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2014-02-23(Sun)

レオナルド・ディカプリオ Leonardo DiCaprio プロフィール

レオナルド・ディカプリオアメリカ、カリフォリニア州生まれ。俳優、映画プロデューサー、脚本家。1974年11月11日(2016年現在41歳)レオナルドの名前は、母が妊娠中に美術館でレオナルド・ダ・ヴィンチの絵画を鑑賞している時に、胎児の彼が動き反応した事から付けられたというエピソードが有名。両親は彼が生まれてまもなく別居。母親に引き取られて成長する。幼少の頃は母の実家のドイツをよく訪れ、祖父母と過ごすことが多かった為、ドイツ語が堪能である。両親離婚後も父親とよく会っていた。父親が再婚すると、再婚相手の息子が当時TVコマーシャルに出演していることを知り、それに感化されたディカプリオは、自らも俳優を目指すようになったという。10歳頃から数々のオーディションを受け始め、落選が続き痛恨の思いを噛み締める時期が続きますが、14歳の時、ようやくTVコマーシャルの出演を果たすと、そこからは順調にTVドラマの出演を重ね、19歳で『ギルバート・グレイプ』に出演。アカデミー助演男優賞にノミネートされます。2年後、『ロミオ+ジュリエット』でベルリン国際映画祭男優賞受賞。翌年、『タイタニック』では最高興行収入を記録し、2度目のゴールデングローブ賞主演男優賞ノミネートに上がり、その名が世界中に知られることとなりました。こうして若いうちに俳優としての実力を高く評価された彼は、その後も出演した作品のヒットが続く中、2001年には映画制作会社、「アッピアン・ウェイ」を設立。ここで初めて製作した2004年公開の『アビエイター』では、自ら実在したアメリカの大富豪「ハワード・ヒューズ」を演じ、ゴールデングローブ賞 ドラマ部門主演男優賞を受賞。 さらに2006年の『ブラッド・ダイヤモンド』でアカデミー主演男優賞にノミネートされ、2008年には『タイタニック』で共演し現在も友人であるケイト・ウィンスレットと夫婦役で再び共演した『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』でゴールデングローブ賞 主演男優賞のノミネートに上がるなど、その活躍は一度も留まる事がありませんでした。

2013年12月、ドイツのビルト紙上において俳優休業宣言をした。「僕には自分のための時間が必要だった。言ってしまえば、15歳のころからずっと俳優をやっていて、ほとんど休みを取らずにやってきたわけだからね。特に『ウルフ・オブ・ウォールストリート』は6年も企画を温めていて、撮影も強烈の一言だった。それが終わったことで、一区切りをつけようと思ったんだ」とのこと。この『ウルフ・オブ・ウォールストリート』は、ディカプリオにとっては製作も兼ねた渾身の一作で、数々の賞を受賞したが、残念ながらオスカーは逃してしまう。復帰して最初の作品、『レヴェナント: 蘇えりし者』で2016年アカデミー主演男優賞を受賞、ようやく念願のオスカーを手にした。

近年では、エコロジー関連の活動も知られている。

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※2016年更新※



★受賞★
2004年 『アビエイター』 ゴールデングローブ賞 主演男優賞(ドラマ部門)
2014年 『ウルフ・オブ・ウォールストリート』 ゴールデングローブ賞 主演男優賞 (ミュージカル・コメディ部門)
2016年 『レヴェナント: 蘇えりし者』 アカデミー主演男優賞/ゴールデングローブ賞 主演男優賞(ドラマ部門)

[出演作品]
1991年 クリッター3
1992年 ボディヒート
1993年 ボーイズ・ライフ/ギルバート・グレイプ
1995年 百一夜/クイック&デッド/バスケットボール・ダイアリーズ/太陽と月に背いて
1996年 ロミオ+ジュリエット/マイ・ルーム
1997年 タイタニック
1998年 仮面の男/セレブリティ
2000年 ザ・ビーチ/あのころ僕らは
2002年 ギャング・オブ・ニューヨーク/キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン
2004年 アビエイター
2006年 ディパーテッド/ブラッド・ダイヤモンド
2008年 ワールド・オブ・ライズ/レボリューショナリー・ロード 燃え尽きるまで
2010年 シャッター アイランド/インセプション
2011年 J・エドガー
2012年 ジャンゴ 繋がれざる者
2013年 華麗なるギャツビー/ウルフ・オブ・ウォールストリート
2016年 レヴェナント: 蘇えりし者

