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2013-04-30(Tue)

アルゴ/命を賭けた最終決断

2012年 アメリカ
2320364950_516c031b10_20130430014222.jpg近代の実話「アメリカ大使館人質事件」を題材にした作品。俳優のベンアフレックが監督、主演。彼は長髪で口髭あご髭を生やし多くの他の出演作品とは異なった風貌で登場する。アカデミー賞を受賞したこと以外、内容を知らず観たので一瞬「この役者誰だろう」と思った。よくありがちな主役の独り舞台となっておらず、彼を含めた6人が一塊の主役のようになっている。

[あらすじ]
1979年11月4日イラン革命が勃発しているテヘラン。過激派の学生たちがアメリカ大使館を占拠し、アメリカに入国した前国王パーレビの身柄引き渡しを求める。大使館員を60人以上を人質に取るが、その中で6人のアメリカ大使館員は裏口から脱出しカナダ大使邸宅に身を隠した。見つかれば自分たちも、拘束された人質の命も、匿ってくれたカナダ大使の命さえ危い。6人は大使館を出る直前に館員の顔写真入りの名簿をシュレッダーにかけたが、現地の子供たちによりパズルのようにつなぎあわせられ、いずれ6人の身元と顔と脱出した事がバレてしまう。捕まれば公開処刑となるだろう。時間の猶予はなかった。CIAは彼らの救出作戦を練っており、事件から69日後、救出実績のあるトニー・メンデスに白羽の矢がたった。様々な作戦の案がでたが、メンデスは偽装の映画製作を既成事実化し、ロケハンで来たカナダ人映画製作クルーであると見せかけ6人を国外に出国させるという作戦を打ち出す。それはとても危険で成功の可能性の低いものであったが他に手段がなかった。
作戦は実行させることが決まった。


  その頃、占領された大使館では名簿の復元途中で
  名簿と人質の数が合わないことがバレていた。
  イランの子供たちはパズルを続ける。 

  カナダ政府の協力により、6人のカナダ人としての
  パスポートと用具一式がテヘランのカナダ大使館に
  届けられた。そして、メンデスは映画製作者の協力のもと
  架空のSF映画『アルゴ』を引っさげてイランに向かう。

  到着したメンデスから作戦の内容を聞いた大使館員
  たちは皆「できる筈がない」と反発する。空港では
  100人もの民兵が鵜の目鷹の目のごとくアメリカ人を
  探している上、6人は映画業界の事など全く知らない
  素人なのである。


それでもメンデスは彼らを説得し承諾させます。6人は自分たちの役を全て暗記し、覚悟を決める。こうして準備は整った。しかし、そんな矢先、突如、政府は作戦の中止命令を下したのです。「もしも映画ごっこで空港で捕まって殺される事になれば世界の笑いものだ」・・・と。そして、メンデスに帰国命令がでる。政府の命令には当然に従う義務がある。彼は6人のパスポートを手に一晩中考えるのです。そして出した結論。「一人で帰国なんか出来ない」 翌日CIAに「責任は自分が負う、作戦は実行する」とだけ伝え、6人と共に空港へ向かった。しかし、この時メンデスと6人は知らなかったのです。一旦中止を決定したため、既に航空券の予約はキャンセルされていた。再び航空券を手配しなければならないが、カーター大統領の承認が必要となる。CIAも再び動き出すが、時間との勝負。空港についたメンデスと6人には、いくつもの難関と危険が待っていた。

45587_20130430162908.jpg

[あとがき]
政府の中止命令に背き自身の判断で作戦を続行させたメンデス。勇気ある決断です。歴史を刻んだ戦争や革命を背景にした真実の物語を映画化したもので、これだけ際疾くスリリングな作品はそうないでしょう。映画としても「面白さ」と「感動」が実感できる作品です。

