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2016-10-26(Wed)

ブリッジ・オブ・スパイ/国境の壁と人生の尊重

2015年 アメリカ
022.jpgアメリカとソ連の冷戦中、両国は核兵器開発の脅威から、互いにスパイ活動が盛んに行われていた。
当然スパイ狩りも。これは1957年にアメリカで、諜報活動を行ったとして逮捕された男アデルの弁護を担当した弁護士ジェームズ・ドノヴァンを主役として描かれた実話です。序盤から、単なる法廷ストーリーが続くのかと思っていたら、判決後の続きがあり、ここからが本筋でした。当時、アメリカはレーダーに移らない高度で飛行する偵察機を開発して、ソ連の偵察を行っていたことは有名な話ですが、この機が墜落。アメリカのパイロットはソ連に捉えられてしまいます。さらに同時期、ちょうど東ベルリンと西ベルリンが分断される時でもあり、この混乱の中で、東ベルリンにいた25歳の学生が、何の根拠もなくスパイ容疑をかけられ、身柄を拘束されてしまいます。アメリカは、既に有罪として5年間、刑務所に収監されていたアデルと、ソ連に拘束されたパイロットとの人質の交換を行うべく、その交渉人として、再びドノヴァンに白羽の矢を立てます。ドノヴァンがベルリンへと向かう際、拘束されているアメリカ人学生がいることを知ると、任務外であったが、この学生も同時に開放しようと交渉を試みるのです。しかし、交渉の相手は「ソ連」と「東ドイツ」となり、両国の国家関係は複雑で、こんなことをすれば交渉は当然に難しくなります。失敗を恐れる同行してきたCIAの男が 「学生は見捨てろ」というが、彼は少しの迷いもなく交渉を続けます。20世紀の歴史のなかの一片の出来事。娯楽性を加味したり、脚色することなく制作されており、当時の思想の渦の中に生きる人々を描写、重厚な感性で仕上げています。 国境も任務の枠も超えて、ひとりの人生を尊重するドモヴァン。信頼と相手を思いやる気持ちから生まれた、アデルとの人間関係が、じんわりと心にしみる作品です。
(あらすじ)
ソ連のルドルフ・アベルは、諜報活動を行っていたとしてアメリカで逮捕される。保険交渉の分野で活躍していた弁護士ドノヴァンにアベルの弁護の依頼が入る。ドノヴァンは、敵国のスパイを弁護すると非難を受けることを承知しながらも引き受けた。当時アメリカの人々は、ソ連から、いつ原子爆弾が落とされるかもしれないという不安からソ連に敵対する風潮が高まり、学校では爆弾が落とされた場合の為に、どのような行動をとるべきかという教育までされていた。こんな時代ゆえ、彼は世間から非難され、子供たちがいる自宅に弾丸まで撃ち込まれる。それでも彼は信念を曲げず、弁護士としての職務を果たそうとします。

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アベルと対面。彼はドノヴァンに面会する前に、アメリカへ協力をしないかともちかけられたが断ったと話す。裁かれることを知りながらも、アベルは母国に忠誠を尽くしていたのです。ドノヴァン弁護士は敵国のスパイと偏見など持たず、はじめから有罪と決まっていると言われている裁判にも、真剣に取り組んだ。そして徐々に二人の間に信頼関係が生まれていくのです。死刑にしろという世間の声の高まる中、ドノヴァンの弁護でアベルは懲役30年となり、裁判は終わる。やっと終わったと胸をなでおろすドノヴァンの妻。

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5年後、ソ連を偵察飛行中だったアメリカ人パイロットのフランシス・ゲイリー・パワーズが、ソ連に捕らえられた。アベルを弁護中に、ドノヴァンが言っていたことが現実になったのです。再びこの交換交渉にドノヴァンのところに政府から依頼がきた。表向きはアベルが依頼人として交換交渉にあたるというものだ。そして政府交渉ではなく民間人として行うとの命令。現地にはCIAの男が1名同行するだけだった。この頃、東ベルリンは、住人の西側への流失を防ぐため壁の建設を始めていた。ドモヴァンはソ連大使館にいく途中、イエール大学のアメリカ人学生プライヤーが東ドイツの秘密警察にスパイと言い張られ、東ベルリンにとらわれていることを知る。現地のアメリカ大使館員から、ソ連側はハワードではなく、学生のプライヤーのほうを差し出してくる可能性があると告げられる。政府のほうは、国家秘密の情報を持っているパイロットを取り戻したく、学生のプライヤーは二の次でした。ドモヴァンは、プライヤーも同時に解放させなければ、彼は東ベルリンから出ることができないことを予見していた。

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ドノヴァンは、この国の現状を目の当たりにしながら、二人をアベルと、同時に開放させるべく、交渉を始めるが、相手側は探りを入れてか、交渉の相手が本当は何者かもわからないという状況のまま進む。そして先に東ドイツ側でアベルとプライアーの交換を取りつけることに成功すると、その後、ソ連でアベルとパワーズの交換交渉にも成功した。しかし、ソ連との交渉もしたことを知った東ドイツ側は、先に決めたプライアーの交換は行わないと言い出す。理由は、アメリカは共産圏である東ドイツを、国家として認めていなかったため、東ドイツは主権国家であるアメリカと取引することで、東ドイツを国家として認めさせる好機だと考えていたのです。ソ連と東ドイツ。同じ共産圏ではあるが、複雑な関係が垣間見えます。

