アクセスランキング
--------(--)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2015-09-22(Tue)

マラヴィータ/(出没注意)なめてかかったら死にます。

2013年 アメリカ
MAVABHTA.jpg私はあらすじを確認しないで映画を観ます。この作品も、マフィアものらしい、という情報だけで観た作品。途中で「証人保護制度もの」でブラックコメディだと気づいた。予測していたのとは全く違っていて、笑うに笑えないんだけど可笑しいんです。主役がロバート・デ・ニーロ ですからね。マフィア映画には絶対に名のあがる俳優だけど、ドタバタコメディじゃ、配役違う。だからこれでオッケ。ちなみに、この家族にポコポコにやられちゃう奴等が、ほとんど一般人。でも嫌なやつらなので、ちょっと痛快ではあるのですが、なんぜ元マフィアですからね。やり過ぎるんです。歯止めが利かない。加減を知らない。家族全員。物腰が静かだが、頭に血が上るとマフィア式の制裁を極める父、行く先々のスーパーを爆破する母 口より先に拳が出る娘 チビッ子なのに大人顔で計算高い息子。彼らの正体を知らないで、なめて掛かったらあの世行き。当の本人達は?世間となじむ努力をしています(精一杯)。ご近所のお付き合いもしなくっちゃ!とホームパーティに、お誘いの映画鑑賞参加。オヤジとFBI担当者が一緒に観る映画の作品名を聞いたときには吹き出してしまいました。好きです。こーゆーうの。
年中移動してますのでね、もしかしたら明日はあなたの町内に?ww引っ越してくるかもしれません。

[あらすじ]
フランスのノルマンディーのとある田舎町に引っ越して来たブレイク一家。元マフィアだった父ジョバンニは数年前にFBIに仲間を売り、証人保護制度により家族全員が身柄を保証されていた。マフィアからは命を狙われていたが、この家族、身を隠さなければならないにも関わらず、根っから身についてしまっているマフィアの習性のため、いく先々で問題を起こしていて3ヶ月ごとに世界中を転々と移動していた。一家を担当するFBIのスタンスフィールドはいつも彼らと一緒。スタンスフィールドはジョバンニに今度も目立たない生活をするようにと忠告するのですが・・。


01_20150922050955ff4.jpg
ママは爆破上手。         庭に埋まってマース。       今度の職業は「小説家」にするわとオヤジ。     ママは料理上手。

02_20150922052827096.jpg
荒稼ぎの息子 まだ14歳        姉、恋する彼女は一見普通?。    え・俺をカモるつもり?俺の仕事?ききたい?ホントにききたい?

01_201509220557531f9.jpg
かぁちゃん うるさいし。               市長、ワイロでしょ。もらってるでしょ。       レバー捻ればOKでもダイナマイトはもっとOK。

誰も読まなくてもいいと、自分の存在を示すための自伝を書き始めたオヤジ。そんな彼の話を本気で聞いているスタン。オヤジ、他にホントの話を聞いてくれる人がいないもんだから、本当は喋りたくて喋りたくてしょうがない。暇だし・・・。

02_201509220637396d2.jpg
「目は腐った魚より冷たい」と書かれています。 映画討論会にて、この主役ってリアル俺じゃーん。「バンバンバーン」もー、どうにも止まらない。

・「最後は穴に埋めて」「穴に埋めて」「穴に埋めて」・・・・と暴走オヤジ・・・。なぜか拍手喝采。
・(スタン)また移動だぜ。・・と思ったら、かつてのマフィアのファミリーがやってきた。「家族団結」バンバン撃ちまくるのは、子供達です。


02_20150922070157cf0.jpg
銃撃シーン、抑え目です。ティーンエイジャーちゃんたちですからね。もうちょい激しいの見たかったな~。 スタンさん、また移動ですよ。

一家が去った後、町中の水道のお水が綺麗になりました。主人は立派な人だねぇ、「マラヴィータ」。

マラヴィータ スペシャル・プライス [DVD]


[監督]
リュック・ベッソン
[出演]
フレッド/ジョヴァンニ(オヤジ) ロバート・デ・ニーロ
マギー(母)ミシェル・ファイファー
ベル(娘)ディアナ・アグロン
ウォレン(息子)ジョン・デレオ
スタンスフィールドFBI捜査官トミー・リー・ジョーンズ
ディ・チッコ ジミー・パルンボ
カプート(ミモ) ドメニク・ランバルドッツィ
ドン・ルッケーゼ スタン・カープ



◆内部関連記事◆

・アメリカン・ギャング(実話)証人保護制度を受けて、69歳まで生きた「ヘンリー・ヒル」→グッド・フェローズ


★外部関連記事★

まっちゃんの☆自作DVDラベル☆/マラヴィータ




スポンサーサイト
2014-06-27(Fri)

