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2016-07-15(Fri)

テルマエ・ロマエ2/古代ローマにハイテクお風呂

1014年 日本
00a-18.jpg私は邦画や日本のドラマをあまり観ないのですが、この作品は、阿部寛さんが主役の古代ローマ人を演じると知った時から観たいと思っていた作品。外人に囲まれても、馴染んでしまうしまう容姿で、どんなキャラクターを演じるのかしらと楽しみでした。古代ローマのお風呂文明と、日本の温泉文化を紐づけしてしまうという発想がユニークです。阿部寛さんが演じるのは、浴場設計技師で架空の人物ルシウス。古代ローマの、平和と繁栄の時代といわれる「五賢帝」の時で、そのうちの一人、ハドリアヌス帝を登場させています。歴史好きさんも楽しめる シチュエーション・コメディ。ストーリーは人気漫画の作品を基にしたもので、最初のお話では、ルシウスが自分の意志とは関係なく古代ローマと現代をいったりきたり、現代の日本のお風呂に飛ばされます。そして日本のお風呂文化や設備をまねて(アナログながら)自分の時代に作っていきます。タイムスリップしてくるたびに、なぜか漫画家志望の真実ちゃんと接触。真美ちゃん役は上戸彩さんで、ルシウスにちょっと「ホ」の字の演技が可愛いです。一番楽しませてくれたのは、ルシウスの頭の中の「独り言」でした。彼は未来の世界と気が付いてなくて、現代のハイテク→奴隷たちが行っている。と思っていて、その映像が映し出されるたびに笑ってしまいました。歴史の流れを変えてしまうかもしれない一大事をかわして彼らは、この時代に貢献しましたという内容で一話は終わります。そして、紹介する2話めですが、ルシウスに引き続き、浴場設計の依頼がはいります。さて・・今度は、「グラディエーターを癒す浴場」とのこと。

(あらすじ)
ルシウス、再び日本の銭湯に現る。 そこには、お相撲さんがいました。「ズッキーニのようなものを頭にのせている!」「これが平たい顔族のグラディエーターかっ!」。・・・と彼は思いました。


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彼は彼の求めるお風呂に飛ばされるようです。 平和的な戦いに感動するルシウス。       この後バスクリンを土産に古代ローマに戻る。

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琴欧洲さん!ご苦労様。                人動マッサージチェアー             また画期的なテルマエが出来ました。

アントニウス「今度は子供の為のテルマエを頼む」 ルシウス 再び現代へ・・・。 今度は「ゆーとぴあ」ウォータスライダーとシャボン玉に喜ぶ。

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真美ちゃんと再会よりユートピアが楽しい。 ウォータスライダーで古代の子供も大喜び。    ・・・・・奴隷たちは酷使「人使い粗いっすよ!」

ハドリアヌス帝、「今度は平和のためのテルマエを頼む!」 ルシウスはパンノニアの地で建設に取り掛かります。計画が進むその中、戦地に赴いていた次期皇帝のケイオニウスより、兵士の疲弊を何とかしてほしいと手紙が・・・。実はルシウスはケイオニウスの女癖の悪さに軽蔑を隠せずにいた。しかし、アントニウスより、ケイオニウスを癒すテルマエを作るよう告げられたルシウスは、何とかしたいとは思ったが、戦地まで行く時間もなく大理石を運ぶことも不可能であり、どうしたことかと考えこむ。

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樽風呂の作り方習得で解決。ケイトニウスから感謝された矢先、僅かな湯量の温泉を掘り当てた彼が次に飛ばされたのは、どっかの温泉郷。

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古代版もぐらたたき(奥の外人さん本気で楽しそう)  ケイオニウスの最後の頼みを引き受ける。    ボク死の淵だけど、こんなに書いたの。

女好きのケイオニウスさん、戦地で疫病にかかってしまいます。ルシウスは、また必死に病気を何とかできないものかと考えていると、今度はとある温泉宿に。(彼は涙を流すと古代に戻るのですが)寿司のワサビで涙が出て、ひょんなタイミングで真美ちゃんまで古代ローマに一緒に飛ばされてしまう。するとそこには、戦地から戻ったケイオニウス達が病気を治そうと建設中のテルマエに入浴中。この時の疫病は結核だと知っている真美ちゃんは、ケイオニウスたちを隔離しないといけないというけれど、従順なアントニアウスはそれを許さず、疫病が大流行。死ぬ前に兄に会いたいと言うケイオニウス。お兄様は男色だったので、子孫を残せないと自ら出て行ったとのこと。ルシウスは兄探しを約束するのでした。