[製作/製作総指揮]
2004年 リチャード・ニクソン暗殺を企てた男(製作総指揮)/アビエイター(製作総指揮)
2007年 The 11th Hour(製作)/Gardener of Eden(製作)
2008年 Greensburg(製作)
2009年 エスター(製作)
2011年 赤ずきん/スーパー・チューズデー 〜正義を売った日〜(製作総指揮)




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琥珀色の戯言/[映画]ウルフ・オブ・ウォールストリート ☆☆☆☆
家柄もカネもコネも持たない無名の男が証券取引の世界で、かなりダークな手段を使って成り上がり、酒池肉林の世界にひたりまくる、という話なのですが、まあなんというか、とにかくこの主人公・ジョーダン・ベルフォートがやることなすことムチャクチャなんですよ。社員たちを鼓舞し、会社への忠誠心を抱かせる「F○○K」連発のスピーチ、会議はいつもドラッグをキメて、ラリった状態で、など、もうほんと、あまりに凄まじすぎて、笑いをこらえることができませんでした。これが「実在の株式ブローカーの回想録を元にした物語」だというのだから!


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2014-02-19(Wed)

デンゼル・ワシントン Denzel Washington プロフィール

14795n.jpg1954年12月28日 アメリカ、ニューヨーク州生まれ。俳優・映画監督。父は牧師の他に仕事を持ち、母も美容院経営とゴスペル歌手としても活動していた。両親は人種差別により理不尽な扱いを受けてきた為、子供の教育には熱心であった。両親が多忙であった為、彼は母親が経営する美容院で過ごす時間も多かった。彼はこのとき客から話を作る面白さを学んだという。高校を卒業すると大学に進学したが目的を見出すものがなく中退。その後、様々な仕事を転々とする。しかし再びフォーダム大学のドラマ及びジャーナリズム学部に編入した。大学でバスケットボールに熱中したが、ある日キャンプに参加し、そこで寸劇の演出をした事がきっかけで演技に関心を寄せるようになる。卒業後、アメリカン・コンサバトリー・シアターで1年間演技を学んだのち、1974年からTV映画や舞台でいくつかの端役を演じ、1981年には『ハロー、ダディ!』で映画デビューを果した。以来、沢山の映画と舞台に立ち、アカデミー賞を2度受賞、舞台でもトニー賞を受賞など、双方で多くの受賞やノミネートに上がっている。

1970年代後半、新人俳優だったデンゼルは、師匠であり友人でもある俳優シドニー・ポワチエに「君のキャリアは最初の3~4本の出演作で決まる。自分がいいと思う役が来るまで待つべきだ」とアドバイスされ、いくつかの「黒人に多い役(コメディアンや悪役)」を断った。その後、伝記映画『遠い夜明け』のビコ役に抜擢されアカデミー助演男優賞にノミネートされた。これにより社会派俳優としての地位を確固なものにした。2年後には『グローリー』でアカデミー助演男優賞を受賞。さらに、2001年『トレーニング デイ』で黒人男優としては2人目のアカデミー主演男優賞を受賞する。ちなみに恩師であるシドニー・ポワチエは黒人としての1人目のアカデミー賞主演男優賞受賞者である。

私生活では、1983年、女優のポーレッタピアソンと結婚。4人の子供がいる。長男はプロのアメリカンフットボール選手となり、長女は名門エール大学に進学。その下は男と女の双子で男の子はペンシルベニア大学でフットボールをし、女の子は女優志望でニューヨーク大学に通っている。またデンゼルは2006年、『ハンド・トゥ・ガイド・ミー(邦題『僕が大切にしている人生の知恵を君に伝えよう』)』を著し出版。内容は、著名な俳優・政治家・スポーツ選手などが、子供時代のどんな体験が自身の職業を決める上でどう働いたのかを書いたもので、ベストセラーになった。デンゼルは父が牧師であった事もあり、現在でも敬虔なクリスチャンとしても知られている。

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シドニー・ポワチエ            妻のポーレッタ・ピアソンと



