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2013-11-27(Wed)

グッドフェローズ/人差し指で得た憂鬱な俗世間

1990年 アメリカ
グッドフェローズ1950年代~実在したマフィアの男をモデルに製作されたアメリカン・ギャング映画。最初に観たとき、この映画の物語の内容が実話と知ったのは、映画のエンディングで。少し驚いて、再び見直してみた作品でした。題名の「グッドフェローズ」は、いい仲間という意味。 しかし主人公は自分の命惜しさに最終的に仲間を売ります。そうしないと仲間に殺されてしまうので、どっちもどっちなんですけど。日本の古いやくざ映画のような一本筋のあるようなものでは御座いません。極めて軽薄な奴らが登場する娯楽映画です。まずは主人公の冒頭のセリフに強いインパクトを受けます。「俺は大統領よりもギャングになりたかった」と。最初から最後まで釘付けになって観てしまいます。

[あらすじ]
主人公のヘンリーは子供の頃からマフィアに憧れ12歳で地元のボス、ポーリーの使いっ走りを始め、13才になったときには近所の大人の誰よりも稼ぎマフィアのメンバーの一員として成長した。 大人になるまでの彼が、その世界の掟、仲間たちとの関係、如何にして金を稼ぐのか、等々その日常を主人公のナレーションによって展開していく。冒頭から相棒のトミーがナイフでジミーが拳銃で別ファミリーの幹部を殺すシーンがあったが、そんなことなどすぐにかき消してしまうように、いっぱしのマフィアになるまでの過程は目が離せない。そんな彼も、21歳になったときには女に惚れる。ヒステリックで気の強い、いかにもこんな人種が現実に選びそうと絵に描いたような女性だ。 二人の出会いの後は、彼女の視点からも当時の心境や、結婚後の生活が描かれており、これが作品をさらに面白くしている。

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妻の名はカレン。当初ヘンリーの職業を知らずに結婚したが次第にその世界になじんでいく。彼女の視点から他の仲間の妻たちの日常も語られる。いつも同じ仲間で集まり親戚どうしのような同じ顔ぶれ、常に密着しており、まるでちょっと変わったファミリー劇場のようなシーンも続く。

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一方、男達は、殺し埋めた幹部の死体をまた掘り起こし別の場所に埋めるというシーンがあり、ヘンリーは、翌日、車に付いた死臭を消すために「スカンクをはねた」と言ってトランクを洗う横を「ひどい臭いー」と妻と子供が横切る。そんな日常が物語の中盤まで続く。

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しかし後半になると物語はガラリと変化する、1978年、彼らは、ケネディ空港での大金強奪を計画し犯罪史上空前の600万ドルを強奪。(ルフトハンザ事件)この後、物語は一気に「軽快なテンポ」に変化し転げ落ちるようにラストまで突き進んでいく。

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ピンクのキャデラックとピアノバラードからはじまるシーン。・・音楽が映像と共に脳裏に焼きつき・・思わず舌を巻いてしまいます。

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鍵を握る実行犯達や、分け前を求めた奴はジミーの手によって次々殺されていく。家族ぐるみの付き合いをしていたはずの奴らの死体が次々見つかる中、FBIの調査は行き詰まっていた。ある日ヘンリーは麻薬捜査班に逮捕され安堵する。何故なら、ルフトハンザ事件の口封じの為に今度は自分が殺される事を知っていたから。刑務所の中であっても例外ではない。カレンは母親の家を売り保釈金を用意して彼は保釈された。隠していた麻薬を売り逃げようとするが・・。家には当てにしていたブツは無かった。

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万時休す。好き放題やってきた男が、八方塞り。死の恐怖に怯え、情けなく、泣きます。泣きます。


「一番助けてほしい人が、一番助けてほしい時に、笑顔で殺しにやってくる」



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[あとがき]
ヘンリーは証人保護制度を受けることを選択し、ジミーとポーリーをFBIに売り渡します。裁判で、とぼけた目線で人差し指で彼らをさす様は、気の咎めなど無いことを見せ付ける。(だって、しょうがないじゃーん。ってね。)ポーリーとジミーは服役したが、ヘンリーは監獄にも行かず、身の安全も保障された。名前も住む場所も変えて生活は一変。並んだことのない行列に並び、トマトケチャップでパスタを食らう、と不満気味。そして、この「くそ面白くねェ」が一生続く。と文句を垂れる。エンディングテーマは これまた軽快で皮肉ったタッチのマイウェイ。最後までこのノリでやって欲しいという期待だけは裏切らない。悲哀の感情などスッパリ切り捨て、欲深く、誘惑に弱く、往生際が悪く、賢く生き残る。「ゴッドファーザー」がいかに華麗で美しく撮られている作品だったかと改めて思い起こしてしまう。決してご縁はしたくない世界ですが、映画としてどちらが好きかと問われた場合、リアルな人間描写が身近に感じてしまう「グッドフェローズ」にハイ、一票。