マリー・アントワネットの首飾り/ヴェルサイユの女たち その1 ジャンヌ

2001年 アメリカ
マリー・アントワネットの首飾りフランス革命勃発のおよそ3年前、ヴェルサイユ官邸を揺るがした、「首飾り事件」。その首謀者である「ジャンヌ・ド・ラ・モット伯爵夫人」(ジャンヌ・ド・ヴァロワ=サン=レミ)の物語です。ジャンヌは、フランスの旧王家ヴァロア家の末裔。 彼女が9歳の時、民衆寄りの政治活動をしていた父親は、国家反逆罪で逮捕、殺害される。領地も没収され、フランス王室はヴァロア家の断絶を発表した。 母親も後を追うように亡くなると、ジャンヌは孤児となる。 しかし数年後、彼女はド・ラ・モット・ヴァロア伯爵夫人と名乗り、ヴェルサイユ宮殿にいた。

[あらすじ]
物語の語り手は王室に仕えていたブルトゥイユ男爵。 当時多くの貴族達が、アントワネットの寵愛の恩恵にあずかろうと暗躍していた。ブルトゥイユ男爵からみればジャンヌもその一人であった。彼女の願いはヴァロア家の再興であり、奪われた家名と没収された領地を取り戻すこと。彼女はアントワネットに嘆願をするべく策を練っていたが、何度謁見を申し出ても叶わなかった。そんな時、彼女に接近してきたのが貴族のレトー・ド・ヴィレットだった。彼の母は既に亡くなっているが、その母はかつて官邸内の高級娼婦であり、彼もまた同様に年上の貴婦人達の相手をしている情夫だった。こんな境遇の二人は程なく愛人関係となり、レトーは、ジャンヌの望みを叶えるために協力していく事になる。
ジャンヌの夫ニコルは爵位が必要だったジャンヌと、形だけの結婚をしていた。彼は他の女性のところに入りびたりであったが、レトーが流した「ジャンヌがアントワネットの寵愛を受けている」という嘘の噂を聞きつけると、その恩恵を期待しジャンヌのところに戻ってきた。 こうして、二人の計画を知る事となったニコルも、ジャンヌに加担していく。


05_20140624204432ac5.jpg

アントワネットとの謁見も叶わず、嘆願も却下され、道を絶たれたジャンヌはレトーと共に金を騙し取ることを計画していた。そこで狙いをつけたのがロアン枢機卿である。ロアンは高貴な生まれで聖職者でありながらも品行が悪く、アントワネットの母、オーストリア女帝マリア・テレジアから嫌われていた。それを知る王妃アントワネットからも毛嫌いされていた。しかし、ロアンのほうは、王妃に取り入って宰相に出世する事を望んでいた。そこに目をつけたジャンヌは、レトーに「和解の為の王妃のニセの手紙」を書かせ、ロアンに届けた。以降、ジャンヌを通し、偽の王妃の手紙でロアンとの文通は続けられた。さらに当時、ロアンを操っていたイタリア人のペテン師ジョゼッペ・バルサモ (カリオストロ伯爵)を引き込み、王妃の名を騙りロアンから金銭を騙し取っていた。

05_201406242120551c1.jpg

そんなジャンヌのもとに王妃と親しくしているという(嘘の)噂を聞きつけた王室御用達の宝石商がやってくる。ある高額な首飾りをマリー・アントワネットに購入して貰うべく、その仲介をしてくれないかというものだった。この首飾りは、かつてルイ15世が公式寵妃であったデュ・バリー伯爵夫人の為に注文して作らせたものであったが、タイミング悪く国王が死去し、その後デュ・バリー夫人が宮廷から追放。契約は立ち消えとなり、首飾りは宝石商の手元に残されてしまった。その後、買い手が付かず宝石商は困り果て、これを王妃に買い取って貰おうと何度も足を運んだが、アントワネットは首飾りの作られたいきさつを知っている上、膨大な額に購入を拒んでいた。ジャンヌは、王妃との間を取り持つと宝石商を喜ばせる。無論、王妃と面識さえないジャンヌが取り持つはずなどありません。狙いはこの首飾りをまんまと手にいれることなのです。

