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2013-09-22(Sun)

デザート・フラワー/悪習根絶と戦う、あるトップモデルの物語

2009年 ドイツ・オーストリア・フランス合作
Desert Flower1965年、ソマリアの遊牧民にうまれたワリス・ディリーの物語。自らの体験を元に執筆した著書『砂漠の女ディリー』を基にしたこの作品は、想像とはかけ離れた内容で驚きました。ソマリアの遊牧民であったワリス・ディリーが、どんなチャンスを掴んでトップモデルになったのかと思っていたら、見事に予想は覆されました。これは、現在も世界の一部の地域で行われている「悪習」を根絶しようと訴えかけているのものだったのです。砂漠の中を飢えと渇きの中歩くシーンは想像どおりだったけれど、まさか、女性の割礼(女性器切除)がこんなに生々しく表現されていた映画だったとはと、ショックでした。私自身、女性の割礼があること自体知りませんでした。それは幼児の時に麻酔もなしで行われ、結婚するまで、その行為ができないように縫合される。そして、それが、今もアフリカのあちこちで行われているということ。彼女の姉妹もそのせいで死亡していること。傷が癒えても身体的に、排尿や月経時の激痛などの後遺症があること。映画中でも、彼女が激痛の為、病院で見せたところ、手術を受ければ、痛みをなくすことができるという医者の傍で、ソマリア人の男が「白人男に足を開いて見せたのか?伝統を重んじろ!」と言い放つ様。こんな意識を変えない限り、この残酷な風習が終ることはありません。この作品を二度観ましたが、後半の子供が泣き叫ぶあのシーンは二度目は直視出来ず、早送りにしてしまいました。これが同じ世界で今も行われている事を、まずは知らなくてはなりません。先進国の一部でこれを行っていたところでは、このお話が広まり廃絶されたといいます。しかし、アフリカなど発展途上国では未だに続けられているというのが現実。今後もワリスの活動を見守るとともに、こんなことが常識となっている地域の人々の、意識の向上を願ってやみません。


20060317011432_20130922031500031.jpg

煌びやかで印象に残るようなファッションシショーや豪華な衣装などはさほどありません。自身の秘密を、世界にさらしたトップモデルの
願いは、無意味に体に苦痛を与え、運が悪ければ命さえ奪ってしまう、このような慣習の廃絶でした。

Desert Flower

ファッションセンス「ゼロ」の友人の存在が彼女の心の癒しとなっており、この映画に優しさを添えてくれます。

デザート・フラワー [DVD]
文庫 砂漠の女ディリー (草思社文庫)
ディリー、砂漠に帰る[書籍]

[監督]
シェリー・ホーマン
[出演]
ワリス・ディリー   リヤ・ケベデ
マリリン(親友)   サリー・ホーキンス
ニール・フェアラム  クレイグ・パーキンソン
プシュパ・パテル   ミーラ・サイアル
ハロルド・ジャクソン アンソニー・マッキー



ワリス・ディリー
20060317011432_2013092206000236f.jpg(ファッションモデル、作家、女優、人権擁護家)1965年生まれ

ソマリアの遊牧民の一族。父、母、姉。弟がいた。姉は女子割礼のため亡くなり、弟は餓死している。その後2人の弟が出来たが。彼女は親元を離れたためその後の弟二人の消息は不明。13歳の時、父親にラクダ5頭で、60代の男性と結婚させられそうになり母の協力で砂漠の中を1人逃げていった。そして奇跡的に母の妹のところにたどり着く。父に連れ戻されないよう親戚を転々としたが、ある日、母の妹の夫が駐英ソマリア大使であったため、4年の任期の間、ロンドンの家でメイドとして働くことになった。4年後、大使が任期を終え帰国しなければならなくなった時には、パスポートをなくしたと嘘をつき、そのままロンドンに留まった。カフェなどの職を転々とした後マクドナルドの店員として働いていた。そしてファッション・フォトグラファーのテレンスに見いだされ、1987年からモデルとしてキャリアをスタートさせた。テレンスはワリスの横顔を撮りたくて、実に2年間もワリスを追いかけていたという。その後、彼女はニューヨークに移りシャネル、ロレアル、レブロンなどのブランドの広告やショーに出演。シンディ・クロフォード、ナオミ・キャンベル、ローレン・ハットンらと共に仕事をしミラノ、パリ、ロンドン、ニューヨークでショーの舞台に立った。1997年モデルとして絶頂期を迎えていた彼女は、子供のときに体験した女性器切除について、雑誌『Marie claire』のローラ・ジフに初めて明かす。彼女の割礼は5歳の時で受けた女子割礼の種類は陰部封鎖だと言われている。ソマリアでは割礼を受けないと結婚が出来ないとされ現地では常識的なことであった。彼女は不衛生な中、麻酔も無しで陰部封鎖を受けたが、幸い、幸運なほうで傷は1ヶ月で癒えた。しかし、ロンドンで縫合部分を開ける手術を受けるまで、排尿、月経による激痛で苦しみ続けた。また、現在の夫に出会うまで、割礼が原因で恋ができなかったと告白している。自分の秘密や恐ろしい姿を見せるのが怖く、男性がワリスに関心をもったのが分かるとすぐに逃げ出したそうだ。このインタビューが「女子割礼の悲劇」と題されて雑誌に掲載されると大反響を呼びテレビの特別番組がつくられた。また、FGM廃止のために国連の特別大使に任命された。同年、出生地ソマリアを訪れ母親と再会した。1998年、最初の著書『砂漠の女ディリー』を発表し国際的なベストセラーとなり、続けて自叙伝も書いた。2005年3月にはオーストリアの市民権を得た。現在は、モデルの仕事を続けながら女性器切除の廃絶に向けて活動している。日本のテレビ番組『ザ!世界仰天ニュース』でも、ワリスの割礼について紹介されたが、あまりにもショッキングな内容であるために詳細は省かれた。



★外部関連記事★

映画評論家 兼 弁護士坂和章平の映画日記 デザートフラワー(ドイツ、オーストリア、フランス映画・2009年) 
これは思春期までの女児の外性器を切り取ったり、その一部に傷をつけたりする社会的慣習で、現在もアフリカや中東などを中心に、イスラム圏、土着宗教、キリスト教徒においても行われているとのことだ。この習慣は貞操・純潔の象徴とされるが、施術直後に出血や激烈な苦痛を伴うだけでなく、長期的にも性行為や出産時の痛み、感染症の危険、難産や不妊、トラウマといった弊害をもたらす。そして、何らかの形でFGMを受けている女性は約1億~1億4000万人と言われ、現在も、推計で毎年300万人の女児に切除が施されているとのことだ。

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