★受賞★
『グローリー』アカデミー助演男優賞受賞/ゴールデングローブ賞 助演男優賞受賞
『マルコムX』ベルリン国際映画祭銀熊賞受賞
『ザ・ハリケーン』ゴールデングローブ主演男優賞受賞/ベルリン国際映画祭銀熊賞受賞
『トレーニング デイ』アカデミー主演男優賞受賞/ロサンゼルス映画批評家協会賞男優賞受賞
『フライト』FAAAFブラック・リール賞主演男優賞受賞/NAACPイメージ・アワード主演男優賞受賞

[出演作品]
1981年 ハロー、ダディ!
1984年 ライセンス・トゥ・キル 殺しのライセンス(TV映画)/ソルジャー・ストーリー
1987年 ジョージ・マッケンナ物語 暴力教室に挑んだ男/キングの報酬
1987年 遠い夜明け
1989年 刑事クイン 妖術師の島/女王と祖国のために/グローリー
1990年 私の愛したゴースト/モ'・ベター・ブルース
1991年 リコシェ
1992年 ミシシッピー・マサラ/マルコムX
1993年 から騒ぎ/ペリカン文書/フィラデルフィア
1995年 バーチュオシティ/青いドレスの女/クリムゾン・タイド
1996年 天使の贈りもの/戦火の勇気
1998年 悪魔を憐れむ歌/ラストゲーム/マーシャル・ロー
1999年 ボーン・コレクター/ザ・ハリケーン
2000年 タイタンズを忘れない/奇跡のランナー ロレッタ・クレイボーン
2001年 トレーニング・デイ
2002年 ジョンQ /アントワン・フィッシャー 君の帰る場所
2003年 タイムリミット
2004年 クライシス・オブ・アメリカ/マイ・ボディガード
2006年 インサイド・マン/デジャヴ
2007年 アメリカン・ギャングスター/グレート・ディベーター 栄光の教室
2009年 サブウェイ123 激突
2010年 ザ・ウォーカー/アンストッパブル
2012年 デンジャラス・ラン/フライト
2013年 2ガンズ



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カゲヒナタのレビュー/ウソで塗り固められて・・ 映画「フライト」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー
本作はゼメキス監督による「キャスト・アウェイ」以来12年ぶりの実写映画。こうして大人向けの映画に監督が戻ってきたのは、映画ファンにとって喜ばしいことでしょう。本編は、予告編の印象とは少し異なる内容になっています。
予告編では「パイロットが英雄か否か」を探るサスペンスを予感させますが、実際にテーマとなっているのはアルコール中毒(依存症)なのです。本作の主人公・ウィトカーは優秀なパイロットですが、はっきり言って人間としてはク○野郎です。


2014-02-18(Tue)

ワールド・ウォーZ ブラッド・ピット /ブラピのがんばるパパ

2013年 アメリカ
wa-rudo.jpgブラッド・ピットが出演しているという理由だけで、全くの予備知識無しで鑑賞したものです。
世界大戦もの?または自然災害もの?!と思ったら、まさかのゾンビものでした。ブラピは二人の女の子の普通のパパを演じています。冒頭のワンシーンで物理学者のミチオ・カクの映像が流れたのが驚きました。(何の目的だったのだろう・・・・) ブラピパパはもと国連勤務という設定。家族で楽しく、お出かけ中の出来事。この平和が突然終わる。ありえない早さでゾンビの感染者が町中に溢れ、命辛々逃げ出したブラピパパと家族たち。そして国連の同僚だったティエリーをとおし軍の航空母艦に非難した。安全な艦内に家族を滞留させる為に、ブラピパパは国連に協力することになります。原因解明や解決方法を探るため、細菌学者らと共に出発するのでした。この先は、凄いハイテンポで、次々にシーンが変化します。解決のヒントを追い、様々な国を飛び回ります。そして、どこに行っても、ゾンビたちから逃げまわります。だって、その数ときたら、きりがないのです。そんな中、ブラピパパはある事に気が付くのでした・・。

ストーリーは極めて単純、とことん目で楽しむ作品です。見所はというと、何といっても身体能力の高すぎるゾンビたちでしょう。お爺さんゾンビも早い!ゾンビたちが集団になればアリやイナゴの大群の如く、またある時には雪山のなだれの様に追ってくる。ビックリ箱的な「ドッキリ」もあります。物語はシリアスに進むのに、ギャグとしか思えない多くのシーン有。スーパーマーケットでの職務放棄の警察官や、真面目なセリフの後で、お間抜けな死に方をする細菌学者など。これって新手法?(笑っていいのか?困惑)まるで次から次へと繰り出されるアトラクションのようでした。世界中壊滅してしまうという物語なのに、悲しくないという珍しい映画。ドラマ的には突っ込みどころ満載で真面目なコメントは書けません。でも、頭を軽くして楽しく観ることができました。