05_2014062608494025c.jpg

ジャンヌは、アントワネットが「首飾りの代理購入」をロアン枢機卿に要望していると持ちかけ、王妃の替え玉に下町で芸人をしている女を使い、ロアン枢機卿と密会させた。こうして彼は、本物のマリーアントワネットと疑うことなく、首飾りを代理購入しジャンヌに渡してしまう。そして彼女は騙し取った首飾りを解体し、ニコラに売りさばかせ、巨額な金を手に入れた。こうして、ジャンヌは、かつての屋敷を買い戻す。

hanachanono-img450x600-1395123938oxszqn66813_20140626093357f17.jpg

騙したことが、ロアンにばれる事は時間の問題。その後のシナリオも描いていたジャンヌ。彼女の手元にあるロアンの王妃に宛てた手紙を切り札にする事で、首飾り事件はロアンが揉み消し、事件は闇に葬られるはずであった。ジャンヌは、王室もスキャンダルを避けるであろうと予想していたが、激怒した王妃はルイ16世やブルトゥイユの反対を押し切り裁判に持ち込むことを要求。彼女の思惑は覆された。犯罪は白日のうちに晒され、ロアンとカリオストロ伯爵は捕まり夫のニコルは逃亡。レトーはジャンヌに共に逃亡しようと説得したが、彼女はそれを拒んだ。レトーが発ったあと、ジャンヌは、逮捕され裁判が始まる。しかし、レトーは逃げ切ることができず捕まり、自白させられていた。

hanachanono-img450x600-1395123938oxszqn66813_20140626103027064.jpg
ロアン枢機卿を陥れたいアントワネットは、ジャンヌの前に初めて現れた。

数々の証拠があがり、判決が下る。夫ニコラは既に国外に逃亡していたが無罪、騙されていただけのロアン枢機卿も無罪。カリオストロ伯爵、証拠不十分で無罪、レトーは財産を没収され国外追放。そして、ジャンヌは鞭打ち、体に焼き鏝、生涯牢獄に監禁という刑が下された。国内では、ジャンヌに同情する声が高まり、王室に対する民衆の不満を助長させ、アントワネットの醜聞はさらに拡散した。
やがて、この事件は、後にフランス革命勃発の要因のひとつとなる。

僅か2年後ジャンヌは監獄から逃亡しイギリスのロンドンいた。彼女は「回想録」を出版。一時、人々からの注目を集める。しかしフランス革命下の1791年、滞在中のホテルの窓から転落し死亡。「精神を病み」と記録された。そして王党派の報復ではないかという噂が流れた。

[あとがき]
史実とは少し異なった、悪女的要素を省いたジャンヌの物語です。結構予算をかけているようで、宮廷撮影も多く、視覚を楽しませてくれます。朗らか顔のレトー演じたサイモンが役柄ピッタリでした。彼の衣装がとてもセンスの良いものを使っていて、中でも白い上着で襟がストライブの素敵な一着があるのですが、男性用でこんなにお洒落さんな衣装ってあまり見ないので、ちょっと感動。それから、夫のニコラを演じたエイドリアンは、剣さばきと身のこなしが綺麗でした。(もっと見たかった・ー)でも、この役柄での、ぬったり顔がちょっと気持ち悪かった・・(オスカー俳優ですが)。そして作品中、特に目立ったのは「帽子」でした。様々なデザインのものを多くの出演者に着用させていてとても華やかです。製作者の拘りでしょうか。帽子のショーみたいですww。

マリー・アントワネットの首飾り [DVD]


[監督]
チャールズ・シャイア
[出演]
ジャンヌ・ド・ラ・モット・ヴァロア   ヒラリー・スワンク
レトー・ド・ヴィレット          サイモン・ベイカー
ニコラ・ド・ラ・モット伯爵        エイドリアン・ブロディ
ロアン枢機卿             ジョナサン・プライス
司法大臣ブルトゥイユ男爵      ブライアン・コックス
マリー・アントワネット         ジョエリー・リチャードソン
カリオストロ伯爵            クリストファー・ウォーケン
ルイ16世                サイモン・シャクルトン




[ジャンヌ・ド・ラ・モット伯爵夫人/ジャンヌ・ド・ヴァロワ=サン=レミ]

05_20140627142807b58.jpgアンリ2世の愛妾の1人ニコル・ド・サヴィニーとの認知されなかった庶子、アンリ・ド・サン=レミの子孫である。アンリ2世自身はニコルの産んだ息子が本当に自分の子かどうか疑わしく思っており、正式に認知することは無かった。しかし、アンリ2世の死後、ニコルは死ぬ1月前の遺書において、アンリ・ド・サン=レミを王の落胤として扱ってほしいと書き残した。1558年のアンリ2世との約束に基づき、ニコルは1577年2月にアンリ3世王からアンリ・ド・サン=レミの結婚のための持参金として3万エキュを受け取り、結婚後「サン=レミ伯爵位」を授けられたという。ジャンヌ・ド・ヴァロワはその6代目にあたる。

