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2013-03-19(Tue)

ある公爵夫人の生涯 /初代スペンサー伯の娘

2008年 イギリス
The Duchess18世紀英国、初代スペンサー伯、ジョン・スペンサーの長女ジョージアナの生涯を記録した小説の映画化。第5代デヴォンシャー公爵ウィリアム・キャヴェンディッシュに嫁ぎ公爵夫人となった人物です。ちなみにジョン・スペンサーは、ダイアナ元妃の祖先にあたります。

この時代の貴族の女性にはいくらでもありそうなありふれたお話。
では何故映画になったのか。映画を見終わった後でそんなことを考えました。

一人の男性を愛する事も知らないまま嫁ぐ貴族女性。
課せられる責任は嫁ぎ先の家名を絶やさない為に男児を産む事。
結婚生活がどんなに空虚なものであっても妻がそれを終わらせる事など許されない。
彼女らが本当の愛を知った時、悲しみと失意で遣り切れない気持ちになる。

とまあ、このお話も例外ではないのですが、この方の場合ちょっと特異なのです。

ある日ジョージアナはエリザベス・フォスターと出会い、深く心を通わせる親友となります。
困っている彼女にジョージアナに手を差し伸べ、自宅に招きます。しかしエリザベスは、程無く夫の愛人となります。これにはエリザベスなりの事情もあるのですが、当然ジョージアナは深く傷つきます。そして3人の奇妙な同居生活が始まるのです。

450.jpg

ジョージアナは、美貌とファッション・センスに長け、政治的な活動も積極的に行っており、社交界の華として注目を集める女性でした。
しかし唯一、夫に愛されなかった。孤独な彼女は別の男性と恋に落ちその愛人との間に子どもを儲ける。それでも離婚を許さない夫。

・・・彼女は悲劇のヒロインみたいに表現されていますが、本当にそうでしょうか?

夫に愛されていなくとも劇中では夫の優しさは感じるし、男児も誕生し他の子供にも恵まれており、好きな男性の子を産んでその子も幸せに成長している事を知っていた。ギャンブル好きで彼女が死んだときには彼女自身は借金まみれだったけど実家も婚家も莫大な資産家だから心配する必要もなかったでしょう。そして自身が病気で亡くなるまえに、夫とエリザベスが結婚する事を遺言としているのです。

彼女は不幸でもないし、強く生きた女性という印象も受けない。もしそうだったら物語が美化されるのでしょうが、彼女から受ける印象は、
社交的でスキャンダラス、快楽主義的。だけど自身のおかれた運命を嘆くより、それなりに賢い生き方をした女性だと思うのです。

夫を寝取ったエリザベスとの関係が生涯の友として続く。これは、そんな状況でありながらも満たされた人生を送っていたからこそではないでしょうか?。この複雑で非常識ともいえる二人の友情が一番印象に残ります。エリザベスはきっと肉親のようにジョージアナのことを気遣い、いつも傍にいて彼女を孤独にさせることがなかったのでしょう。ウィリアム以上に、ジョージアナを大事にしていたのかもしれません。ジョージアナの遺言はエリザベスに対する感謝の証とも受け取れます。そこまでの心境になる過程をもっと深く掘り下げて作られていたら、さらに良い作品になっていたかもしれません。

夫に愛されない妻は、他の人を愛しました。確かにダイアナ元妃とシンクロするような境遇ですね。映画化された理由が理解できました。大きな違いは、離婚したダイアナと離婚ができなかったジョージアナの最期ですね。これは語るまでもありませんが。

ある公爵夫人の生涯 スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]

[監督]
ソウル・ディブ
[出演]
ジョージアナ      キーラ・ナイトレイ
デヴォンシャー公爵  レイフ・ファインズ
レディ・スペンサー   シャーロット・ランプリング
チャールズ・グレイ   ドミニク・クーパー
エリザベス・フォスター ヘイリー・アトウェル

★受賞★
[第81回アカデミー賞]衣装デザイン賞
[英国アカデミー賞]衣装デザイン賞
[サテライト賞]衣装デザイン賞


第5代デヴォンシャー公爵夫人・ジョージアナ・キャヴェンディッシュ(1757-1806)肖像画

彼女はフランス王妃マリー・アントワネットと同じ世代を生きた英国のもう一人のファッションリーダーであった。
4477889_20130321004834.jpg

ジョージアナは世間の注目を集めた時代にトマス・ゲインズバラジョシュア・レイノルズに肖像画を描かせていた。
ゲインズバラが描いた大きな帽子をかぶった彼女を描いた有名な絵(1787年制作・画像右)は、1876年にロンドン・ナショナル・ギャラリーから美術品泥棒に盗まれ、長らく所在不明だったが、1901年に探偵社によって発見され、あるアメリカ人の銀行家の所有となった。
その後、1994年にサザビーズのオークションに出品され、第11代デヴォンシャー公爵アンドリュー・キャヴェンディッシュが落札。
200年以上を経てデヴォンシャー公爵家の本邸に帰還した。




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みはいる・BのB『ある公爵夫人の生涯』 ('10初鑑賞113・WOWOW)男子を産むための嫁。お国は変わっても、どこも似たような状況やったんですねぇ。女は可哀想・・・といった女性目線ですが、ご夫人もちゃっかり不倫してますし贅沢三昧の生活してますし、ぜんぜん感情移入できませんでした。(^^;衣装でアカデミー賞を獲っただけあって、奇麗な衣装が観れます。現在では美術館になってる歴史遺産でのロケなど・・

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