ブラピも、もう50歳なんですねぇ。実際の妻のアンジェリーナ・ジョリーより12歳も年上。若い~。


ワールド・ウォーZ [DVD]


[監督]
マーク・フォースター
[出演]
元国連職員/ジェリー・レイン     ブラッド・ピット
ジェリーの妻/カリン・レイ       ミレイユ・イーノス
ジェリーの長女/レイチェル      アビゲイル・ハーグローヴ
ジェリーの次女/コンスタンス     スターリング・ジェリンズ
国連事務次長/ティエリー      ファナ・モコエナ
SEALの兵士              マシュー・フォックス
軍艦の艦長               デヴィッド・アンドリューズ
ウイルス学者/アンドリュー      イライアス・ゲイベル
在韓米軍基地兵士/スピーク     ジェームズ・バッジ・デール
米軍兵士/エリス            マイケル・ユイスマン
元CIAエージェント           デヴィッド・モース
モサド高官/ユルゲン         ルディ・ボーケン
イスラエル国防軍兵士/セガン    ダニエラ・ケルテス
WHOの男性研究員/ブリット     ピーター・キャパルディ
WHOの男性研究員/ハビエル    ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ
WHOの女性研究員/ケリー     ルース・ネッガ
WHOの男性研究員/ライアン    モーリッツ・ブライプトロイ



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キネマ・アイランド/画期的なスピードと物量。『ワールド・ウォーZ』感想。
ゾンビ大戦勃発。あ、ゾンビって言っちゃった。特にイスラエルのシーン、ノンキこいて歌ってるところに殺到するシーン以降は圧巻。ところが終盤は一転してスニーキングミッション。スピード重視・物量戦の前半とは別物のようですが、共に緊張感は抜群だしバリエーションとしてはイイですね。製作時に紆余曲折あったようで、本来はラストで大規模な攻防戦があったのがわざわざ撮り直したんだとか。それもあればさらに豊かになったのに残念。あと途中の韓国ではチャリンコでゾンビから逃げるというお茶目な展開も。


2014-02-10(Mon)

アンナ・カレーニナ/貴族世界の檻

2012年 イギリス
アンナ・カレーニナロシア帝国時代のレフ・トルストイの小説で、何度も映像化されてきた有名な物語です。2012年に公開されたこの映画は、ジョー・ライト監督と、キーラ・ナイトレイの三度目のタッグで製作されたもの。この作品は、演劇を鑑賞しているような、面白い作風に仕上げていて、カット無しで何シーンも場面が変化したり、カメラ移動だけでストーリーをつなげていったり、カーテンを開けたら、別の場所へ移動していたりと、凝った演出技法が物語を簡潔明瞭にしていて、長編小説の映画であるにも関わらず、限られた時間で判りやすく、しかも官能的に撮られています。模型電車を使っているところも面白い。目に飛び込む映像はロイヤルブルーからグリーンの中間色が多く、白・青・緑の世界のなかで、背徳の恋に狂う主人公アンナの、あからさまな「女の性」が映し出されています。彼女の恋の相手のアーロン・テイラーが演じるヴロンスキーは宝塚の男役みたいな雰囲気で、作品の主要カラーのロイヤルブルーがよく似合っていました。キーラより、彼のほうを綺麗に撮っているように感じました。そして、アンナの夫のカレーニン役にはジュード・ロウ。髪の毛が薄くなったとはいえ、まだまだ男前ですが、妻を寝取られた男を演じ、そのソフトな語り口からカレーニンの人間像を見事に表現しています。舞台となっている1900年代初頭までのロシア帝国時代の世情は、不貞で離婚した場合、罪を犯したほうはその後、正式な結婚は認められず、子も私生児となるという問題もあり簡単ではありませんでした。さらに貴族にとって離婚は社会的名誉が著しく傷つく事であり、カレーニンも別れに同意することができない状況が続く中、彼女は縺れて梳きようのない複雑な糸を、自ら引きちぎるように命を絶つという不幸な結末をたどります。けれど、この作品で真に伝えたいことは、同時進行で起きた、もうひとつの恋との比較。答えを観客に促しているようです。
階級も財産も全て捨てたリョーヴィンの兄、ただ一人の女の為に。1479546_558598970881653_820526863_n.jpg
リョーヴィンは病気の兄に医者にかかり静養を薦めるが、妻のマーシャも一緒にと望む兄に、同意できない事で兄は彼の勧めを拒絶する。