兄、簡単に見つかる。そっくりな兄弟ということで、二役です。元老院たちはテルマエのせいで、民衆は幸せボケして、ローマは堕落するとけしかけいたのです。兄はケイオニウスに成りすまして次期皇帝の座を狙ったのでした。真美ちゃんはというと、魔女と言われ捕らわれる。この時、ケイオニウスの病にショックを受けた皇帝までダウンしていた為、真美ちゃんを助けることができず困ったルシウスは、皇帝を元気にして彼女を開放してもらおうと、今度は未来から指圧の先生を連れてくるのです。おまけとして、追っかけてきたお相撲サンたちもまとめて古代へトラベラー。

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兄のジェイニオウス(架空人物です) ・・と      弟のケイオニウス       大量の源泉を掘り起こしたのはトラベラーしてきたお相撲さん

真美ちゃんは、古代のグラディエーター(曙さん)の協力により牢屋から脱出。追ってきた偽ケイオニウスに見つかるも、本物登場。弟を切りつけることなどできず、兄退場。(ここらへん、茶番にしか見えませんの。なので簡単に。)混乱のなか、日本のお相撲さん達が掘っていたところから、大量の湯が噴出したのね。ゆーとぴあ、テルマエの完成。皇帝も指圧の先生のおかげで元気になったようです。めでたしめでたし。

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3話目がありそうな終わり方なのですが、続々編、あるんでしょうかねー。あったら、また阿部さんのこんな表情が見られます。

確実に女性ファンを増やしたと思われるワンシーン。日本人のこういう西洋衣装のナポレオンスタイルってなかなかないですもんね。
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私は「猫侍」の一輝さんのほうが好きですが・・。 2016年現在、サクセスのCMにも出演中です。


テルマエ・ロマエ コミック 全6巻完結セット (ビームコミックス)
テルマエ・ロマエ 通常盤 [DVD]
テルマエ・ロマエII 通常盤[DVD]


[監督]
武内英樹

[出演]
ルシウス 阿部寛
山越真実 上戸彩
ハドリアヌス 市村正親
ケイオニウス/ジェイオニオス(二役) 北村一輝
アントニヌス宍戸開
マルクス勝矢
アケボニウス曙太郎
コトオウシュヌス - 琴欧洲勝紀




[五賢帝]
1世紀末から2世紀後期に在位したローマ帝国の5人の皇帝。穏健な政策によって知られる。
トラヤヌスの統治時代がローマ帝国の領土最大期だった。

• ネルウァ(在位96年 - 98年)
• トラヤヌス(在位:98年 - 117年)
• ハドリアヌス(在位:117年 - 138年)
• アントニヌス・ピウス(138年 - 161年)
• マルクス・アウレリウス(161年 - 169年/ウェルス帝と共同)
(169年 - 177年/単独統治)
(177年 - 180年/息子のコンモドゥス帝と共同)

マルクス・アウレリウスを除く4人は子に恵まれず養子によって後継者を指名している。但し、トラヤヌス帝だけは生前にハドリアヌスを養子に迎えていたのではなく、死後、養子縁組を知らせる手紙を、トラヤヌス帝の妻が 捏造したのではないかという説が有力だという。その次の皇帝となったハドリアヌス帝は、同性愛者で跡継ぎがなかったため、親戚のケイオニウスを後継者としていったが、彼は病弱であったため、在命中のうちに新たにアントニヌスを養子として、後継者に指名した。アントニヌスには、条件として、ケイオニウスの息子のルキウス・ウェルスを養子に迎え後継者とすることとしたもので、アントニヌス自身が指名したものではなかった。後に、アントニヌスの妻の甥のアウレリスがアントニヌスの娘と結婚。これにより、アントニヌスの死後、ルキウスとアウレリスは「共同皇帝」となる。ルキウスは配慮の行き届いた教育を受け成長し優秀ではあったが政務においてはアウレリウスが指導的な立場を握っていた。やがてルキウスは、アウレリウスの娘ルッキラと結婚。宴会や戦車競走に熱中するようになり、政務はアウレリウスが行っていた。その後、ルキウスは169年に食中毒により死亡している。アウレリウスはウェルスへの追悼コメントで「怠慢であったウェルスが死去したことで、自らが一から国家作りを始めることが出来る」「従来はウェルス の功績と考えられてきたパルティアでの戦いは自らが指示したものである」と語ったため、アウレリウスによるルキウスの毒殺説が囁かれた。