グッドフェローズ [DVD]

[監督]
マーティン・スコセッシ
[出演]
ヘンリー・ヒル      レイ・リオッタ
ジミー コンウェイ    ロバート・デ・ニーロ
トミー・デヴィート    ジョー・ペシ
カレン・ヒル       ロレイン・ブラッコ
ポール・シセロ     ポール・ソルヴィノ
フランキー・カーボーン フランク・シベロ
ビリー・バッツ      フランク・ヴィンセント
モーリー・ケスラー   チャック・ロー
シセロ           フランク・ディレオ
スタックス        サミュエル・L・ジャクソン
カレンの母        スザンヌ・シェパード
トミーのママ       キャサリン・スコセッシ
ヴィニー         チャールズ・スコセッシ
サンディ         デビ・メイザー
ロージー         イリーナ・ダグラス
スパイダー        マイケル・インペリオリ

★受賞★
[アカデミー賞] 助演男優賞(ジョー・ペシ)
[ヴェネツィア映画祭]銀獅子賞 監督賞



ヘンリー・ヒル(1943年6月11日 - 2012年6月12日)

12393_2013112713013240a.jpgシチリア出身の母親とアイルランド出身の父親のもとで生まれる。少年期に父親が亡くなり、彼一人で母と2人の弟の面倒を見てきた。12歳のときにニューヨーク五大ファミリーの一つのルッケーゼー一家のポーリー・ヴァリオの下で賭博業を手伝いマフィアの世界に入った。22歳のときにユダヤ系のカレン・フリードマンと結婚。お互いの両親が反対したが2人で入籍した。その後、窃盗、恐喝など、あらゆる犯罪に手を染め1978年にジミー・バークたちとルフトハンザ強奪事件の計画を立て成功させる。当時、ポーリーは薬に反対していたので、ヘンリーは彼に薬取引をやっていないと嘘をついていた。しかし麻薬で捕まったことで、ボスのポーリーに見捨てられ、一家から破門された。ポーリーは妻のカレンに餞別として3000ドルを渡した。その時ポーリーは泣いていたという。拘置所での取り調べの間、FBI捜査官はヒルに対し、ルフトハンザ強奪事件に関わって殺された大勢の人間の死体写真を見せ「ここを出たらお前の命もない」「実刑を受ければ25年ないし終身刑の可能性がある」等の文句でプレッシャーを与え続けた。実際にこの頃には、かつての仲間から「情報を知りすぎている危険人物」と見なされ、命を狙われていた。彼は妻とその母に保釈金を用意してもらい刑務所を出たが、今度はルフトハンザ事件で捕まってしまう。一生刑務所暮らしかFBIと取引するしかなかった。1980年5月アメリカ合衆国司法省組織犯罪撲滅班と取引し妻と子と共に証人保護制度に入る。裁判でこれまで犯した犯罪について証言し、かつての仕事仲間は有罪を受けた。1989年にカレンと離婚。その後、ヒルは名前を変えカリフォルニアの某所に住んだ。作家ニコラス・ピレッジにより「ワイズガイ / Wiseguy」(邦題は「グッドフェローズ」)がノンフィクション本として出版され彼自身も世間に知られることになる。2009年頃には2つのレストランを経営していた。2012年6月、心臓疾患の為、ロサンゼルスの病院で亡くなる。享年69歳。