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再び、東ドイツから連絡が入った。同行していたCIAの男ホフマンはソ連との合意を潰すと反対するが、ドノヴァンは再び交渉に出向く。東ドイツの要望は、1対1、1国間で交換をしたいという。つまりソ連側との交換をせずに、こちらの取引に応じよというものでした。話は平行線。簡単にはいきません。交渉中に席を外した相手は途中でいなくなり1時間待たされたあげく、出かけてしまった。そのことを伝えに来た秘書に、ドノヴァンは伝言を伝える。一か八かの賭けです。相手の心理を計算しつくした交渉。これが成功します。


ブリッジスパイという題名は、人質交換された場所が橋の上だったからなんですね。ソ連側のスパイ、アベルの人間性がとても魅力的に描写されています。そして、アベルを見送る、ドノヴァン弁護士が一人立つ情景は、静かで哀愁に満ちており、作品中で一番印象に残るシーンでした。

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アメリカに帰ったドノヴァンは、いつもの電車で通勤。彼を見る世間の目は一転。尊敬のまなざしに変化しています。ふと彼は窓から塀を乗り越える若者たちを見ながら、あの日見た、ベルリンの壁を乗り越えようとして兵士たちに射殺された人たちを想います。ベルリンの壁が崩壊となるのは、この人質交換が行われた時期から、約30年後のことです。これは、彼の功績を讃えるだけでなく、多くのメッセージも託されているのです。

ブリッジ・オブ・スパイ [Blu-ray]


[監督]
スティーヴン・スピルバーグ
[出演]
ジェームズ・ドノヴァントム・ハンクス
ルドルフ・アベルマーク・ライランス
フランシス・ゲイリー・パワーズ(アメリカ空軍中尉)オースティン・ストウェル
フレデリック・プライヤー(留学生)ウィル・ロジャース
メアリー・ドノヴァン(ドノヴァンの妻) エイミー・ライアン
キャロル・ドノヴァン (長女)イヴ・ヒューソン
ロジャー・ドノヴァン(長男)ノア・シュナップ、
ペギー・ドノヴァン(末娘)ジリアン・レブリング
ダグ・フォレスター(ドノヴァンの部下)ビリー・マグヌッセン
モーティマー・W・バイヤーズ(判事)デイキン・マシューズ
ウィリアム・トンプキンズ(検察官)スティーヴン・クンケン
トーマス・ワターズ・Jr(法律事務所のドノヴァンのパートナー) アラン・アルダ
ホフマン(CIAエージェント)スコット・シェパード
ヴォーゲル(ドイツ人の弁護士)セバスチャン・コッホ
ハラルド・オットー(東ドイツの司法長官) ブルクハルト・クラウスナー
オットーの秘書マックス・マウフ



[ルドルフ・アベル(本名ウィリアム・フィッシャー)]
00a4_2016102823131531f.jpg両親はドイツで革命運動に参加していた。1901年、夫妻はロシア人政治難民となりイギリスに移住。1903年にウィリアム・フィッシャーは生まれる。1920年、一家でモスクワに戻りウィリアムは通訳として働いた。その後、モスクワ東洋学大学インド分校に入校するも、召集され軍管区第1電信連隊に配属。除隊後は労農赤軍空軍科学研究所に入った。1927年、統合国家政治局に作戦係補佐として採用され欧州諸国で諜報活動を行った。モスクワ帰還後、昇進するが1938年解雇となる。解雇後、全連邦商工会議所、後に航空産業工場の仕事に移った。独ソ戦勃発後、破壊工作とパルチザン活動に従事する部隊に志願。このとき、後の彼の偽名となる「ルドルフ・I・アベル」と知り合う。ウィリアムはドイツ軍の占領地に派遣されたパルチザン及び諜報員のための無線手を養成した。第二次世界大戦終戦後、非合法諜報に復帰。1948年11月、原子力施設で働く者から情報を得るために、アメリカに渡り、自称画家、コードネーム、マイクとして活動。同年8月には具体的な成果を挙げ赤旗勲章を授与された。その後、ウィリアムを補佐するために、コードネーム、ウィックをいう男が派遣されたが、彼は素行が悪かったため、モスクワに戻されそうになる。すると、ウィックはアメリカ当局に自首し、ウィリアムの存在を吐露した。FBIは4年の歳月を費し、1957年にアメリカの核情報を探るスパイとしてマーク(ウィリアム)を逮捕した。ソ連はスパイ行為の関与を否定。ウィリアムは、自分が逮捕された事と自分が裏切り者でないことをソ連側に知らせるために、自身の名前を、死んだ友人の名前「ルドルフ・アベル」で押し通した。取調中、スパイ行為への関与を否定、裁判での証言を拒否、アメリカからの買収の申し出も拒否した。裁判では死刑判決が出るところを、ドノバンの弁護により禁固30年に減刑され、ニューヨーク刑務所、後にアトランタ刑務所に収監された。1962年、東西ベルリンの境界であるグリーニッケ橋でアメリカのU-2偵察機のパイロット、フランシス・ゲーリー・パワーズとスパイ容疑で拘留中であった留学生フレデリック・プライヤーと交換される形で解放。この際、ロバート・ケネディ司法長官から恩赦された。帰国後は、諜報部に復帰し、非合法諜報員の教育にあたった。1971年11月15日、死去。