ジャンヌは9歳で両親を失い孤児となった。少女時代に物乞いをしていたところを、ある侯爵夫人に引き取られて、教養を身につけるためと、修道院の寄宿女学校に入学させられたが、22歳の時に修道女になる事を嫌い逃亡。無一文の生活をしていたところ、憲兵将校のマルク・アントワーヌ・ニコラ・ド・ラ・モットと知り合い結婚する。後に、ド・ロアン枢機卿の愛人になった。これにより、夫ニコラは王弟竜騎兵付大尉に昇進。ニコラは伯爵を名乗っていたが、本当に貴族であったかどうかは疑わしいとされている。こうしてジャンヌも、「ド・ラ・モット・ヴァロア伯爵夫人」と名乗った。作品中では、マリーアントワネットの替え玉は「町芸人」であるが、実際は、娼婦をしていた「マリー」という女性である。首飾りを手に入れた後、かつての邸宅を買い戻したのではなく、実際は他の豪邸を購入している。また、首飾りは、ロアンが代理で購入したのではなく、宝石商に王室が分割にて支払うという契約であるとして、ジャンヌを信用したロアンはネックレスの引渡し時に「頭金の支払い」をした。

002_20151022174749187.jpgその後、代金が王室から支払われないことで宝石商が、王妃の側近に面会した事から事件が公となる。ジャンヌは逮捕後、事件とは無関係であった(詐欺師)カリオストロ伯爵を事件の首謀者として告発し罪をなすり付けようとした。この裁判によって、ジャンヌは王妃とレズビアン関係にあると事実無根の噂が国内で広まった。ジャンヌの独房からの逃亡に手を貸したのは、王位を狙う国王ルイ16世の従兄オルレアン公爵ではないかと伝えられている。ロンドンに移ったジャンヌは、この虚偽の醜聞をもとに事実無根の内容の「回想録」を出版。「首飾り事件」のあらましや、王妃との同性愛関係を書き、王妃の名誉を著しく傷つけた。

1791年、ジャンヌは窓から転落し死亡。精神錯乱の発作と記録に残るが、強盗に襲われたとも、党派の報復であったのではないかとも噂された。マリー・アントワネットの処刑の2年前で、ジャンヌは35歳だった。彼女は後のアントワネットの運命を知らずに、王妃より先にこの世を去りました。ジャゴバンクラブでは、ジャンヌを革命裁判所に呼び寄せ、再び首飾り事件の審議をする動きがあったが、彼女が急死したため、それはなされることはなかった。

様々な憶測が浮かぶ事件です。オルレアン公爵がジャンヌをロンドンに逃亡させるかわりに、嘘の「回想録」を書くことを条件としたのではないかとか、首飾り事件の再審議が浮上したため殺されたのではないかとか、多くの人間を手玉に取った彼女が精神錯乱を起こすような柔な肝っ魂の持ち主か?等々。真相は永遠に謎です。
160万リーブル/金塊1t程度に相当、
現代日本円の感覚ではおよそ30億円



◆内部関連記事◆

史実に近いアントワネットの映画→王妃マリー・アントワネット


★外部関連記事★

ベルばらKidsぷらざ/ジャンヌの足跡をたどる―首飾り事件紀行
民衆の関心が高かった裁判だから、刑の執行も混乱を避けるために早朝にしたらしいんだけど・・・それでも見物人でごった返してたんだそうだ。原作に描かれていた刑の執行シーン、すごかったわね。ジャンヌが大暴れで。史実でも似たようなものだったらしいけど。史実でも、「ずるがしこくて、大胆で・・・そしてすばらしくたくましい・・・!!」女性なのね。

2014-04-14(Mon)

マンデラの名もなき看守 ジョセフ・ファインズ/バファナの贈り物

2007年 ドイツ/フランス/南アフリカ共和国
マンデラの名もなき看守ネルソン・マンデラ氏が監獄中にいたときに、看守であった一人の男の物語。彼の手記、 『さようなら、バファナ』を映画化したもので、彼と彼の家族の目線から、当時の社会を描いているヒューマンストーリー。「バファナ」とは主人公が子供時代のときに一緒に過ごし、遊んだ黒人少年の名前。彼の、この少年との出会は、獄中にいるマンデラへと繋がっていった。

舞台はアパルトヘイト(黒人差別)の時代の南アフリカ。1968年、収容所のあるロベン島に、看守であったジェームス・グレゴリーと家族は引越してきた。グレゴリーは幼い頃、黒人少年バファナと共に遊び、過ごしてきたという経緯があった為、黒人の言語「コーサ語」を理解し、話すことができた。それを買われた彼は、マンデラ氏のいる「B区」の手紙のチェックや面会の立会いをする検閲部へ配属された。グレゴリーは当時、マンデラ氏らをテロリストで共産主義であると、さっさとを処刑すべきと考えていたが、次第にマンデラ氏が目指しているものを理解していく。一方、グレゴリーの妻は、当時の監視員の給料だけでは、安月給で食べていくことが精一杯であり、自らも美容師として仕事をしていたが、それでも充分ではなかった為、この配属を昇進のチャンスと喜んだ。しかし、その後の夫の変化に彼女は戸惑うこととなる。