◆内部関連記事◆

ロバート・デニーロ主演のクライムコメディ(証人保護制度もの)→マラヴィータ/(出没注意)なめてかかったら死にます。


★外部関連記事★

映画感想 * FRAGILE グッドフェローズ(GOODFELLAS)/ジョー・ペシ最凶
ちっちゃな頃から悪ガキで 15で不良と呼ばれたよ・・ロバート・デ・ニーロはちょっと影が薄いかな。お仕事きっちりやる担当だよね。「派手なキャデラック買うな! ミンクのコート買うな店に返してこい! お、おまえらチャラチャラしてんじゃねー! 状況わかってんのかコラー! ブッ殺す!」ジョー・ペシが殺されたことを知って妙に大げさに泣くところとかいいですよね。すごい心こもってない。「イタリア人どうしの問題だから俺たちにはどうにもできない」どうにもできないし、どうにもする気がない、殺されても仕方がないと思ってる。だって、殺されるだけのことやっちゃったんだから。

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2013-11-19(Tue)

きみがぼくを見つけた日 レイチェル・マクアダムス/身ひとつで時空間に飛ばされる男

2009年 アメリカ
The Time Travelers Wife
[原題]『The Time Traveler's Wife(タイムトラベラーの妻)』という2003年に出版された小説を映画化したもの。小説はニューヨーク・タイムズのベストセラーリストに28週連続トップ10入りを果たしている。映画ではタイムトラベラーをする男のほうが主役っぽく描かれています。どんなタイムトラベルをするのかというと・・行き先を自分でコントロールできずに、突然、現時空間から、どの時代のどの場所に行くのかわからずに飛んでいってしまう。しかも、飛んでいったところではいつも「すっ裸」。これが6歳の時から続いているという。当然、すぐに調達しなければならないのは「服」。そしてそれがどのくらいの期間、その時代に滞在するのかわからない。当然盗みもやるので、誰かに追われて逃げ回ってることが多い。あるときはピンクのひらひら袖なしブラウス姿だったり、あるときは動物園の檻の中に現れて見物人に笑われたり、結婚式の直前に、タイムワープして消えたと思ったら、白髪だらけになっている彼が現れて無事に結婚式が行われたりで、コメディ要素たっぷりなのに、とってもシリアス。ほろ苦くロマンティックな気分にも浸ってしまう作品です。

そんな男、ヘンリーと6歳の少女クレアがはじめて会ったのは、ある日の草原、彼女の前にすっぽんぽんの男が現れた。・・ってこれじゃまるで変態・・。幼いクレアはヘンリーに毛布を渡します。彼は自分がタイムトラベラーである事を告げ少女はそれを信じ、それ以降、幼い彼女は父親のお古を森の中に用意しておくのでした。

そしてヘンリーは時々その草原にやってきます。クレアは彼に恋をし、現時空間で出会うことを心待ちにしながら成長するのです。



 
 やがて、彼女の願いは叶い、現時空間での彼を見つける。

 彼女は6歳の時からヘンリーを知っているけれど、
 ヘンリーは未来のヘンリーが幼いクレアに会っているので、
 彼女の事を知らないというのが当たり前でありながら、
 なんだか面白い。クレアはそれまでのいきさつを
 ヘンリーに話します。
 やがて二人は恋人同士となりそして結婚。

 
 しかし、タイムトラベル体質は結婚生活に支障をきたします。
 クリスマス前に消えて正月明けてやっと戻る夫。
 寂しいですねぇ・・。

そして何度も繰り返す流産。「子供がタイムワープしてどっかにいっちゃうのかも!」と考えたヘンリーは子供ができないようにと勝手にパイプカットしちゃいます。すると、直後、今度は草原にいる過去のクレアの元へ飛んで・・。クレアと上手くいっていないご機嫌斜めな彼は18歳の彼女にキスしちゃいます。クレアにとってはファーストキスでしたが、本当なら同時限で出会うヘンリーのものでは?。30代超のヘンリーに唇奪われちゃいました。現代に戻ったヘンリーは手術したことをクレアに話すと二人はさらに険悪な雰囲気に・・夫婦の仲ヤバシ?すると、過去からきた若いヘンリーから、クレアに助けを求める電話が入ります。現在のヘンリーはソファーで寝てるけど過去のヘンリーも助けなきゃ。と、会いに行きます。忙しいですね~。そんでもって、ちゃっかり・さっくりと種まきしときます。あらま、こっちもこっちで・・・・。(これ原作はコメディなんじゃないかなぁ・・・などと思ってしまった。・・)して、再び妊娠します。クレアは「してやったり」とな。あらら、ヘンリー手術損~。