★外部関連記事★

彼方の音楽/映画「ブリッジ・オブ・スパイ」 程よい重さの冷戦もの
ドノバンは保険専門の弁護士です。保険会社の代理人として、保険金の請求者と交渉するシーンが出てきます。「一回の車の事故で5人を怪我させた。これは一回の事故だ。5つの事故じゃない。だから保険金も1回分しか出せない」。ここで「one, one, one」とドノバンが言います。これは彼の口癖のようです。この口癖が、東ベルリンでの交渉での伏線になります。ドノバンが優秀な弁護士であるということを示しつつ、後の伏線にもしちゃう、もう一切無駄がない心憎い脚本です。





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2014-05-20(Tue)

プラトーン/正義と悪の不透明な境目

1986年 アメリカ
Platoon.jpgこの作品タイトルの「プラトーン」とは、軍隊の編成単位で30名~60名程で構成された小隊の呼称。アメリカとソ連の冷戦の代理戦争と言われたベトナム戦争を舞台として、実際にこの戦争に偵察隊員として出向き、その惨状を目の当たりにした監督オリバー・ストーンが、前線で戦う男達の姿を、架空の人物を用いて描いている。多くの賞を受賞し、反戦映画として代表的な一本です。

[あらすじ]
主人公のクリス・テイラーは恵まれた家庭の息子だった。彼は、底辺層の若者だけが職と金を求めて次々とアメリカ合衆国軍に徴兵していく社会に反発し、通っていた大学を中退しベトナム戦争に志願した。国の為と、理想を掲げ戦地に臨んだ彼は、カンボジア国境付近の、アメリカ陸軍第25歩兵師団に配属された。この時期のカンボジア国内の国境付近には、カンボジア国王のシアヌークが北ベトナム軍を駐在させていた。テイラーたちの敵は、このカンボジアに駐在している北ベトナム軍ということになる。当初、彼は戦地での経験で学ぶことが多いだろうと考えていたが、そんな志などあっというまに崩れ去ってしまう。想像を超える過酷さと、死への恐怖。彼もまた、他の兵士達と同様に次第に生き残ることだけに必死になっていく。勇敢に戦い国に帰還するという目的などもろくも崩れ去ってしまうのです。
そんな現実から逃避するかのように、兵士たちの間では、ドラッグが蔓延している。テイラーはそんな環境にも次第に慣れてゆく。さらに「プラトーン」(小隊)内は分裂していた。小隊長のバーンズと班長のエイリアスが対立し、ただならぬ気配であったのだ。ある日、北ベトナム人が逃げ込んだ近くの村の扱いをめぐり、その対立は決定的なものとなる。村の近くで仲間を殺され怒りに燃えるバーンズは無抵抗のベトナムの民間人を虐殺する。その虐殺を止めたエイリアス。

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また、その村にいた少女をレイプしようとした兵士達を止めたテイラー。上官は見て見ないフリ。この作品に登場する人物達は一見、善人と悪人がはっきりしているように見えます。エイリアスは、バーンズの虐殺行為を軍法会議にかけると告発の意思を示しますが・・。

悪い事など判りきっているバーンズの仲間達は彼をけしかける。「軍曹がなんとかしてくれるさ。」分裂状態の隊の士気など高まるはずもなく、さらに上官は正しい判断ができない。そして厄介ごとを排除したいバーンズは、人気のない場所でエイリアスと鉢合わせすると、彼を銃で撃つのです。その後、テイラーは森でバーンズに会うのですが、エイリアスは死んだと聞かされる。ヘリに乗りこんで間もなくすると、負傷したエイリアスが敵に追われ、ヘリコプターを追いかけてジャングルから走り出してくるのを目撃する。しかし、彼を助けることが出来ずエイリアスは力尽き、最後は天を仰ぎ大地に倒れこんだのです。この時テイラーはこれがバーンズの仕業であると確信しバーンズに強い殺意を抱く。エイリアスの死はテイラーを変えます。仲間を殺されて怒るバーンズと同じように。その後の戦闘の最中、テイラーはバーンズに殺されそうになるのですが、「判断力が欠落し自分だけ穴ぐらに隠れている愚かな上官」の空爆命令により、仲間が戦っている頭上に爆弾が落とされるのです。幸いにも、バーンズに殺される寸前だったテイラーは、これで命拾いをしたわけですが・・・。その後テイラーは一線を超える。この「一線」はバーンズもかつて超えた一線だったはず。物語の最後、バーンズは死に、ティラーは移送されるヘリの中で、この体験から、これから自分に何ができるかを考えるのです。