アルゴブルーレイ&DVD (2枚組)(初回限定版) [Blu-ray]
[監督]
ベン・アフレック
[出演]
トニー・メンデス        ベン・アフレック
ジャック・オドネル       ブライアン・クランストン
レスター・シーゲル      アラン・アーキン
ジョン・チャンバーズ      ジョン・グッドマン
ケネス・D・テイラー       ヴィクター・ガーバー
ボブ・アンダース        テイト・ドノヴァン
コーラ・ライジェク       クレア・デュヴァル
マーク・ライジェク       クリストファー・デナム
ジョー・スタッフォード     スクート・マクネイリー
キャシー・スタッフォード    ケリー・ビシェ
ヘンリー・L・シャッツ      ロリー・コクレーン
ハミルトン・ジョーダン     カイル・チャンドラー
マリノフ             クリス・メッシーナ
ロバート・ペンダー       ジェリコ・イヴァネク
ジョン・ベイツ          タイタス・ウェリヴァー
サイラス・ヴァンス国務長官  ボブ・ガントン
マックス・クレイン        リチャード・カインド
ピーター・ニコルス        リチャード・ディレイン
ジャック・カービー        マイケル・パークス
ロッド               トム・レンク
トム・アハーン          クリストファー・スタンリー
パット・テイラー         ペイジ・レオン
クリスティーン・メンデス    テイラー・シリング

★受賞★
第85回アカデミー賞:作品賞/脚色賞/編集賞
ゴールデングローブ賞:監督賞
英国アカデミー賞:監督賞


[この作品の政治的背景]
歴史を遡る、第二次世界大戦においてイランはソ連とイギリスに占領されていた。戦後もイギリスの影響下の政権が続き、イギリスの石油会社はイランの石油を独占していた。イランの首相モハンマド・モサッデグはイランの石油の国有化に成功したが、石油メジャーにより国際市場から締め出されてしまう。そのためイラン政府は財政難に瀕しモサッデグの支持が失われる。1953年にアメリカ政府とイギリス政府が皇帝派クーデターを画策し、モサッデグは失脚。これにより、先代国王の子であったモハンマド・レザー・パフラヴィー(パーレビ)はアメリカ、イギリスの協力のもと権力を回復し国王となる。パーレビは近代化政策によりそれを支持した欧米諸国(特にアメリカ)と深い関係を続けた。しかしこうした近代化政策は国内のシーア派保守派から強い反発を招き、さらに国費の浪費も非難され、政治への不満も高まりを見せる。国民の間での経済格差が拡大し、国内ではデモやストライキが頻発。バーレビは専用機でエジプトに亡命、各地を転々としたあと癌治療のためという名目で皇后らとアメリカへ入国。イラン学生は入国を許可したアメリカに反発。彼らはアメリカ大使館を占拠し人質をとりパーレビを裁判に掛ける為、その引渡しを求めた。アメリカ政府はイラン政府を懐柔させるため、パーレビを12月5日にアメリカから出国させパナマへ送る。しかしイラン政府はアメリカに対して強硬な態度を取り続けた。カーター大統領は、1980年4月24日から4月25日にかけて人質救出の為、軍事力による人質の奪還を試みたが失敗。これによって事態はさらに長期化するすると思われたが、1980年7月27日にバーレビは亡命先のカイロで、エジプト大統領の保護のもと死去。学生らは大使館の占拠の理由がなくなる。アメリカ政府とイラン政府は水面下で交渉を続けるなか、アメリカの大統領はレーガンにかわり、イランは仲介国と人質返還でアメリカと合意する。そして人質は1981年1月20日に444日ぶりに解放された。

※映画アルゴには実際のモハンマド・レザー・パフラヴィー(パーレビ)のインタビュー映像が使われています。



★外部関連記事★

小覇王の徒然はてな別館 実録!映画スパイ大作戦! アルゴ -
おはよう、メンデスくん。まずはこの6人の写真を見て欲しい。彼らは先のイランにおけるアメリカ大使館占領事件で密かに脱出しカナダ大使の私邸に匿われている。大使館職員のリストはシュレッダーに掛けて入るが、彼らが復元するのも時間の問題だ。もしも職員の人数が足りないことがイラン革命防衛隊に発覚すれば大使館の人質はもちろん、カナダ大使私邸の6人も公開処刑されてしまうだろう。そこで今回の君の任務だが、彼らのイラン国外への脱出を手引きして欲しい。作戦は偽のSF映画を企画しそのロケハンと称して偽造したパスポートでロケハンクルーに偽装した彼らを堂々と飛行機でスイスへ送り出すのだ。この計画を作られない映画のタイトルに法って「アルゴ作戦」と名付ける。チームリーダーはアンソニー・メンデス、君だ。なお例によって、君、もしくは君のメンバーが捕えられ、或いは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。成功を祈る。なおこの作戦は成功しても18年間機密扱いされ手柄や名誉はカナダ大使のものとなる。Argo, Fuck yourself!

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