ある日、未来の時代の動物園に飛んでいったヘンリーの元に見知らぬ女の子が走りよってきて「ダディー!」
彼は娘が無事に生まれることを知り嬉しくなります。しかし、同時に自身の死期と、娘もタイムトラベラーとなっていたことを知るのでした。
生まれてある程度になった娘にヘンリーは錠破りを教えます。現実的ですね・・。そして彼は娘が5歳の時に死んでしまいます。タイムトラベルできても「死」の運命は変えられないという鉄則。でも、死後も過去のヘンリーは草原に現れるのです。「待つ人生はおくらないで」とヘンリーは言います。それでも、生きてた頃の大事な人に一瞬でも会えて抱擁できたクレアの幸せが伝わり、物悲しくもありながら、暖かく感じるラストシーン。
ラストはなかなか素敵でした。



ちなみに娘は、行き先をコントロールできるので、父親が心配して錠破りを教えたのは必要なかったかもしれません。女の子が動物園の檻の中でで「すっぽんっぽん」じゃあまりにもかわいそすぎますもんね。それにしても、ヘンリーのこの体質、こんなシリアスな映画でも笑えるのだから、コメディならお腹が痛くなるほど笑えるものができそう。そっち系の作品も是非見てみたいものです・・・。

きみがぼくを見つけた日 [DVD]


[監督]
ロベルト・シュヴェンケ
[出演]
クレア       レイチェル・マクアダムス
ヘンリー     エリック・バナ
クレア(幼少時) ブルックリン・プルー
ヘンリーの父  アーリス・ハワード
ゴメス       ロン・リビングストン
ケンドリック博士 スティーヴン・トボロウスキー



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日暮し地図 昨日の続き~『きみがぼくを見つけた日』
ただ、エンタテインの方向が“笑い”や“驚き”には向かず、何故一様に“泣ける”を目指すのか、不思議でならない。現在の日本映画ならまだしも、ジャンルの原理が唯一機能していると思われるアメリカ映画だけに尚更だ。主演の2人は決して悪くないと断った上で、例えば本作が、ジム・キャリーとドリュー・バリモア(単にキャスティングの一例に過ぎない)によるコメディだったらと夢想する自分がいる。



2013-11-04(Mon)

ジョナサンのハロウィン ジョナサン・リースマイヤーズ

11月1日 ジョナサン ハロウィンパーティーに出席
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ジヨナサンが・・・・どっから見ても・・こっ・・コワイ 彼は、その時期の役によって顔が変化している気がします。(ベロだししてるし・・;;)
飽きないですねぇ。低コストな衣装でも存在感たっぷりですよっ。そのままゾンビ映画にも出演できそう。
これはひょっとして↓のPRか?
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ドラキュラdracula (2013年NBCテレビ連続番組・全10話)10月25日スタート
現代に蘇ったドラキュラは数百年前に受けた裏切りの復讐を試みるが、愛した妻の生まれ変わりと思われる女性と出会い、再び恋に落ちて復讐は思わぬ方向へ・・という内容のストーリー。日本語訳で見たいでぅ。日本のニーズが高まれば、CS再放送&DVD発売されるかも・・どうか、もっとファンが増えますように・・・。




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ジョナサン・リースマイヤーズ Jonathan Rhys-Meyers プロフィール
2シーズンのキャンセルにファンがNBCに請願/ジョナサン・リースマイヤーズ


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悠雅的生活 Dracula!(*゚▽゚*)で。同じタイトルの作品がもう一つ。
こちらは、アメリカのテレビ(NBC)ドラマ。ドラキュラを演じるのが、ジョナサン・リース=マイヤーズ(*´ω`*)英語がわからないから、何とも言えないけど、どうも、ドラキュラとは違う年代の運命の男女が、時を隔てて再会して・・・みたいな感じ?この碧眼の美しい男が、長い犬歯で女の首筋に食いつく図、それだけでゾクゾクじゃないかっ(゚o゚;;

2013-11-03(Sun)

ニューワールド コリン・ファレル

2005年 イギリス/アメリカ
ニュー・ワールド西暦1607年。イギリスのエリザベス1世が没して4年目。アイルランド王、兼イギリス王の
ジェームズ1世統治の時代で入植初期の頃のアメリカが舞台となっているフィックションです。イギリスからヴァージニア入植地に開拓に来た男と、インディアンの女性とのロマンスを描いた作品。実写版ポカホンタスですね。素敵なピアノの音楽と平行しながら、各登場人物達が自分の目腺で、まるで詩を読むようにストーリーは流れていきます。