ある日、グレゴリーは上司から、マンデラ氏と彼の妻との面会時の会話の内容の報告を求められた。単に日常の事、(マンデラの息子が自動車免許を取ったこと)を報告すると、まもなくその息子は自動車事故で死んでしまう。上官は関与を否定したが、グレゴリーは自分が上司にマンデラ氏の息子の事を報告したことで、殺されたのではと罪の意識に苛まれる。
789663_20140414023349f86.jpg

グレゴリーはマンデラ氏の元に行き、コサ語で弔いの気持ちを伝えた。このときマンデラとの会話でグレゴリーは、自由憲章の文献が存在することを知る。しかしこれは一般には閲覧禁止で刑務所の監視などが見ることができるものではなかった。しかし、グレゴリーはまんまと図書館の職員を騙し、一枚の文献の写しを持ち出しポケットに入れた。その内容は・・彼が予想していたものとは全く異なるものであった。

aar.jpg

ある日、グレゴリーは、じき釈放予定の囚人に宛ての手紙の一枚の紙の中に、小さなメモが隠されていたのを見つけた。内容は出所後の行く先(アジト)とそこで指示を待てというものだった。彼は上司に報告後、指示通り手紙を元の状態に戻し囚人に渡した。やがて出所したその元囚人と多くのメンバーは、その場所で爆破事故によって死んでしまう。彼は自身の職務遂行により人が死んでいく事実に葛藤する。

その後、彼はマンデラの氏の為にした「ある事」の為に、黒人びいきと仲間達から中傷されるようになり妻も孤立してしまう。家族を優先した彼は転勤を希望したが承諾されず、ついに辞表を提出すると、ようやく転勤は認められ「B区」の手紙はグレゴリーの転勤先の職場へまわされる事となり、引き続き検閲の仕事に従事することとなった。こうしてマンデラ氏と顔を合わせることがなくなった彼だったが・・

5年後、マンデラは「B区」のメンバーと一緒に本土へ移送されてきた。再びグレゴリーは呼ばれ、マンデラと再会する。
789663_2014041403451268e.jpg
転勤先は娘の学校から遠いと家庭への悪影響を訴える妻。しかし、グレゴリーがマンデラ氏に会ったことで生まれた想いを妻に伝える。 

この頃になると、グレゴリーの子供達も成長し、マンデラの薦めどおり彼の息子は通信制大学へ。さらに、看守として短期間だけ父親の補佐をすることになる。この頃のマンデラの環境は、開放運動の激化や世論の影響により、以前よりも待遇が良くなっています。グレゴリーの息子はマンデラを「叔父に会ったみたい」と言った。

1980年代にはいると、マンデラ氏を拘束していることで、国際社会からの政治的制裁が強くなり、政府にとっては頭の痛い問題となっていた。同じ頃、グレゴリーの家に「子供を殺す」と脅迫電話が入ると、家族の安全を第一に考えた彼は家族の警護を訴えた。政府は国際社会からの反発を抑えるため、マンデラ氏を環境の良い農業収容所へ移動させる案が出たため、同時にグレゴリー一家もその近くへ転居させた。転勤先から割り当てられた住居は快適でグレゴリーの家族は喜んだ。そんな矢先にグレゴリーの息子は自動車事故で死んでしまう。

aar_201404140424329e2.jpg
収監が緩和されたマンデラ氏。           自分を責めるグレゴリーを支える妻。       ボタ政権が終わりを告げる。

マンデラ氏が開放されることが目前になってきたとき、グレゴリーは長年胸につかえていた、マンデラの息子のことや彼の亡くなってしまった仲間の事を打ち明けます。その言葉に返ってきたマンデラの言葉とは・・。

344274_1.jpg
マンデラ氏は開放され、彼が出て行った部屋でグレゴリーは、最後の文献の一節を読み上げる。

一般人の目線から歴史上の人物を捉えた物語。こういった作品も近年では多くなっているような気がします。この作品のグレゴリーの妻役の「ダイアン・クルーガー」も2012年公開の『マリー・アントワネットに別れをつげて』にアントワネット役で出演していますが、この作品も王妃の「朗読係の女性」が主役という同じスタイルの作品です。これらの歴史に左右されない一個人の目線での物語というのは、身近であり、極めて判りやすく観ることが出来るのが長所でしょう。ちなみに、この作品の主人公「ジェイムズ・グレゴリー」は、この後、ネルソン・マンデラの大統領就任式に招待されました。そして2003年、62歳で死去。彼は「歴史のひとこま」になりたい、という願いを叶えました。