[あらすじ]
政府高官カレーニンの妻アンナは、兄夫婦に会うためモスクワに向かう。このとき、到着した駅で将校のヴロンスキーに会うが、彼がアンナの兄嫁の妹キティと恋仲である事を知る。彼が気になりつつも、兄のところへ向かった。彼女は兄夫婦から誘われ舞踏会に行くことになる。

同じ頃、キティに想いを寄せていた地方の地主リョーヴィンは彼女に求婚するが、ヴロンスキーからの結婚の申し込みを期待していた彼女はその申し出を断ってしまう。失意のリョーヴィンは、領地に戻りその想いを断ち切るかのように好きな農業経営に熱心に取り組んでいく。

舞踏会に行ったアンナは、再びヴロンスキーと顔を合わせることになる。彼はアンナをダンスに誘い踊りだすと、惹かれあう二人の様子は、はたから見ても疑わしく見えるほどであった。その様子をキティはショックの眼差しで見つめる。我に返ったアンナは感情を押し殺しペテルブルクの自宅へ戻った。しかし、ヴロンスキーはキティとの仲に終止符を打ち、アンナを追ってきてしまう。最初は感情を隠していたアンナも、ついには本心を言葉にしてしまい、二人の関係は深まる。やがて、アンナはヴロンスキーとの子を宿し、カレーニンとの離婚を望んだ。

当初、世間体を気にしたカレーニンは二人の関係を知ってもそれを終わらせるよう促した。しかし、アンナが妊娠した事で離婚を宣言。
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だが、彼女が息子を連れて行くことを許さない。カレーニンは離婚してアンナが一人で出て行くまで家に帰らないと屋敷を出て行った。

息子を手放したくないアンナは屋敷に居続け子供を出産した。しかし、このお産で重態となる。いっそアンナが死んでくれればいいと思っていたカレーニンだが、許しを請うアンナに会うと、寛大な態度で彼女を許す。しかしアンナは回復すると再びヴロンスキーを求めてしまう。

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彼女は屋敷を出て行き、ヴロンスキーのもとへ・・二人は南の国に旅立った。

キティとリョーヴィンを気にかけている兄夫婦は・・。
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リョーヴィンはキティと結婚し、領地の農村で新婚生活を始める。まもなく行方がわからなくなっていた兄を見つけると兄は病気で瀕死の状態だった。リョーヴィンは兄の妻を「罪の女」と言い、兄から離し、キティにも会わせず彼の看病をしようとしたが、キティは自ら、リョーヴィンの兄の看病にあたり、そして彼の妻を追い出すことはせず、彼女と一緒に看病を始めた。その様子を見たリョーヴィンの心は・・・。

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帰国したアンナを待っていたのは、彼女の不貞を知った社交界の人間達の冷淡な仕打ちであった。社交界にいられなくなってしまった二人はヴロンスキーの領地に移った。しかし次第にヴロンスキーは母の使いで一緒に居られる時間が少なくなっていく。さらに自身の離婚の話も進まない。さらにアンナはヴロンスキーの母親が宛がった花嫁候補の女性に彼の愛情が移ったのではないかと思い絶望する。そして失意のまま駅に向かい列車に身を投げる。

一方、兄を看取ったリョーヴィンは、キティとの間に子供を授かり質素でありながらも幸せな家庭を築いていた。雇っている小作人と共に畑仕事をするリョーヴィンは農夫達にも慕われていた。そんな彼は、一人の農夫の言葉で、ある事に気が付く。

