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2013-03-12(Tue)

第9地区/人道的なエビのお父さん

2009年 アメリカ
District 9ちょっと変わったSF映画です。登場する宇宙人は攻撃的キャラではなく、彼らのほうが人間よりも道義的であったり、ユーモラスで憎めない。それに対し、地球人のほうは、救いようのない程、軽薄で薄情な人間ばかりが登場する。エイリアンが難民 それを抑制する地球人。娯楽映画でとても面白いのですが「アパルトヘイト問題」を取り上げている作品なので、黒人への権利の剥奪を、宇宙人に入れ替えて表現しており、少し考えさせられる作品でもあります。

[あらすじ]
ある日、ヨハネスブルグの上空に動かなくなった宇宙船が出現する。地球人が宇宙船に乗り込むと、中には栄養失調で今にも死にそうな大勢のエビ型宇宙人。「しゃーないな~」と人類は彼らを難民として宇宙船の下に「第9地区」を設けて、そこに住まわしている。~そして十数年後。
「エビエイリアンの居住区はもっと郊外へ移すべきだ!」という意見により超国家機関MNUはエイリアンの移住計画を進めることになる。主人公のヴィカスは、この会社に勤める移住計画の担当者です。そして彼の妻の父親はMNUの幹部。彼はなんとか仕事を成功させて、義父に認めてもらいたいと思っていた。しかし、彼は任務中に、あるエイリアンの家屋でうっかり黒い液体を浴びてしまう。すると次第に体調に異変が。鼻からは黒い液体、エイリアンの腕に変化し始める。そして、エイリアン化している事が知られると、幹部の義父の陰謀でヴィカスは拘束されてラボに送られる。エイリアンが作る「エイリアンにしか使えない強力な武器」が彼の腕で使えるかどうか実験の後、彼自身が解剖されそうになるが、必死に脱出し「第9地区」に逃げ込むのです。しかしすぐにMNUからの追っ手が迫る。

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エイリアンたちはキャットフードが大好き。ブラしてるけど♂。メスはいません。ヴィカスの妻「登場人物」のなかで彼女だけがまともです。

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ヴィカスも軽薄で薄情だけど、芯からは憎めない奴。コイツは悪か正義か。~ヤッパリね「サイテー最低」の大合唱。でも、この展開が面白い。

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エビのお父さん ちょっとアンタ本当に3年後にやってくるような気がするよ!

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もびるすーつっ!しかしこの男、予測不能!戦うのか!戦うのか!・・・ とりあえず親子は飛び立つことができます。 ・・・こんな男の妻への愛。

いいねーこんな展開、斬新(笑)



(息子)えびになっちゃったね~ 

(母)うん、えびになった。

(息子)このラストをどう思う?。

(母)うん、コレで良いんじゃない。

3年後にえびのお父さんが約束を果たしにやってきて人間に戻ってまだ奥さんが彼を愛していたら
                       そうしたら・・・・・・本当にはっぴぃエンドだね。そんな先を想像してしまうのでした。

第9地区 [DVD]

[監督]
ニール・ブロムカンプ
[出演]
ヴィカス・ファン・デ・・・メルヴェ シャールト・コプリー
他・全て無名の俳優人

※ノミネート
[第82回アカデミー賞]作品賞/脚色賞/編集賞/視覚効果賞




アパルトヘイト政策(「アパルトヘイト」とはアフリカーンス語で分離、隔離の意味を持つ)
南アフリカ共和国における白人と非白人の諸関係を規定する人種隔離政策のことを指す。

1948年に法制として確立され推進。[原住民土地法][バンツー自治促進法][バントゥースタン(ホームランド)政策]などがあり、1971年に実施されたホームランドといわれる「国」を10地区建設し黒人を居住させるというもの。地区は種族別に分かれており、それぞれ自治権を与え最終的には独立国としようとするのであったが、それは単に「名目上」だけのもので本当の目的は、黒人を他国の国民として扱うことで彼らから南ア市民権、参政権をなくし黒人を外国籍の出稼ぎ労働者として扱おうとするものであった。このうち4地区は「独立」させられるものの、国際的には独立国として承認されず、むしろ国際社会の非難を浴びることになる。

ホームランドは不毛の地でそこに多くの黒人が押しこめられた為、土地の過使用により環境が破壊。農業による生計が困難になりホームランド住民は南アフリカの都市部へ流出せざるを得なくなる。しかしホームランドから家族で都市へと向かうことは許されず黒人出稼ぎ労働者たちは家族を残し、ホステルと呼ばれる低料金の宿泊所で泊まりながら働く。ホームランドは名目上は独立国となったものの、その実権は白人、ひいては南アフリカ政府が握りホームランドが独自性を示す方策は限られていた。

「集団地域法」
人種ごとに住む地域が決められ、特に黒人は産業地盤の乏しい限られた地域に押し込められて、白人社会では安価な労働力としかみなされなかった。近郊で黒人が押しこめられた地域はタウンシップとよばれた。産業地区はすべて白人地区となり、黒人など非白人はその地域に住むことを許されず、タウンシップなどからの長く混みあう通勤をしなければならなかった。

「強制移住」
1960年代から1980年代にかけて、政府は定められた地域への非白人の移住政策を進め、推定350万人もの非白人がタウンシップなどに移住させられた。これらの強制移住において最も知られている事件は、1955年にヨハネスブルク近郊のソファイアタウンでおこなわれたものである。ここは以前からの黒人地区であり50000人が居住し活気にあふれた地区であったが政府がこの地区を接収し、ここにいた非白人は市の中心部から20km離れた場所へ移住させられ、元のソファイアタウンはトリオンフと改名され白人地区となった。このようなことが全国で行われた。

1994年4月に全人種参加の初の総選挙が行われ、憲法が制定。
ネルソン・マンデラが大統領になり、アパルトヘイトは撤廃された。




◆内部関連記事◆

アパルトヘイトを廃絶したマンデラ氏の人間的計算→インビクタス 負けざる者たち


★外部関連記事★

探偵小説三昧 ニール・ブロムカンプ『第9地区』 巧いなあ。こちらの予想を少しずつかわして、興味をどんどんつないでいき、ラストまであっという間に引っ張っていってくれる。SFものでは侵略者たることが多いエイリアンを、難民として扱い、さらには南アを舞台にしてアパルトヘイトとシンクロさせるアイディアが・・

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