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2013-05-17(Fri)

嵐が丘(1992年)/愛憎と妄執の孤人

1992年 イギリス
Wuthering Heights1800年代に生きた小説家「エミリー・ブロンテ」の同名小説の映画化作品。一人の女性だけを想い、報われることがなかった男の復讐とその終焉を描いている。この作品は製作上仕方のないことなのかもしれませんが、様々な箇所が割愛されており、所々分かりにくい箇所があるのが残念。時間的に難しいかったならば、もう少し話の流れがわかるセリフが入っていたらよかったかもしれません。ストーリーを知っているという前提で作られているようで、知らない方は、細かなところで疑問が残るかもしれません。それでも、大まかなストーリは理解はできますし、映像美も抜群。俳優の演技も見事なので、一見の価値はある作品です。

[あらすじ]
物語はレイフ演じるヒースクリフの復讐劇がメイン。(映画中での割愛部分も追記しました)
ある日、人里離れた田舎にある館「嵐が丘」の主人アーンショーが身寄りのない男児を連れて帰ってきた。彼をヒースクリフと名づけ自分の子ヒンドリーとキャシー同様に可愛がって育てた。ヒースクリフはキャシーと仲が良くキャシーは自分の兄ヒンドリーよりも彼が好きだった。しかしアーンショーが亡くなりヒンドリーが主人になると、ヒースクリフを召使に追いやってしまう。ヒースクリフはヒンドリーを恨むこともなく懸命に働きます。そして年頃になったヒースクリフとキャシーはお互いに恋心を抱くようになっていた。 二人の幸せな時はある日、近隣のお屋敷「スラッシュクロス」に行った事で終わることになる。そこには上流階級のエドガーとイザベラが住んでいた。彼らと親交を深めていくキャシーにヒースクリフは異常な嫉妬心をあらわにする。

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上流階級の生活に憧れを持ったキャシーは、召使の女性ネリーにエドガーから求婚された事を告げる。ヒースクリフを愛してはいるが彼との結婚は不名誉だと話した。それを立ち聞きしていたヒースクリフはショックを受け嵐の中、館を出て行く。彼を失ったキャシーは深く後悔する。

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その後、キャシーはエドガーと結婚。そして2年後、ヒースクリフは裕福な紳士になって彼女らの前に現れる。
彼が戻った理由、それは自分を下働きにした「ヒンドリー」、キャシーを奪った「エドガー」、自分を捨てた「キャシー」への復讐だった。

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ヒンドリーは賭博による借金のため「嵐が丘」を抵当にいれ、ヒースクリフはそれを肩代わりし「嵐が丘」の主人となっていた。そして彼は、エドガーとキャシーの住む「スラッシュクロス」を訪れ、エドガーの妹イザベラを誘惑し結婚する。しかしイザベラに対して当初から愛情などなく彼女を虐待した。イザベラは「嵐が丘」を出て一人で息子「リントン」を出産した。

ヒースクリフはエドガーに内緒でキャシーに度々会いに行き彼女に愛を語っていた。二人の間で板挟みになったキャシーは苦しみ病気を患う。そんな中で女児を出産。子供はキャサリンと名づけられた。病床の彼女に会いに行ったヒースクリフは、自分を捨てた彼女を執拗に責める。やがて彼女は亡くなってしまう。キャシーの死を知ったヒースクリフは、自分の命のある限り安らかに眠らせない、亡霊になって彷徨え、どんな姿になっても自分の傍にいろと亡くなった彼女に念じる。

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ヒースクリフの憎悪はとどまる事なく、復讐はヘアトンとキャサリンにまで及ぶ。「嵐が丘」にはヒンドリーとヘアトンもそのまま住んでいたが、ヒンドリーは亡くなりヒースクリフはヘアトンを召使とし、彼には文字さえ教えず教養のない人間に育てた。そして妻イザベラが亡くなると、自分の実の子リントンを引き取った。リントンは病弱でヒースクリフには彼に対する親としての愛情などまるで無かった。