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[あとがき]
貴族社会に囚われ、自分の感情のままに生き、愛した人を信じる事もできなくなり、思い通りにならず癇癪を起こし、絶望し死んだアンナ。高い身分にも関わらず、農村で質素に生きるリョーヴィンの妻となったキティとの対比。恋に翻弄されるよりも、誰かの為に生きていくことのほうが尊いという事を印象付けられます。アンナにおいては息子や夫や生まれてきた娘の為、その想いを記憶の片隅にしまって、家族の為に生きていけたなら、きっと救われたのだろう。と思う一方、そんなふうに生きられなかった事を否定することもできません。本能のまま突き進むのも人の証なのでしょう。ちなみにリョーヴィンのモデルは、原作者自身、「トルストイ」のようです。質素な生活を好み、奥様に恨み言を言われてはいたようですが・・。このような作品を生み出した彼の人生がどのようなものであったのか、機会があったら詳しく調べてみたいと思いました。

アンナ・カレーニナ (字幕版)

[監督]
ジョー・ライト
[出演]
アンナ・カレーニナ       キーラ・ナイトレイ
アレクセイ・カレーニン     ジュード・ロウ
ヴロンスキー伯爵        アーロン・テイラー=ジョンソン
アンナの兄・オブロンスキー  マシュー・マクファディン
オブロンスキーの妻・ドリー  ケリー・マクドナルド
コンスタンティン・リョーヴィン ドーナル・グリーソン
キティ               アリシア・ヴィキャンデル
ベツィ皇女            ルース・ウィルソン
ソロキナ嬢            カーラ・デルヴィーヌ
ヴロンスカヤ伯爵夫人     オリヴィア・ウィリアムズ
リディア・イワノヴナ伯爵夫人 エミリー・ワトソン



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ニューヨーク徒然日記/映画: アンナ・カレーニナ
トルストイの名作を華麗に映画化した作品。19世紀末のロシアの爛熟した社交界を舞台に、登場人物たちがまとう衣装は、アカデミー衣装デザイン賞受賞も納得の豪華絢爛さ。ナイトレイはどちらかと言えば個性的な顔立ちの女優さんだと思うが、ここでは美しさを存分に発揮していて、虚飾に満ちた貴族社会の中で、誠実に生きようとするアンナ役を熱演!

2014-02-04(Tue)

フィラデルフィア/判例を作る事の重要さ

1993年アメリカ
フィラデルフィアデンゼルワシントンとトムハンクスの共演。エイズ患者であり、また同性愛者である弁護士ベケットをトム・ハンクスが演じ、彼がエイズで同性愛者であることで、表向きは無能であると、不当に解雇した事務所を相手取り、訴訟を起こす。その弁護をする弁護士ミラーをデンゼルが演じる。世間の同性愛者に対する偏見と、エイズによる正しい知識が、現在ほど理解されていない時代で、人権をかけた戦いに挑み、間違いを法廷で覆すというストーリーです。凄いのはエイズにより、外見が変貌した主役が、トムハンクスに見えないところ。出演者を知らずに、法廷で戦う彼を途中から見たら、きっとトム・ハンクスとすぐには気づかないかもしれません。死期の近い主人公はエイズであるということ以外は、家族と恋人に愛され、幸せな男でした。残り短い時間を何故、命を消耗して戦う必要があったのでしょうか。

(あらすじ)
一流法律事務所に務めるベケットは、その腕を上司に認められ一目置かれていた有望な弁護士だった。彼は上司から、昇進を約束され、さらに事務所の威信に関わる新たな訴訟問題を任されることになった。しかしその上司はベケットの顔の痣に気づく。上司はその痣が過去に知るエイズ患者のものと同じであり、ぶつけた痣とは違うことを知っていた。ベケットは早速その訴訟問題に取り組み、訴状を作成し訴訟の前日事務所に保管した。しかし出廷当日にそれがデスクから無くなり、さらにPC内ハードディスク内のデータも跡形も無く消えていた。出廷寸前で予想外の場所で見つかり、どうにか事なきを得たが、重要な書類を紛失したと突然の解雇を言い渡される。
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ベケットの恋人役にアントニオ・バンデラス    バンデラスはまるで女房のように演じてます。  握手の後ミラーは・・

まもなくミラーの元にベケットが訪れた。ミラーは彼がエイズと知ると握手していた手を離し、急に離れながら僅かにホコリを払うような仕草をして言動もよそよそしくなる。ベケットの用件は不当解雇を告訴をしたいというものだったがミラーは断った。ベケットと握手をしてしまったミラーは、感染が心配になり行きつけの医者のところに行きHIVについてどのような病気なのか、どのように感染するのか確認をする。