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[あとがき]
見終えて思ったことは、バーンズを一言で「悪」と決め付けることはできないということ。仲間の死に怒る彼の表情、爆薬を受けた仲間の体から噴出する無数の弾を何とかしようと、衛生兵と叫びながら素手で弾を取り出そうとする姿。どうにもならないのに。この作品は、彼をただの悪人としてはいないところがポイントとなっている気がします。両手を挙げて天を仰ぐ、エイリアスの最期にも匹敵します。戦争が彼を変えてしまった。「邪魔するものは仲間でも殺す」そんなバーンズの最期は堂々としたものだった。彼は隊を統率し引っ張ってきた。任期を終えることを心待ちにしているほかの兵士の中において、本気で戦った彼は戦争によって自身の中の多くのものを「捨ててきた」のだろう。そんな姿が、もの悲しく映った。

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戦争から生き残り帰還したテイラーはエイリアスでもありバーンズでもあります。そしてテイラーはそれを自覚しています。彼らの敵は北ベトナム軍だけではなかった。 戦地において、心を病ませる本当の敵は軍の内部にあり、それに流されてしまう、あるいは見失ってしまう自分自身だと伝えている。 テイラーは「反戦運動に繋がる行動」を観客に示し、物語は静かに幕を閉じます。最後のテイラーのセリフは、当時のベトナムの地を去る時のオリバー・ストーンの思いそのものだったのでしょう。きっと自分自身を重ねていたのだろうと感じます。

プラトーン〈特別編〉 [DVD]

[監督]
オリバー・ストーン

[出演] 
クリス・テイラーチャーリー・シーン
バーンズ2等軍曹トム・ベレンジャー
エイリアス3等軍曹 ウィレム・デフォー
バニーケヴィン・ディロン
ハロルドフォレスト・ウィテカー
レッド・オニールジョン・C・マッギンリー
ラーフランチェスコ・クイン
ハリス大尉 デイル・ダイ
キングキース・デイヴィッド
フランシスコーリー・グローヴァー
ウォルフ中尉マーク・モーゼス
ウォーレントニー・トッド
ジュニアレジー・ジョンソン
ガードナーボブ・オーウィグ
ガーター・ラーナージョニー・デップ
  検索用/チャーリー・シーン/トム・ベレンジャー/ウィレム・デフォー/ケヴィン・ディロン/フォレスト・ウィテカー
★受賞★
[第59回アカデミー賞]  作品賞、監督賞、編集賞、録音賞
[第44回ゴールデングローブ賞]  ドラマ部門作品賞受賞/監督賞/助演男優賞(ベレンジャー)
[第41回 英国アカデミー賞] 監督賞、脚本賞
[第2回 インディペンデント・スピリット賞]監督賞、脚本賞



ベトナム戦争(資本主義VS.共産主義の対立)
ベトナムの独立と統一をめぐる戦争。ホー・チ・ミンが建国した社会主義のベトナム民主共和国(北ベトナム)と、これを認めないアメリカなどの資本主義国がベトナム南部にベトナム共和国(南ベトナム)を作り、北ベトナム側にはソ連・中国などの共産主義陣営が支援、南ベトナム政府側にはアメリカなどの資本主義陣営がそれぞれ支援し、1960年前後から1975年まで続いた戦い。アメリカでは徐々にその犠牲の大きさから、ベトナム反戦運動が活発化する。アメリカ政府は撤退を決定し、1973年に撤兵が完了した。その後、1975年にサイゴンが陥落して南ベトナムが敗戦。翌年に南北が統一された。



◆内部関連記事◆

アメリカ軍撤退後に起きた隣国「カンボジアの悲劇」→キリング・フィールド

★外部関連記事★

マスコミに載らない海外記事/もうひとつのアメリカ史”: オリバー・ストーンとオバマとベトナム戦争
主としてベトナム戦争を扱うエピソード7では、画面に釘付けにされてしまった。ストーンは、戦争を生々しく描き出して、ベトナムで兵士だったことで彼が感じていた罪悪感を償っている。・・息子がミライに行った母親が、あるジャーナリストに言った言葉。“私は軍に良い子を渡したのですが、軍は人殺しを返してくれました。”だがアメリカ国内で何が起きようとも、ベトナムで起きたことには到底かなわない。お互いさま等とというもの等全く存在せず、そういうものがあったと発言するのは非常識だ。アメリカ合州国がベトナムやカンボジアやラオスで行なったことは、20世紀における最悪の残虐行為に比肩する。

2014-02-04(Tue)

フィラデルフィア/判例を作る事の重要さ

1993年アメリカ
フィラデルフィアデンゼルワシントンとトムハンクスの共演。エイズ患者であり、また同性愛者である弁護士ベケットをトム・ハンクスが演じ、彼がエイズで同性愛者であることで、表向きは無能であると、不当に解雇した事務所を相手取り、訴訟を起こす。その弁護をする弁護士ミラーをデンゼルが演じる。世間の同性愛者に対する偏見と、エイズによる正しい知識が、現在ほど理解されていない時代で、人権をかけた戦いに挑み、間違いを法廷で覆すというストーリーです。凄いのはエイズにより、外見が変貌した主役が、トムハンクスに見えないところ。出演者を知らずに、法廷で戦う彼を途中から見たら、きっとトム・ハンクスとすぐには気づかないかもしれません。死期の近い主人公はエイズであるということ以外は、家族と恋人に愛され、幸せな男でした。残り短い時間を何故、命を消耗して戦う必要があったのでしょうか。