18年の歳月が経過したある日、キャサリンは森の中でヒースクリフとヘアトンに会う。 過去の出来事など全く知らない彼女はリントンが従兄弟だとわかると、友達ができたと喜ぶがヒースクリフは「スラッシュクロス」とエドガーの財産を自分のものにしようと企む。その後ヒースクリフの策により、リントンからのラブレターを受け取ったキャサリンは、病床で余命幾ばくもない父エドガーに内緒で「嵐が丘」に行くが、そこでヒースクリフに監禁されてしまう。 リントンと結婚しなければ、ここから出さないと脅され、父の死に目に会いたかったキャサリンは、病気で短命であるリントンへの同情心もあり、結婚を承諾する。彼女は父親に会う事ができたが、数日後に父エドガーは亡くなる。その後病弱だったリントンも亡くなる。
こうして、ヒースクリフは遂に「スラッシュクロス」とエドガーの財産も自分のものにした。

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ヒースクリフはキャシーの墓を掘り出した。彼女の表情を見て彼の心は静まる。彼は死者を眠らせない。彼の頑なな心も未だ闇の中だ。

住人の居なくなった「スラッシュクロス」は人に貸す事となり、借りにきたロックウッドという青年が「嵐が丘」を訪れる。
嵐の夜にきたこの来訪者はキャサリンの案内された部屋に泊まることになるが、その部屋で20年間もそこにいるキャシーの幽霊を見る。

そんな中、最初は罵り合っていたキャサリンとヘアトンとの距離が縮まり、次第に仲良くなっていく。本来は家の主であるはずのヘアトンは、召使いの扱いを受けてきたにも関わらず、ヒースクリフを父と呼び彼に優しかった。ある日、庭で二人の仲睦まじい姿を目にしたヒースクリフ。彼は、この様子を見て過去の幸せだった自身の姿を重ね合わせたのでしょう。

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ヒースクリフは「もう終わりにする」と言う。彼の心を開放したのは二人の子供達、ヘアトンとキャサリンだった。やがて、ヒースクリフはキャシーの霊に導かれ、彼女がいる「その部屋」で死んだ。 ヒースクリフは、墓の横で、本当に静かに眠っているのだろうか? 村人は言う、彼は今もまだ嵐が丘を彷徨っていると・・。



[あとがき]
ジュリエット・ビノッシュ&レイフ・ファインズが共演した最初の作品です。二人はこの4年後に「イングリッシュ・ペイシェント」で再び共演し、ビノッシュはアカデミー助演女優賞を受賞しますが、この作品のビノッシュも、登場人物の中で唯一輝きを放っていて、とても魅力的。愛憎の表現と陰の人物像を演じるレイフ、この作品でも彼の演技に釘付けになりました。風景映像が美しく、それにのせる音楽も素敵です。

嵐が丘 [DVD]
[監督]
ピーター・コズミンスキー
[出演]
キャシー / キャサリン   ジュリエット・ビノシュ
ヒースクリフ         レイフ・ファインズ
エレン・ディーン(ネリー)  ジャネット・マクティア
エドガー・リントン      サイモン・シェパード
イザベラ・リントン      ソフィー・ワード
ヒンドリー・アーンショー   ジェレミー・ノーサム
ヘアトン・アーンショー    ジェイソン・リディングトン
リントン・ヒースクリフ    ジョナサン・ファース
アーンショー氏        ジョン・ウッドヴァイン
ロックウッド          ポール・ジェフリー
エミリー・ブロンテ      シネイド・オコナー




★外部関連記事★

こんな日は映画を観よう 嵐が丘 (1939) アメリカ [829]やっぱり愛の不可能性を描いたワイラーの不朽の名作と言うしかない  「ローマの休日」に続いてワイラーの超有名どころを…。はじめて観たのは20代前半?もちろんリバイバル上映だが、E・ブロンテの小説の衝撃が強かったせいか、ひどくもの足りなく感じたことを憶えてる。キャサリンとヒースクリフの狂気とも言える愛憎、復讐心。

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