[補足]
アントニヌスの孫でありアウレリスの息子が、暴君で有名な「コンモドゥス」です。多くの映画に登場していますね。
ケイオニウス(ルキウス・アエリウス・カエサル)の息子ルキウス・ウェルスがコンモドゥスの姉「ルッキラ」の夫です。




◆内部関連記事◆

マルクス・アウレリウスが登場する→ ローマ帝国の滅亡


★外部関連記事★

超映画批評/「テルマエ・ロマエII」70点
皇帝ともあろうものは、武力の重要性を理解した上での平和主義、という思想をもってしかるべきである。武力と平和は両立する概念である。そこまで言及していればこのお気楽コメディー映画はさらなる深みを持つことになっただろう。現状は、前作が良すぎたおかげで、その貯金だけで走り切った第2作という感じ。逆に言えばそれだけ優れた企画だったというわけだが、原作を読むと本作で取り上げなかった要素が残っている。それは前作の記事で私が指摘したことそのものである。あえてそれだけは触れずに作りました、という感じがまるわかりなので、おそらく3作目にはここを強調した脚本が用意されることだろう。そして完璧な終幕を迎える、そんな様子が目に浮かぶ。大いに期待したい。


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2013-09-22(Sun)

デザート・フラワー/悪習根絶と戦う、あるトップモデルの物語

2009年 ドイツ・オーストリア・フランス合作
Desert Flower1965年、ソマリアの遊牧民にうまれたワリス・ディリーの物語。自らの体験を元に執筆した著書『砂漠の女ディリー』を基にしたこの作品は、想像とはかけ離れた内容で驚きました。ソマリアの遊牧民であったワリス・ディリーが、どんなチャンスを掴んでトップモデルになったのかと思っていたら、見事に予想は覆されました。これは、現在も世界の一部の地域で行われている「悪習」を根絶しようと訴えかけているのものだったのです。砂漠の中を飢えと渇きの中歩くシーンは想像どおりだったけれど、まさか、女性の割礼(女性器切除)がこんなに生々しく表現されていた映画だったとはと、ショックでした。私自身、女性の割礼があること自体知りませんでした。それは幼児の時に麻酔もなしで行われ、結婚するまで、その行為ができないように縫合される。そして、それが、今もアフリカのあちこちで行われているということ。彼女の姉妹もそのせいで死亡していること。傷が癒えても身体的に、排尿や月経時の激痛などの後遺症があること。映画中でも、彼女が激痛の為、病院で見せたところ、手術を受ければ、痛みをなくすことができるという医者の傍で、ソマリア人の男が「白人男に足を開いて見せたのか?伝統を重んじろ!」と言い放つ様。こんな意識を変えない限り、この残酷な風習が終ることはありません。この作品を二度観ましたが、後半の子供が泣き叫ぶあのシーンは二度目は直視出来ず、早送りにしてしまいました。これが同じ世界で今も行われている事を、まずは知らなくてはなりません。先進国の一部でこれを行っていたところでは、このお話が広まり廃絶されたといいます。しかし、アフリカなど発展途上国では未だに続けられているというのが現実。今後もワリスの活動を見守るとともに、こんなことが常識となっている地域の人々の、意識の向上を願ってやみません。


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煌びやかで印象に残るようなファッションシショーや豪華な衣装などはさほどありません。自身の秘密を、世界にさらしたトップモデルの
願いは、無意味に体に苦痛を与え、運が悪ければ命さえ奪ってしまう、このような慣習の廃絶でした。

Desert Flower

ファッションセンス「ゼロ」の友人の存在が彼女の心の癒しとなっており、この映画に優しさを添えてくれます。

デザート・フラワー [DVD]
文庫 砂漠の女ディリー (草思社文庫)
ディリー、砂漠に帰る[書籍]

[監督]
シェリー・ホーマン
[出演]
ワリス・ディリー   リヤ・ケベデ
マリリン(親友)   サリー・ホーキンス
ニール・フェアラム  クレイグ・パーキンソン
プシュパ・パテル   ミーラ・サイアル
ハロルド・ジャクソン アンソニー・マッキー