ヴァージニア州に船を乗り入れたイギリス人。たどり着いたその場所を、入植の拠点にした。 船の中には、後にポカホンタスの恋人となるスミスが乗っていたが、彼は囚われ人であった。船を降りて、すぐ処刑されるところを恩赦により救われた。入植者達は先住民に対して襲撃や略奪をせずに入植地を開こうと、砦を築き畑を耕し、先住民と共存しながら新天地を築こうとしていた。言葉は通じないが、先住民は彼らに好意的であり、砦を作っているその中に、めずらしげに接触してくるが、少しの諍いから、イギリス人の一人が先住民の一人を殺してしまう。この事で彼らは信頼を失ってしまった。しかも砦では食料も底をつき倒れる者もでてきており、この事態を早急に何とかしなければならない状況に陥ってしまっていた。先住民との関係を修復し彼らと交易する為に、彼らの長のところへ行き、交渉に出向くことになったのが、スミスであった。彼は川上にある先住民の村に向かうが、途中で彼らに遭遇し、囚われて村にたどり着く。スミスは交渉を試みたが彼らに理解されず、殺されそうになったところを、酋長の末娘ポカホンタスが身を乗り出し助けた。スミスは村に留まる事となった。

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先住民達の暮らしは安らぎと平和を感じるものであった。、やがてスミスはポカホンタスと恋に落ちる。二人の仲を知った彼女の父でもある酋長は、春になってイギリスの船が来たら彼が祖国に帰ることを条件にスミスを開放した。こうして彼は戻ったが、砦は食糧難による状況がさらに深刻になっていた。飢えても金を堀り続け、魚は消え、病気が蔓延し、死体の手を食らう。スミスはポカホンタスの事を想うと、ふと川上の村に帰りたいとさえ考えた。しかし砦の人間を見捨て離れることはなどできない。そんな最悪の状況の中、突然彼女が一向を連れ食料を運んでやってきた。砦にいる人々は彼女に感謝したが、スミスは酋長の怒りをかうと彼女の事を心配した。住む世界が違う彼女との恋を、かなえられないと感じ別れを促すが、互いの想いは消せるはずも無く季節が春になる頃にはスミスは再びやり直したいと考えるようになる。しかし、春を過ぎてもスミスがイギリスに帰国していないことが先住民に知られてしまい、ポカホンタスは、砦にインディアン達が攻めてくるので逃げて欲しいと伝えにきた。しかし逃げる場所などない。この頃には砦は最悪の状況を脱していた。スミスは彼女を砦に引き止め、一緒にいることを望んだが、彼女もまた仲間を裏切る事ができず村に戻ってしまう。

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翌日、インディアンとの戦いがはじまった。この戦いでポカホンタスの兄でもある酋長の息子が死んでしまう。密告者となった自分の娘を酋長は殺せず追放する。先住民と砦側で「胴製のシチューなべ」とポカホンタスは交換された。彼女がいれば砦を攻めてくることがないとイギリス側は考え彼女を買ったが、彼女を捕虜とする事に反対したスミスは反逆者とされ、地位を剥奪され重労働に課せられた。砦に着いたポカホンタスはスミスの作業場に行くと、彼女を傷つけたくないと別れを考えながらも、ポカホンタスを抱擁し彼女も寄り添う。ポカホンタスにとっては再び幸せを感じる状況となったが、それもつかの間、今度は国王から、彼にインド航路の地図を作るようにとの依頼がくる。そんな事を知らない彼女には世話係の女性がつき、彼女も砦での生活になじもうとしていた。やがて彼は黙って去ってしまう。2ヶ月経ったら彼女に「自分は死んだ」と伝えるようにと仲間に伝え旅立ってしまった。泣き崩れたポカホンタスに2ヵ月後、本当の悲しみが訪れる。

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徐々に大きくなっていく砦では入植者が増えていた。その中で彼女に好意を寄せる男性、ロルフが現れる。世話係りの女性にも励まされ、彼といっしょに仕事をするようになり、やがてプロポーズを受け結婚する。子供が生まれ平凡で幸せな家庭に恵まれた。そして、ある日夫婦はイギリス陛下に招待され彼女は主賓として呼ばれた。出発の前、彼女はスミスが生きてイギリスにいることを知る。