(あらすじ)
一流法律事務所に務めるベケットは、その腕を上司に認められ一目置かれていた有望な弁護士だった。彼は上司から、昇進を約束され、さらに事務所の威信に関わる新たな訴訟問題を任されることになった。しかしその上司はベケットの顔の痣に気づく。上司はその痣が過去に知るエイズ患者のものと同じであり、ぶつけた痣とは違うことを知っていた。ベケットは早速その訴訟問題に取り組み、訴状を作成し訴訟の前日事務所に保管した。しかし出廷当日にそれがデスクから無くなり、さらにPC内ハードディスク内のデータも跡形も無く消えていた。出廷寸前で予想外の場所で見つかり、どうにか事なきを得たが、重要な書類を紛失したと突然の解雇を言い渡される。
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ベケットの恋人役にアントニオ・バンデラス    バンデラスはまるで女房のように演じてます。  握手の後ミラーは・・

まもなくミラーの元にベケットが訪れた。ミラーは彼がエイズと知ると握手していた手を離し、急に離れながら僅かにホコリを払うような仕草をして言動もよそよそしくなる。ベケットの用件は不当解雇を告訴をしたいというものだったがミラーは断った。ベケットと握手をしてしまったミラーは、感染が心配になり行きつけの医者のところに行きHIVについてどのような病気なのか、どのように感染するのか確認をする。

それから少しして、ミラーは図書館に行くと、偶然ベケットを見かける。訴訟を引き受ける弁護士が見つからない彼は、自分の不当解雇を自分で弁護すると決め資料を集めていた。彼をエイズであると知った図書館の職員が迷惑そうに「個室に移ったらどうか」としつこく排他しようとする様子を見て、彼は以前、自分がこの職員と同じ態度でベケットを扱っていたことを恥じ、積み上げてある本で自分の顔を隠す。

フィラデルフィア

しかし、あまりにもしつこい職員のベケットに対する態度に怒りを覚えたミラーは、ベケットの前に立ち彼を庇うのだった。これをきっかけに、ミラーはベケットを弁護することを決める。それは同時にミラー自身も偏見と誤解の眼差しを受けることのはじまりでもあった。

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裁判では様々な証言の後、陪審員は理にかなった結論を出します。彼らの重要さも見事に表現されています。しかし実のところ、この作品は裁判の結果に集点を置いたものではないような気がしました。裁判中、焦点をあてたのは「法は好きか」という質問にベケットは「めったにあることではないけれど正義の一部となれる」と答えた事。それを聞いた元上司達の顔色は見逃せない。彼らは「エイズだから解雇した」とは天と地が逆になったとしても言うはずなどないが「プロである彼ら」だからこそ目が覚める一瞬だったのでは、と思わせる瞬間です。

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残された僅かな時間を静かに、又は落胆して、ただ時を過ごすのではなく、やらなければればならないと思うことを法廷でやりとおす。これはフィクッションですが、この裁判が彼の名誉だけの為の訴訟ではない事を表しています。正義の判例を作ることの重大さ、その積み重ねは、世間が正しく物事を認識することへと導いていく。ということを作品の作り手は伝えたかったのではないでしょうか。ストーリーの最後、主人公は死への恐怖はなく、一番愛している人間に見守られながら、安らかに死んでいく。そして葬儀の日、親しい人たちが集まっている中、子供のころの彼のビデオが流れ、暖かく優しい感覚を残しながら、物語は静かに幕を閉じます。


(あとがき)
裁判での駆け引きはやはり映画を直接観るに限るでしょう。いうまでもなく二人の見事な演技で、法廷物であってもダレることはありません。これは1993年の映画で20年も前のものですが、当時のこの病の方の苦悩は計り知れないものだったのだろうと想像します。この映画は当時のそんな人たちにとって、世間からの誤解や偏見を僅かながらでも軽減する役割を果したのかもしれません。

フィラデルフィア (1枚組) [DVD]

[監督]
ジョナサン・デミ

[出演]
アンドリュー・ベケット トム・ハンクス
ジョー・ミラー弁護士  デンゼル・ワシントン
ウィーラー社長     ジェイソン・ロバーズ (2000年12月26日/満78歳没)
ベリンダ弁護士    メアリー・スティーンバーゲン
ミゲール         アントニオ・バンデラス
サラ・ベケット      ジョアン・ウッドワード
ボブ・サイドマン     ロン・ボーター
ウォルター・ケントン  ロバート・リッジリー
ガーネット裁判長    チャールズ・ネイピア
リサ・ミラー       リサ・サマーラー

★受賞★
[第66回アカデミー賞]主演男優賞(トム・ハンクス)/歌曲賞
[第44回ベルリン国際映画祭銀熊賞](男優賞:トム・ハンクス)
[第51回ゴールデングローブ賞]主演男優賞(トム・ハンクス) (ドラマ部門)/歌曲賞