マンデラの名もなき看守 [DVD]


[監督]
ビレ・アウグスト

[出演]
ジェイムズ・グレゴリー    ジョセフ・ファインズ
グロリア・グレゴリー      ダイアン・クルーガー
ネルソン・マンデラ       デニス・ヘイスバート
ピーター・ジョーダン少佐   パトリック・リスター
ウィニー・マンデラ       フェイス・ンドクワナ
ウォルター・シスル       レズリー・モンゲジ
ジミー・クルーガー法務大臣 ノーマン・アステイ



[ジャーナリストらによるこの作品に対する批判]
ロベン島ではグレゴリーは、マンデラと会話できるような環境にはなく、実際には検閲作業のみで遠くからマンデラの人物像を見ていたと考えられていて、彼が書籍にする為ストーリーを作り上げたという批判があります。しかし、この類のような作品は批判される事がよくありがちで、真実はわかりません。ロベン島でのマンデラとの接触はなかったとしても、マンデラの息子や仲間が亡くなり、罪の意識に囚われたことが嘘ではなく、本土に移送してからのストーリーが史実どおりでマンデラ氏と良い関係であったことは事実です。どのように見るかは個人の自由です。私は単なる脚色と考え、あまり気にしませんでした。

[作品中に出てきた「黒人だけが携帯するパスポート」(パス法)]
アパルトヘイト政策では、1952年南アフリカに居住する18歳以上の黒人に身分証の携帯を義務付けた。氏名、写真、指紋、雇用主の氏名・連絡先がなどが掲載され、不携帯や身分証の内容が管理記録と異なる場合は逮捕されることもあった。
※「パス法」をめぐる虐殺事件→「シャープビル虐殺事件」

[ボータ政権(南アフリカ共和国首相:ピーター・ウィレム・ボータ)]
首相(在任期間1978年から1984年)、大統領(在任期間1984年から1989年)を歴任。国際的制裁を受けながらも、アパルトヘイト撤廃を求める国際世論に対し反発した。しかし激化する反対運動と国際的制裁により譲歩し、1985年に、[雑婚禁止法][背徳法の廃止]に踏み切る。(原住民土地法、集団地域法等の撤廃は拒否)そして翌年にはパス法が廃止される。しかし運動は沈静化することはなく国外からの政府に対しての批判はさらに強くなる。86年、南ア全土に黒人暴動が拡大すると非常事態を宣言。一度マンデラ氏を解放しようとしたが、決して黒人を開放しようという意図のものではなく単に暴動を沈静化させる目的であり、あくまでも弾圧政策を推進した。この姿勢は政党内で反発を生む結果となる。1989年ボータは大統領を辞任。彼は、アパルトヘイト体制崩壊後に発足した「真実和解委員会の証言」は最後まで拒否した。同年9月、デクラークが大統領を就任し、アパルトヘイト撤廃に向けて改革をはじめた。そして、1990年2月ネルソン・マンデラを釈放した。翌年2月には国会開会演説でアパルトヘイト政策の廃止を宣言。6月には人種登録法、原住民土地法、集団地域法が廃止され、アパルトヘイト体制を支えてきた根幹法の最後の法律が廃止された。そして1994年4月に全人種参加の初の総選挙が行われ、マンデラが大統領になる。憲法が制定され、アパルトヘイトは完全撤廃された。



◆内部関連記事◆

出所後のマンデラ氏が目指したもの→インビクタス 負けざる者たち
アパルトヘイトの対象を宇宙人にたとえた娯楽SF映画→第9地区


★外部関連記事★

ネルソン・マンデラ:不屈の精神/肌の色という呪いの払拭
マンデラ氏は政治家として、そして人間として矛盾を抱えていた。天才でもなければ、自らしばしば口にしていたように、聖人でもなかった。初期の著作の中には、当然の怒りに満ちてはいたものの、平凡なマルクス主義をとりとめなく書き連ねたものもある。だが、そのカリスマ性は、若いころから歴然としていた。人種的優越性という神話が法制化されていた国にあって、自分と、すべての同国人に、平等な扱いを受ける権利があることを決して疑わなかった。

2013-07-13(Sat)

マザー・テレサ オリビア・ハッセー/歴史に刻まれた母の愛

2005年 イタリア・イギリス
マザー・テレサ 映画飢えと貧困の時代のインドに生まれたマザーテレサの、慈悲とやさしさに満ちた生涯の物語。
マザーテレサを演じるのは、ロミオとジュリエットの、懐かしいオリビア・ハッセー。マザーテレサの物語は、子供の頃に本を読んで貰った記憶のある人も多いはず。孤児と貧しい人々を助け、
ノーベル賞を受賞してるということはぐらいは知っていても、詳しくは知らないという方、今一度、
彼女の人生をこの作品で観てみるのもいいかもしれません。作品を観終わった時にはきっと、
穏やかでやさしい気持ちになるでしょう。