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ポカホンタスはイギリスに渡り、王に謁見。スミスとも会います。3人の心の行く先は・・・

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詩のような語りと音楽と映像の三融合で綺麗に纏まっています。初期の入植者の苦労と、先住民の戸惑い、登場人物達の苦悩と迷い、恋心が切なく表現されています。長い争いの中で、きっと現実に先住民と恋に落ちた人がいたのだろう、とか、先住民が親密な友人となった人もいたのだろうとか、当時の人々に思いを馳せます。悲しくも清清しいエンディングも見事でした。
※注)恋愛物ジャンルを好んで観る方でないと、ひょっとしたら映像と音楽の心地よさで途中で寝てしまうかもしれません(?)

ニュー・ワールド コレクターズ・エディション [DVD]

[監督]
テレンス・マリック
[出演]
ジョン・スミス     コリン・ファレル
ポカホンタス      クオリアンカ・キルヒャー
ジョン・ロルフ     クリスチャン・ベール
ニューポート      クリストファー・プラマー
ポウハタン       オーガスト・シェレンバーグ
オペチャンカノフ    ウェス・ステューディ
ウィングフィールド  デヴィッド・シューリス
セルウェイ       ノア・テイラー
ジェームズ1世王   ジョナサン・プライス(ジェームズ1世はスコットランド王でもある→ジェームズ6世)
サヴェージ       ジョン・サヴェージ



バージニア州 ジェームズタウン(英国が北アメリカに建設した最初の永続的植民地)

1379971_529879807086903_576824454_n_20131103185758d98.jpg1607年に3隻の船でおよそ100人の男性の集団が、砦に囲まれた入植地を建設した。(それ以前には、1558年に植民団が送り込まれたが全滅している)名前は英国王ジェームズ1世にちなんで付けられた。彼らの多くは農業より黄金探しに関心のある者が多く、荒野を開拓して新天地を築く気力が欠け、農耕を嫌がり食糧は底を尽き病気が蔓延した。探検家であるジョン・スミスが指導者の一人に指名され、彼らの関心を黄金から作物と家畜に変えることを主張し事態は改善した。しかし1609年にスミスは追放され英国に帰国すると、ジェームズタウンは無秩序に陥いり、その年の冬までに飢えと病気で500人の入植者のうち440名が死亡した。1612年、ジョン・ロルフが新種のタバコの生産を始め、それをロンドンに送り込むと10年足らずでバージニアの主要な収入源となった。その後、ロンドンの会社が人員を送り込み状況は改善され次第に人々は飢えから開放される。

1619年アメリカで最初に選出された代表市民議会がジェームズタウン教会で開催される。しかし議会は次第にポウハタン部族の領土に侵入し武力で略奪をしていく。彼らを侵略者と判断したインディアン達は反撃するようになり、血を血で洗う植民地戦争が始まるが、入植者達が持ち込んだ病原菌により免疫のないインディアンたちは数を減らしていく。1622年、ポウハタン族インディアンによる「ジェームズタウンの虐殺」が起こり当時のジェームズタウンにいた英国人の約1/3にあたる347人が殺された。ジェームズタウンの入植者達はこの事件の報復として「和平会議」と称してインディアンを招き、毒を飲ませて200人近いインディアンを殺した他、50人を超えるインディアンも直接殺害した。

1699年ヴァージニア植民地政府は、伝染病が発生しやすいとして、近くのウィリアムズバーグに移転した。
現在、跡地には入植当時の要塞や建物、木造船などが再現されている。



◆内部関連記事◆

リンカーン大統領時代のポカホンタス的物語→ダンス・ウィズ・ウルブズ


★外部関連記事★

maukitiの日記 古き良きアメリカ精神を生み出したジェームズタウンの『飢餓期』
そんな輝かしいバージニアのどん底からの成り上がり物語ではありますが、やっぱり「負の歴史」でもあるわけで。それはタバコを贈られ一発逆転の契機となったはずのインディアンとの血みどろの戦いでもあるし、またそんなタバコや綿花の大量栽培には単純労働を担う「奴隷」こそが最適解でもあったからです。かくしてそこで彼らはその自立意識をイギリスから独立した形での独自の「奴隷の法制化」という形で実現させ、強大な南部農園主たちが生まれることでその果てにあの南北戦争へと繋がることになるのです。

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Author:ちゃのりん
映画から歴史を探るのが好きです。
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