★外部関連記事★

Radjan Therapy毎日レビューや書評を書いています。/フィラデルフィア
「この国で、いわゆる普通に育てば、あまりホモと、その生き方について考える事はない。オカマは変人だと教えられる。ママみたいな格好してナヨナヨして『子供は近づくな! 犯されちゃうぞ!』ってね。それが一般的なイメージだ」働き盛りだと思っていたら、もう九回のウラ。サッカーでいえば後半のロスタイム。そんなベケットの終幕を描いた作品です。「もうすぐ死ぬかもしれない」そんな中で、尋問の練習をするシーンがあります。しかしベケットは答えません。オペラは聞くかい?などと大切な尋問が控えているのに、オペラを解説し、泣き出すのです。

2013-04-04(Thu)

ブラック・スワン ナタリー・ポートマン

2010年 アメリカ
Black Swan
この映画を見終わって思わず出た言葉「凄いなこれ・・」映画はB級・主演役者は最高級。

主人公のニナは、気弱で真面目な美少女バレリーナ。
彼女は、次の「白鳥の湖」公演で主役に抜擢される。

この役は、白鳥・黒鳥を一人で二役演じ分けなければならない。
彼女は白鳥役は完璧に踊れるものの、魔性的な黒鳥の踊りを表現できずにいた。
バレリーナとして失敗しその想いを彼女に向けすぎる母との癒着。
他のバレリーナからの嫉妬や嫌がらせ。
彼女は苦悩し、やがて異様な幻覚を見るように・・。
主人公が精神破壊し変貌していく様を描いている。

観ている側も現実と幻覚の区別がつかなくなります。
最後の結末は・・・。


映画を観る前に詳しいあらすじを見てしまうのは勿体無い作品。ポルノ的描写が多く
最初は全然期待していなかったのですが、物語が進むにつれ目が離せなくなります。


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ナタリー・ポートマンの努力と捨て身の演技に脱帽。その演技は、他の出演者達の群を抜いて圧倒的に惹きつけています。
彼女が演じてなければ駄作になっていたかもしれない。こんな「B級サイコホラー的」な映画にも関わらず精魂を注ぎ入れたような彼女の
情熱がスクリーンの向こう側から伝わってきました。

ブラック・スワン [DVD]
[監督]
ダーレン・アロノフスキー
[出演]
ニナ・セイヤーズ   ナタリー・ポートマン
トマ・ルロイ      ヴァンサン・カッセル
リリー         ミラ・キュニス
エリカ・セイヤーズ  バーバラ・ハーシー
ベス・マッキンタイア ウィノナ・ライダー
デヴィッド       ベンジャミン・ミルピエ
ベロニカ        クセニア・ソロ
ガリナ         クリスティーナ・アナパウ
アンドリュー      セバスチャン・スタン
トム           トビー・ヘミングウェイ

★受賞★
[アカデミー賞] 主演女優賞(ナタリー・ポートマン)
[英国アカデミー賞] 主演女優賞(ナタリー・ポートマン)
[放送映画批評家協会] 主演女優賞(ナタリー・ポートマン)
[シカゴ映画批評家協会] 主演女優賞(ナタリー・ポートマン)
[ゴールデングローブ賞] 主演女優賞・ドラマ部門(ナタリー・ポートマン) 他

※ノミネート※・・多数


★外部関連記事★

すきなものだけでいいです『ブラック・スワン』ニナは才能と容姿に恵まれた優秀なバレエダンサー。 しかし、真面目すぎる性格が災いし、なかなか大きな役を得られない事から、若干神経が細くなっていた。
ある日、バレエ団のプリマであるベスが、近々引退するのでは、という噂が楽屋を駆け巡る。ベスに憧れていたニナは、ショックと期待で少し神経をすり減らす。

2013-01-30(Wed)

THE LION IN WINTER 冬のライオン/壮大なる家族喧嘩

 2003年 イギリス (テレビ版)
LION IN WINTER 1968年に製作された『冬のライオンのリメイク』。予備知識なしでは理解が難しいかもしれません。時は1183年のイングランド。国王一家のクリスマスが舞台となっている史劇で、王妃のエレノアと、3人の息子と、さらにフランス王を加えた王位継承と領地継承を巡る愛憎劇です。

登場人物は全て実在した王家の人々。中世のイングランド国王ヘンリー2世は自分への反乱が絶えない家族や、領土を巡るフランス王との争いを解決しようと、領地にいる息子のリチャードとジェフリー、かつて息子と共に反乱を起こした為、既に10年以上ソールズベリー城で軟禁中の王妃エレノア、さらにフランス王のフィリップ2世をシノン城に呼び集めます。

現代とはかけ離れた風習ですが、フランス王女であるアリースは「将来のイングランド王」の王妃として幼少の頃からヘンリー2世と王妃エレノアの元で育てられました。王妃エレノアが反逆を侵し監禁状態になった後、年頃になったアリースはヘンリーの妾となります。23歳の彼女は、国王を一人の男として愛していました。また、城で国王の父と一緒にいたのは末息子のジョン。幼かったことから兄たちの反乱に加わらなかった為に国王の傍にいて愛情を一身に受けていました。 