ワリス・ディリー
20060317011432_2013092206000236f.jpg(ファッションモデル、作家、女優、人権擁護家)1965年生まれ

ソマリアの遊牧民の一族。父、母、姉。弟がいた。姉は女子割礼のため亡くなり、弟は餓死している。その後2人の弟が出来たが。彼女は親元を離れたためその後の弟二人の消息は不明。13歳の時、父親にラクダ5頭で、60代の男性と結婚させられそうになり母の協力で砂漠の中を1人逃げていった。そして奇跡的に母の妹のところにたどり着く。父に連れ戻されないよう親戚を転々としたが、ある日、母の妹の夫が駐英ソマリア大使であったため、4年の任期の間、ロンドンの家でメイドとして働くことになった。4年後、大使が任期を終え帰国しなければならなくなった時には、パスポートをなくしたと嘘をつき、そのままロンドンに留まった。カフェなどの職を転々とした後マクドナルドの店員として働いていた。そしてファッション・フォトグラファーのテレンスに見いだされ、1987年からモデルとしてキャリアをスタートさせた。テレンスはワリスの横顔を撮りたくて、実に2年間もワリスを追いかけていたという。その後、彼女はニューヨークに移りシャネル、ロレアル、レブロンなどのブランドの広告やショーに出演。シンディ・クロフォード、ナオミ・キャンベル、ローレン・ハットンらと共に仕事をしミラノ、パリ、ロンドン、ニューヨークでショーの舞台に立った。1997年モデルとして絶頂期を迎えていた彼女は、子供のときに体験した女性器切除について、雑誌『Marie claire』のローラ・ジフに初めて明かす。彼女の割礼は5歳の時で受けた女子割礼の種類は陰部封鎖だと言われている。ソマリアでは割礼を受けないと結婚が出来ないとされ現地では常識的なことであった。彼女は不衛生な中、麻酔も無しで陰部封鎖を受けたが、幸い、幸運なほうで傷は1ヶ月で癒えた。しかし、ロンドンで縫合部分を開ける手術を受けるまで、排尿、月経による激痛で苦しみ続けた。また、現在の夫に出会うまで、割礼が原因で恋ができなかったと告白している。自分の秘密や恐ろしい姿を見せるのが怖く、男性がワリスに関心をもったのが分かるとすぐに逃げ出したそうだ。このインタビューが「女子割礼の悲劇」と題されて雑誌に掲載されると大反響を呼びテレビの特別番組がつくられた。また、FGM廃止のために国連の特別大使に任命された。同年、出生地ソマリアを訪れ母親と再会した。1998年、最初の著書『砂漠の女ディリー』を発表し国際的なベストセラーとなり、続けて自叙伝も書いた。2005年3月にはオーストリアの市民権を得た。現在は、モデルの仕事を続けながら女性器切除の廃絶に向けて活動している。日本のテレビ番組『ザ!世界仰天ニュース』でも、ワリスの割礼について紹介されたが、あまりにもショッキングな内容であるために詳細は省かれた。



★外部関連記事★

映画評論家 兼 弁護士坂和章平の映画日記 デザートフラワー(ドイツ、オーストリア、フランス映画・2009年) 
これは思春期までの女児の外性器を切り取ったり、その一部に傷をつけたりする社会的慣習で、現在もアフリカや中東などを中心に、イスラム圏、土着宗教、キリスト教徒においても行われているとのことだ。この習慣は貞操・純潔の象徴とされるが、施術直後に出血や激烈な苦痛を伴うだけでなく、長期的にも性行為や出産時の痛み、感染症の危険、難産や不妊、トラウマといった弊害をもたらす。そして、何らかの形でFGMを受けている女性は約1億~1億4000万人と言われ、現在も、推計で毎年300万人の女児に切除が施されているとのことだ。

2013-01-28(Mon)

ディファイアンス/1200人のユダヤ人を救った3兄弟

2008年 アメリカ映画
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第二次世界大戦中、多くのユダヤ人の命を救ったビエルスキ兄弟の実話を映画化したものです。兄弟は長男トゥヴィア、次男ズシュ・ビエルスキ、3男のアザエル・ビエルスキの3人。戦後、彼らはこの事を吹聴することがなかった為、近年になってからその事実が判明したというもの。彼らを決して忘れられぬ人々によって、この物語は消えることなく後世に語り継がれ、書籍となり、映画化までされた。置かれた状況によって、ごく普通の人がなりえると思われる「人間臭い英雄」の物語です。