1946年、インドのカルカッタでカトリックの修道院の女子校で教鞭をとっていたテレサ。ある日イスラム教徒とヒンズー教徒の抗争に巻き込まれ負傷した男を校内に入れ手当をした。しかし、後にカトリック教徒であるのに異教徒のヒンズー教信者を助けたとして修道院長からこの行為を非難されます。その結果、ダージリンへの転任命令を受けてしまいます。

ダージリンに向かうテレサはカルカッタの駅で、行き倒れ今にも息を引き取りそうな一人の男を見つける。彼女は死を待つその男の傍に行くと男は「私は渇く」と喋った。この男が実際に発した言葉かどうかは定かではないが、この言葉は死を迎える最後のイエスの言葉で「成し遂げられた」の意味を持ち「イエスが十字架で人々の身代わりに死んだ事で神の救いが成し遂げられた」という事をあらわすものでした。テレサは、この男を通じ自分に向けられた神の言葉と確信する。道端に倒れ死を待つ人がいる日常、大勢の人が視線も向けずにその横を通り過ぎていく。テレサはこのカルカッタのスラムこそ自分がいるべき所と、ダージリン行きの命令に背きカルカッタに戻った。
そして、彼女は多くの反対者がいる中で、道端で死を待つ人々の為の、「死を待つ人の家」を作ります。「無駄だ!」と言う人々もいます。
それでも保護された人は、最後の時に、屋根のあるところで傍にいる人に看取られます、孤独な一人きりの死を迎えずにすむのです。
テレサはあの世に逝く人の心も大切にしていました。

こうして修道院の外で活動をしていましたが、やがて修道会に属しながらの活動も限界を感じ、新しい修道会「神の愛の宣教者会」を設立。親の無い子や、貧困や病気に苦しむ人々の救済を続けました。世間からの中傷や非難、妨害、いわれの無い疑惑など様々な問題がありましたが、たった一人から始めた慈善行為の繰り返しは、やがて多くの賛同者や協力者を生み、その活動は在命中に世界に知られるようになります。そうして1979年にはノーベル平和賞を受賞しました。

物語の終盤、会議の机に置かれた一本の水に「これを買うお金で貧しい国の子供が学校に通えるわ」と、こんな時でさえ「与える」事を考えている。それまでの過程でどれだけの努力と頭を捻って人々の為に必要なものを捻出してきたのだろうと想像させられるシーンである。
きっと「寝ても醒めても」だったのだろう。テレサは自分には何ひとつ望まず与え続ける事に生涯を捧げ1997年永眠、伝説となりました。

宗教も人種も差別無く、いつでも、どんなときでも貧しい人々や恵まれない子供達の事を考えていた彼女。
「世界のマザー・テレサ」「母の象徴」。そう呼ばれた彼女の姿が、この映画に描かれています。

マザー・テレサ スペシャルBOX [DVD]

[監督]
ファブリッツィオ・コスタ
[出演]
マザー・テレサ       オリビア・ハッセー
セラーノ神父        セバスティアーノ・ソマ
エクセム神父       ミハエル・メンドル
マザー・ドゥ・スナークル ラウラ・モランテ
シスター・アグネス    イングリッド・ルビオ
アンナ            エミリー・ハミルトン




12393_20130713082312.jpg

    
     あなたが善を行うと、利己的な目的でそれをしたと言われるでしょう。

                           気にすることなく、善を行いなさい。


                           出典
                                         あなたの中の最良のものを / マザー・テレサ





◆内部関連記事◆

ミャンマーの女性ノーベル平和賞受賞者 スーチーの物語→The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛




★外部関連記事★

■マザーテレサの祈り
愛は家庭から始まります。まず家庭の中で不幸な人を救いなさい。両者が愛し合い、
母親が家庭の中心となりなさい。平和とうるおいの家庭が築けたら、隣人を愛しなさい。
自分が、自分の家庭が、愛に満たされなければ隣人を愛せません。

2013-05-11(Sat)

マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙 メリル・ストリープ

The Iron Lady先月、2013年4月8日に、この世を去られたイギリス初の女性首相マーガレット・サッチャーの半生を描いた作品。政界引退後の実生活の中で、痴呆症を煩っている彼女が、数年前に夫が亡くなっていることを自覚はしているものの、幻想で現れる夫と生活しながら、それまでの人生を回想していく。