そこで繰り広げられる人間模様、一同が揃ったところでこの物語の本筋が始まります。


王家の息子たちは誰もが欲深く、愛に飢えています。母と父の両方の愛情と王座、領土を欲しています。 ヘンリー2世は末息子であったため領土がなかったジョンに王座を譲り、アリースと結婚させる事を考えていましたが女王のエレノアは3男リチャードに王位を継がせたいと考えていました。(この頃には上の兄たちは亡くなっています)リチャードは父親に、ジョンは母親に、どちらからも愛されていないジェフリーは両方から愛されたいと願います。そしてこの3兄弟は誰しも自分が王位に就くことを望んでいました。両親のどちらからも愛されていないジェフリーでしたが、それでも彼にはブルターニュ領を与えられていました。彼は大臣としてジョンについてはいるが、あわよくば自分が王になろうと企んでいる策士でした。

19歳のフィリップにとってアリースは異母姉。
フランス王フィリップは父ルイとヘンリーが以前結んだ交換条件を履行しするよう求めます。それはリチャードとアリースを結婚させるか、又ば領土ヴィクサンを返還するかだった。しかしヘンリー王はアキテーヌ領を与えているリチャードとフィリップが手を組んでしまう事を予見しアリースをリチャードと結婚させるつもりもなく領土を返還するつもりもないと突っぱねます。とはいったもののヘンリー王は条約を守る為どうするか決めると告げます。フィリップは策があれば他の多くのフランス内の英国領土も返還してもらう為の交渉をしたいと考えていました。

 暫し宴の後
 王がフィリップとの交渉の条件を決めたと聞いた息子たち。

 「俺の領土を減らすのか?」とリチャード
 「僕が王だよね」とジョン
 「ジェフリーは無視?」とジェフリー

 王はリチャードとアリースを結婚させ
 王座をリチャードに譲ると言明。

 つまり「フランスとの約束を守る」
 これで万事丸く収まるか・・・と思ったら

 ひねくれるジョン「悪いことしてやる!」  
 困った顔のヘンリー2世
 
 この判断は現実に王国の安泰を
 考えた結果であると王は言います。
 しかしエレノアは王が本気ではない事を見破っている。

一方、ジェフリーはフィリップに腹のうちを話し、リチャードが王になることを阻む為、謀反を起こすことを企てる。自身とジョンでフランスの後ろ盾を得てフィリップと組み、戦争を起こしリチャードと母を殺してしまおうというのだ。ジョンはこれに同意する。

ヘンリーは領土のないジョンに、アテキーヌの領土を譲ることを考えていた。一方、エレノアはリチャードを王位継承させる代わりの交換条件として、既に譲ってあったアキテーヌを自身に戻すよう交渉。リチャードは簡単には同意しなかったが、死後遺贈すると言う言葉を信じて承諾する。

王はエレノアが次にどういう行動にでるか判っていた。、この夫婦は相手の腹のうちを見据えていて互いに画策しあいます。王はエレノアにアキテーヌを渡せば、彼女を自由にするという。アキテーヌをジョンの領土とする為だ。王妃は簡単に同意し、すぐに結婚式が始まる。しかしリチャードは王位継承の条件が、アキテーヌを手放すと言う事を知り結婚式は失敗。しかしこの結婚式は条約を守るフリをしただけの王の茶番劇であった。

この夜、3人の息子たちはエレノアの部屋にたまたま集合してしまう。兄弟のいさかいの後、呆れたエレノアは兄弟で協力して平和な国を築きましょう。道が開けてくると説得。頭のいいジェフリーはジョンに、フィリップとの(謀反を起こす件)はどうすると問いかける。ジョンはこの謀反は母とリチャードに向けられていた事を忘れていたのか、そうでなくともマズイと思ったのか、大慌てで出て行ってしまう。エレノアとリチャードはこれが自分たちに向けられていたものではなく王に向けられていたものと勘違いをする。無論、ジェフリーはこの事を言うはずもない。

44477.jpgこうして、フィリップが寝支度していたときに一人ずつ息子が尋ねてきます。最初にジョンが来ていたが、ジェフリーが来るとジョンをタペストリーの中へ。ジョンが謀反を企んでいる事を王に告げるというとジョンは「裏切り者!」飛び出してきます。続けてリチャードが来るとジョンとジェフリーの二人はタペストリーの中へ。二人の謀反が自分たちに向けられていた事を知らないリチャードは王に対する謀反の協力を求めます。頭のいいフィリップは兄弟がどのような動きをしているのか理解しています。そして、王が来るとリチャードを他のタペストリーの中へ。

平然に接しているもののフィリップは父を滅ぼしたヘンリーを心の底から憎んでいます。3人が隠れている事を知らない王に、フィリップはリチャードは男色である事を告げます。そして自分がいつかこの事を暴露するために彼を愛している演技をしていた、本当のところはリチャードのことなど愛していないという。すると隠れていたリチャードがショックで「愛していないなんて嘘だ!」と飛び出してきます。フィリップは「こんな男色の王でいいのか?」と問うと王は「息子のジョンがいる!」今度はそれを聞いたジェフリーが「俺だって息子なのに!」と飛び出してきます。ジョンは裏切らないという王に、ジェフリーは「果たしてそうかな?」まだ隠れているジョンをタペストリーを開いて見せ、ジョンも王を裏切っていた事をみせる。