舞台は戦時中のベラルーシ。この作品の主役のユダヤ人のビエルスキ4兄弟は、ナチス・ドイツの迫害により両親を殺されてしまいます。兄たちは復讐を胸にポーランドに隣接するベラルーシの森に身を隠すのですが自分たち兄弟だけだったのが、行き場のない他のユダヤ人たちが次々と彼らの元へ助けを求めて森に集まり始めるのです。長男のトゥヴィアは、すべて受け入れるだけでなく、ゲットーが解体されると知り、そこで毎日ユダヤ人が殺されていることを知ると、逃亡を説得し救出します。 こうして人が増えていくわけですが、それを統率することは簡単なことではありませんでした。人が集まれば規律を守らせる為のリーダーシップを問われ、食料と武器の調達を考えます。寒さに凍えても、居場所が知られてしまえば攻撃され戦う。そして余技なく移動をすることになります。こうして、多くの犠牲者を出しながらも最終的には1236人のユダヤ人が森で生き延びたのです。


ここで描かれている、リーダーである長男のトゥヴィア・リーヴは、聖人君子だとか、強靭な精神力をもっていたというわけではありません。彼らは肉親を殺した相手を殺します。最低限のルール(貧しいところからは奪わない)と決め、生きていくために、略奪もします。集落内で反乱が起きれば、その首謀者を殺します。捕虜で連れてこられたドイツ兵を、ユダヤの人々が肉親を殺された憎しみのあまり袋叩きにすると、トゥヴィアはそれを止めずに見殺しにします。このような、本来なら「彼自身と兄弟だけで精一杯なはずだった」と感じるシーンが続きます。
ユダヤの人を見殺しに出来ないと受け入れたものの、背負ったものが大きく、リーダーとしての苦悩や挫折が悲しい程伝わってきます。

この物語は「ユダヤ人を救った英雄」か「物資を略奪した山賊」で賛否が分かれたようですが、この比較は当時の彼らにとって生きるか死ぬかの選択です。「残された手段で生きていく」か「飢えて死ぬ」の選択しかないのだから、仕方の無いこと、ルールを作り「貧しいところからは奪わない、略奪時に罪のない人を殺さない・・」等、最低限の人道だけは守ったのだから、許されるべき罪です。生き残った人々は、心から彼らに感謝したことでしょう。ちなみに『シンドラーのリスト』のシンドラーが救ったユダヤ人も1200人で同じぐらい。彼らは何の後ろ縦もなく、この人数を救ったのですから「偉業」といえる事だと思います。4兄弟達は、それぞれ個性があり全く似ていません。トゥヴィアは、そんな弟たちに支えられていたからこそ、リーダーとしてこの偉業を達成出来たのだろうと思いました。「兄弟たちの信頼と力」を感じる作品です。


ディファイアンス ヒトラーと闘った3兄弟[書籍]

ディファイアンス プレミアム・エディション [DVD]

監督 エドワード・ズウィック
[出演]
トゥヴィア・ビエルスキ  ダニエル・クレイグ
ズシュ・ビエルスキ   リーヴ・シュレイバー
アザエル・ビエルスキ  ジェイミー・ベル
リルカ           アレクサ・ダヴァロス
イザック          マーク・フォイアスタイン
ベン・ジオン        トーマス・アラナ
ハイア           ミア・ワシコウスカ




[ビエルスキ兄弟のその後]
・トゥビアはイスラエル国防軍リーダーとして高い地位を提供されたが断りニューヨークに移住。運送業で成功(1987年6月12日 81歳没)
・ズシュは映画上では次男ですが実際は3男 兄と同じくアメリカに移住 タクシー運転手となる(1995年8月18日 82歳没)
・アザエルは映画上では3番目ですが実際は次男、戦後若いうちに亡くなっています。1945年(36から37歳没)
・末っ子のアーロンは1951年アメリカに移住、現在フロリダに住んでいる。

※映画は実話に基づいていますが最後の戦車が出てくる戦闘シーンは映画的結末を描くための脚色だそうです。



★外部関連記事★

ごみつ通信ディファイアンス 1941年。ドイツの侵攻により、ポーランド(現ベラルーシ)ではゲシュタポと地元警察によってユダヤ人狩りが始まる。両親を殺されたトゥヴィア、ズシュ、アザエルのビエルスキ兄弟は森の中へ逃げ込むが、行動力のある彼らの周りにはやがて・・・



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