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2013-03-02(Sat)

ダンス・ウィズ・ウルブズ/生きる者たちが寄り添うということ

1990年  アメリカ
Dances with Wolvesケビンコスナー主演の自らが初監督で製作した作品。内容を知らずに観たので、南北戦争になぜダンスなのかと思っていたら、こういうことだったのねと納得。率直な題名をつけるとしたら「インディアンになった男」でしょか。『ラストサムライ』と『ポカホンタス』を連想させます。

[あらすじ]
1863年秋、テネシー州、南北戦争の激戦地。戦いの怪我で足を切り落とさなければならないと知り、自虐的になった北軍中尉のジョン・ダンバーは長時間にらみ合いを続けていた南軍の前に飛び出し自殺を目論むが運よく生き延びる。結果、南軍兵士達の注意を逸らし、その隙を突いた北軍は一斉に進撃し勝利した。彼は英雄として手厚く治療され、回復後に殊勲者として好きな勤務地を選ぶ権利を与えられた。

彼は失う前のフロンティアを見ておきたいとサウスダコタ州のセッジウィック砦への赴任を希望。当時の最西部、荒れ果てた荒野のその場所で、愛馬シスコと自給自足の生活を始める。ある日、彼に興味を持った一匹の狼がやってきた。次の日も、その次の日も。孤独なジョンは白い足のその狼を「トゥー・ソックス」と名付けた。徐々に、その狼との距離は近くなっていきます。ある日、彼は馬を盗みに来たインディアンを追い払います。そのすぐ後、荒野で怪我をしていた白人のインディアン女性を助け、彼らの村に彼女を返した。インディアンたちは何故、白人がたった一人でそこにいるのか、理由を探ろうとダンバーのもとへ。言葉の通じないインディアンとの交流が始まります。

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彼は村にも招待され、次第に彼らと親密になっていく。インディアンの中に一人北軍の軍服を着て行動する様は滑稽です。
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砦に戻った彼は今までにない孤独感を感じ・・・「2日が一週間に思える。新しい友達が恋しい、隣人なのだから明日は黙って尋ねてみよう」
1455632.jpg彼は“狼と踊る男”という名をもらいます。

やがて、インディアンに育てられた白人女性「拳を握って立つ女」と恋に落ち結婚。
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侵略してきた白人から彼らを守ろうとします。


この作品は生きる者たちの心の交流をメインにしたほんのりと心温まるハートフルストーリーでもあり、自然と共存して生きてきた先住民への行いやバッファローを絶滅寸前に追いやった事など、アメリカが過去に犯した過ちに対しての警笛のようでもあります。言葉が通じない人種や動物との心の交流が、暖かく表現されている事に気持ちが癒されます。ケビン・コスナーにとって初めての監督作品ですが、観る人を全く飽きさせることがない、とても良い作品でした。

※失敗談※インディアンの言語には日本語同様に男性語と女性語の区別があり、言語指導者が女性であったため俳優は男女問わず女性語の指導を受けてしまい、ラコタ語のわかる人にとっては大笑いする内容(男がオネエ言葉で喋るようなもの)になってしまったそうです。

ダンス・ウィズ・ウルブス [DVD]

[監督]
ケビン・コスナー
[出演]
ジョン・ダンバー中尉  ケビン・コスナー
拳を握って立つ女    メアリー・マクドネル
蹴る鳥           グラハム・グリーン
風になびく髪       ロドニー・A・グラント
ファンブロー        モーリー・チェイキン
ティモンズ         ロバート・パストレリ

★受賞★
[第63回アカデミー賞] 作品賞/監督賞/脚色賞/撮影賞/作曲賞/録音賞
[第48回ゴールデングローブ賞] ドラマ部門作品賞/監督賞/脚本賞
[第45回英国アカデミー賞] 作品賞/主演男優賞/監督賞/脚色賞/作曲賞
[第41回ベルリン国際映画祭] 特別個人貢献賞
[第15回日本アカデミー賞] 最優秀外国作品賞
[第65回キネマ旬報賞] 委員選出外国語映画第1位/読者選出外国語映画第1位

※ノミネート※
[第63回アカデミー賞] 主演男優賞/助演男優賞/助演女優賞/美術賞/衣装デザイン賞/編集賞
[第48回ゴールデングローブ賞] ドラマ部門男優賞/助演女優賞/音楽賞
[第45回英国アカデミー賞] 撮影賞