マーガレットは小さな食品店を営む父母のもとに生まれる。その後町議会議員となった父の姿を見て育った彼女は20代前半で自身の生き方が明確になる。政治家を目指したのです。そんな彼女を見初めたデニス・サッチャーは彼女を理解し生涯のパートナーとなる。

その夫を亡くし、年老いた彼女は過去の自分がしてきた事を思い出す。類稀な統率力でイギリス経済の建て直しを図り、頻発するデモや暴動にも屈せず毅然とした態度で立ち向かい、アルゼンチンとのフォークランド諸島紛争においても、強硬な姿勢でフォークランドを奪還。そして「鉄の女」の異名をとるまでになる。彼女は夫の支えと助言で政治界において活躍した。
一方、政治家としての自身を優先するあまり、妻と母としての立場を蔑ろにしてきた事に胸を痛める。彼女はその後3回の選挙を乗り切ったが、財政改革として提案した「人頭税」が国民の不評を買い、さらには党内からも反発の意見がでてついには内部分裂が起きてしまう。
彼女は夫の勧めにより政界を後にしました。

444777889_20130511230255.jpg

幻想で現れる夫は常に彼女の傍にいて生きていた頃と同じように助言し応援し、味方となっていた。
45587778_20130511224516.jpg

やがて彼女は遺品の整理をし夫の身支度をして彼を送り出す準備を整える。幻想の夫は家を出て行きます。
444777889_20130511232141.jpg

私を一人にしないで・・「鉄の女」サッチャーが涙するのは、幻想の夫が去っていく時でした。

感じ方は人それそれだと思いますが、政治的インパクトは強くなく、私は思うにこの作品は「伝記」というより「夫婦愛」ものでした。
自身の望む道を歩み、一度で2人の子に恵まれ、生きているときも死んでからも寄り添ってくれる夫。
政界を退いたときは本人は悔しかったかもしれません。また痴呆が進んだときは周りの人は大変だったでしょう。
それでもとても幸せな生涯を送った方だと思います。改めて彼女の冥福を祈ります。


マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙 コレクターズ・エディション [DVD]

[監督]
フィリダ・ロイド
[出演]
マーガレット・サッチャー       メリル・ストリープ
若年期のマーガレット・サッチャー アレクサンドラ・ローチ
デニス・サッチャー          ジム・ブロードベント
若年期のデニス・サッチャー     ハリー・ロイド
キャロル・サッチャー         オリヴィア・コールマン
ジェフリー・ハウ            アンソニー・ヘッド
マイケル・ヘーゼルタイン      リチャード・E・グラント
ダグラス・ハード           ポール・ベントレー
ジョン・メージャー           ロビン・カーモーディ
エドワード・ヒース           ジョン・セッションズ
ゴードンリース             ロジャー・アラム
マイケル・フット            マイケル・ペニングトン
ジョン・ノット              アンガス・ライト
フランシス・ピム            ジュリアン・ワダム


★受賞★
[第84回アカデミー賞]主演女優賞(メリル・ストリープ)



★外部関連記事★

マーガレット・サッチャー:自由の闘士 サッチャーは、自身の保守党だけでなく、英国政治全体を一変させた。民営化に対する彼女の熱意が世界的な革命を導き、圧政と闘う意志がソビエト連邦の終焉を後押しした。サッチャリズムの本質は、現状維持に反対し、自由に賭けることにあった。

ブログ内検索
ブログ内ページランキング
外部アクセス元ランキング
プロフィール

ちゃのりん

Author:ちゃのりん
映画から歴史を探るのが好きです。
俳優&映画紹介と、ノンフィクション映画の実在の人物像も探ります。


★好きな俳優★

ジョナサン・リースマイヤーズ

ssssj.jpg


お気楽ブログ55011enn_20150420222943fef.jpg


アクセスランキング
[ジャンルランキング]
映画
183位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
洋画
18位
アクセスランキングを見る>>

にほんブログ村 映画ブログ 外国映画(洋画)へ
にほんブログ村 歴史ブログ 世界史へ

新作映画情報「ぴあ映画生活」ドラマ
アクセスカウンター



RSSリンクの表示


お役立ち
ブログ翻訳
favorite
・★前田有一の超映画批評★

・映画ライター渡まち子の映画評

・死ぬまでに一度は行ってみたい場所

・イナダ・ラングエイズ研究財団(ILFAR)稲田頼太郎

・NPO法人イルファー稲田頼太郎
(One Coin のご寄付を!)

・薬屋のおやじのボヤキ

・世界飛び地領土研究会
・欧州:世界遺産めぐり

・不思議館 古代の不思議

・KIKIの今日

・面白いおすすめ映画20選!騙されたと思って観て欲しい【最新版】

カテゴリ
最新トラックバック
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

アクセスランキング
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。