それから少しして、ミラーは図書館に行くと、偶然ベケットを見かける。訴訟を引き受ける弁護士が見つからない彼は、自分の不当解雇を自分で弁護すると決め資料を集めていた。彼をエイズであると知った図書館の職員が迷惑そうに「個室に移ったらどうか」としつこく排他しようとする様子を見て、彼は以前、自分がこの職員と同じ態度でベケットを扱っていたことを恥じ、積み上げてある本で自分の顔を隠す。

フィラデルフィア

しかし、あまりにもしつこい職員のベケットに対する態度に怒りを覚えたミラーは、ベケットの前に立ち彼を庇うのだった。これをきっかけに、ミラーはベケットを弁護することを決める。それは同時にミラー自身も偏見と誤解の眼差しを受けることのはじまりでもあった。

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裁判では様々な証言の後、陪審員は理にかなった結論を出します。彼らの重要さも見事に表現されています。しかし実のところ、この作品は裁判の結果に集点を置いたものではないような気がしました。裁判中、焦点をあてたのは「法は好きか」という質問にベケットは「めったにあることではないけれど正義の一部となれる」と答えた事。それを聞いた元上司達の顔色は見逃せない。彼らは「エイズだから解雇した」とは天と地が逆になったとしても言うはずなどないが「プロである彼ら」だからこそ目が覚める一瞬だったのでは、と思わせる瞬間です。

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残された僅かな時間を静かに、又は落胆して、ただ時を過ごすのではなく、やらなければればならないと思うことを法廷でやりとおす。これはフィクッションですが、この裁判が彼の名誉だけの為の訴訟ではない事を表しています。正義の判例を作ることの重大さ、その積み重ねは、世間が正しく物事を認識することへと導いていく。ということを作品の作り手は伝えたかったのではないでしょうか。ストーリーの最後、主人公は死への恐怖はなく、一番愛している人間に見守られながら、安らかに死んでいく。そして葬儀の日、親しい人たちが集まっている中、子供のころの彼のビデオが流れ、暖かく優しい感覚を残しながら、物語は静かに幕を閉じます。


(あとがき)
裁判での駆け引きはやはり映画を直接観るに限るでしょう。いうまでもなく二人の見事な演技で、法廷物であってもダレることはありません。これは1993年の映画で20年も前のものですが、当時のこの病の方の苦悩は計り知れないものだったのだろうと想像します。この映画は当時のそんな人たちにとって、世間からの誤解や偏見を僅かながらでも軽減する役割を果したのかもしれません。

フィラデルフィア (1枚組) [DVD]

[監督]
ジョナサン・デミ

[出演]
アンドリュー・ベケット トム・ハンクス
ジョー・ミラー弁護士  デンゼル・ワシントン
ウィーラー社長     ジェイソン・ロバーズ (2000年12月26日/満78歳没)
ベリンダ弁護士    メアリー・スティーンバーゲン
ミゲール         アントニオ・バンデラス
サラ・ベケット      ジョアン・ウッドワード
ボブ・サイドマン     ロン・ボーター
ウォルター・ケントン  ロバート・リッジリー
ガーネット裁判長    チャールズ・ネイピア
リサ・ミラー       リサ・サマーラー

★受賞★
[第66回アカデミー賞]主演男優賞(トム・ハンクス)/歌曲賞
[第44回ベルリン国際映画祭銀熊賞](男優賞:トム・ハンクス)
[第51回ゴールデングローブ賞]主演男優賞(トム・ハンクス) (ドラマ部門)/歌曲賞



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Radjan Therapy毎日レビューや書評を書いています。/フィラデルフィア
「この国で、いわゆる普通に育てば、あまりホモと、その生き方について考える事はない。オカマは変人だと教えられる。ママみたいな格好してナヨナヨして『子供は近づくな! 犯されちゃうぞ!』ってね。それが一般的なイメージだ」働き盛りだと思っていたら、もう九回のウラ。サッカーでいえば後半のロスタイム。そんなベケットの終幕を描いた作品です。「もうすぐ死ぬかもしれない」そんな中で、尋問の練習をするシーンがあります。しかしベケットは答えません。オペラは聞くかい?などと大切な尋問が控えているのに、オペラを解説し、泣き出すのです。

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ちゃのりん

Author:ちゃのりん
映画から歴史を探るのが好きです。
俳優&映画紹介と、ノンフィクション映画の実在の人物像も探ります。


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