[スー族の歴史]
「スー族」はアメリカ合衆国北部中西部に住む3氏族(ダコタ族、ラコタ族、ナコタ族)からなる部族連合であり、19世紀末までは定住せず、夏はティピーに住んでバッファローの群れを追い、冬はウィグワムの「冬の村」に住むという、北部平原で最も勢力を誇った典型的な平原インディアンだった。17~18世紀にかけ、他部族との対立や白人の侵入が激化。徐々に西方の平原地帯へと追いやられ平原部族へと変わった。農業不可能な平原でトウモロコシ栽培の生活を捨て、完全な狩猟民族に変わらざるを得なかった。

18世紀にスペインから馬が大平原にもたらされると、スー族はホース・インディアンとなった。スー族は馬を使って大平原で略奪を行い、また他の平原部族と、栄誉あるスポーツとして「馬の盗みあい」を繰り返した。馬は貨幣のない社会で実質的に貨幣となった。

19世紀末になると他のインディアン部族と同様、白人による保留地政策により狩猟採集生活は禁止され保留地内での定住生活を強制され狩猟民族としての文化の数々がなくなる。保留地政策は南北戦争終了後には西部にも及び、スー族はこれに反抗。苛烈なインディアン戦争を戦った。さらに大陸横断鉄道が彼らの保留地を分断し平原部族の命の綱のバッファローが、戦略的に白人により虐殺され絶滅状態に追い込まれため狩猟が禁止される。また保留地定住の引き換え条件の年金(牛・穀物)の支給は、保留地管理官のサボタージュと横領により約束どおり支払われたことは一度もなかった。飢餓状態となったスー族は暴動を起こし陸軍が派遣され皆殺しにあうという繰り返しが「インディアン戦争」の実状である。

和平委員会は1868年のララミー砦での条約でスー族に対し現在のサウスダコタ州全域を覆う規模の広大な土地を「白人が入ることを許されない「スー族の固有不可侵の領土」として「偉大なるスーの国(グレート・スー・ネイション)」を保証した。この広大な領地でスー族はバッファローを狩り、伝統の生活を営むことを公約で約束された。しかし、その数年後に「スー族の固有不可侵の領土」内のブラックヒルズで金が見つかると「偉大なスーの国」は白人に侵食され細分化、またたく間にスー族の土地は没収されていった。こうして「スーの国」は、不可侵条約を破った白人によって粉々に粉砕された。

20世紀に入り合衆国により農業を強制された平原のインディアンであるが、農務省はインディアンに対する農業支援を怠り融資を行なわなかった。彼らの農業(おもにトウモロコシ栽培)は、独自の自然観に基づき、農薬や化学肥料の使用を抑えたもので白人の農業と比較すると効率的ではなかった。融資を断られた彼らは自らの土地を売らなければならず集団訴訟を起こす。1981年に遡る米農務省の農業融資プログラムに対する彼らの代表訴訟と法廷闘争は、この30年に渡る訴訟の中で「白人はたやすく農業融資プログラムの恩恵にあずかれるのに我々インディアンは融資を受けられず、何かにつけ罵られる。これはインディアンに対する人種差別である」と法廷で主張した。原告たちの中には農務省にかけあっても、白人役人から「あなたがたインディアンはいつもただで物を手に入れてるんでしょう、砦に帰りなさい」と侮辱の挙句断られ牧畜業を続けるために牛を売り払い、負債を個人年金や社会保障費で補填しなければならなかった者もいた。

2010年10月ワシントンDCで農務省は全米のインディアン農業主に対し総額6800万ドルの損害賠償を行い
以後、決められた支援を行うことで原告団と和解。

「アメリカインディアン国民会議」のジェファーソン代表は、「この和解は一生懸命に働き成功するために、それでも機会の均等を捜さなければならなかったアメリカインディアンの農民と牧場主が待ち望んだ正義をもたらすものです」と述べている。 また、オバマ大統領はインディアンに対するこの和解が黒人に続き女性やヒスパニック系農業主からの同種の訴えに続くものとコメントしている。

※近年のアメリカ合衆国全体のインディアンの人口2.786.652名(2003年のアメリカ国勢調査による)




◆内部関連記事◆

1600年代初頭のアメリカ開拓時代・実写版ポカホンタス→ニューワールド コリン・ファレル


★外部関連記事★

今日の でかワンコ ラブラドールレトリバーのANDY君 今日も ゴロゴロ ゴーロゴロ。ダンス ウィズ ウルブズ
こんな広い場所に、だれもいないなんて、人口密度うす~。それなら、パパさんに、夜勤明けダンスおどってもらいましょ!

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