「ほらね、だから僕しか後継者はいないさ」とジェフリー (・・ここは喜劇と思って鑑賞です)

愕然とした王は「自分には息子はなかった」三人の化け物はいたが。と言い放つ。

フィリップは、親子の関係が壊れていくのを傍観している。彼は今回は交渉が成立しなかった以上、ここにいても意味がなく、この先の親子の成り行きを予測した彼は朝を待たずに城を出て行きます。フィリップにとっては、フランス内のイギリス領を返還してくれれば、誰がイングランドの王でも関係なかったようです。彼のもうひとつの目的は息子たちの腹のうちをみせて王を落胆させる事。彼のささやかな復讐は一旦終わりました。

王は後継者にする息子などいないと、エレノアとの離婚を決意しますが、リチャードを王にしたいエレノアは離婚を承諾しません。すると、エレノアは、自身と息子3人とそこにフィリップを加えて、反乱を起こすと王を脅します。それを聞いた王はすぐに息子たち3人を幽閉。王はエレノアと離婚し、若きアリースと結婚する為に、ローマの教皇の下へ赴こうとしている隙に、エレノアは息子たちを脱走させるべく3本の短剣を持ち息子たちの元へいきます。

しかし、母の意思とは裏腹に息子たちは「王を殺す」と言い始めます。ショックのエレノアは王を愛している、殺さないで欲しいと嘆願。実はこの夫婦間の愛と憎悪は紙一重で非常に深いようです。そこに再び王が登場、息子たちが再び自分を裏切ることを知ると、「死刑にする」と言い放ち剣を振りかざすが・・。

翌日、リチャード、ジェフリーはそれぞれ自分の領地に戻ります。領地のないジョンはその場でただ佇むばかり。
エレノアは王とアリースに見送られながら、船に乗り込み、ソールズベリー城に戻るのでした。まるで何事もなかったかのように笑顔で・・。

[あとがき]
最後のシーンがなんとも可笑しくて不思議です。あれほど憎みあっていた夫婦が笑って別れを告げる。次の宴の時に会う約束をして物語を締めくくっています。まるで楽しんでいるかのよう。アリエノール・ダキテーヌ(エレノア)は こんな騒ぎなど、モノともしない「強い」女性だったのだろうと想像します。12世紀に起きた、彼らの記録が、これほど鮮明に後世に残っているというのも驚きです。この一族は、「ロビン・フット」の中でも登場しますが、このように、関連した映画をつなげて鑑賞していくのも、面白いと思います。こんな特異な家族、ひょっとすると「ロビンフット」以外の、他の映画にも登場しているかもしれません。もしも、また見つけたときには、関連作品として紹介したいと思います。

THE LION IN WINTER 冬のライオン 前編 [DVD]
THE LION IN WINTER 冬のライオン 後編 [DVD]
[監督]
アンドレイ・コンチャロフスキー
[出演]
ヘンリー2世  パトリック・スチュワート
エレノア    グレン・クローズ
リチャード   アンドリュー・ハワード
フィリップ2世 ジョナサン・リース=マイヤーズ

★受賞★
[ゴールデングローブ賞・ミニシリーズ部門] 主演女優賞(グレン・クローズ)
[エミー賞・テレビ映画部門]衣装デザイン賞

※ノミネート※
[ゴールデングローブ賞・ミニシリーズ部門] 作品賞主演男優賞
[エミー賞・テレビ映画部門]作品賞/主演女優賞/監督賞/美術賞/ヘアメイク賞




[登場人物紹介とその後の彼らの人生]

ヘンリー(イングランド王ヘンリー2世、作品中での年齢:50歳)
ヘンリー2世

父方と母方からの相続とエレノアとの婚姻により彼女の領地の共同統治者となり広大な所領を獲得、
ピレネー山脈から南フランスとイングランドにまたがる広大な「アンジュー帝国」を築く。
ヘンリー2世のときからイングランド君主の称号は (イングランド国王)となっている。

この物語の僅か5年後、ヘンリー2世とフィリップ2世の争いのさなかの和平交渉中、リチャードは父の前でフィリップ2世に臣従の誓い(オマージュ)をし、公然と父との敵対を宣言。翌年「ル・マン」にたてこもったヘンリー2世はリチャードとフィリップ2世の追跡をかわそうと郊外に火を放つが、炎は市街へと燃え広がり、自身の生まれた街は焦土と化し失意のままシノン城に撤退する。さらに寝返った者の名簿の先頭に最愛の息子ジョンの名があるのを見て、最後の気力を失い、まもなく亡くなった。
56歳没。最期を見取ったのは忠臣と庶子の息子の2人だけであった。



エレノア(アリエノール・ダキテーヌ、作品中での年齢 61歳)
エレノア

フランス全土の3分の1にも及ぶ広大な領土「アキテーヌ」「ガスコーニュ」「ポワチエ」の女公で、
かつては自領の軍勢を率いて十字軍に参加したこともある女傑。中世盛期の西欧における最強にして最富な女性。

最初はフランス王ルイ7世の妃であったが不貞を理由に結婚を無効とされた。
次いでイングランド王ヘンリー2世の王妃となり、フランス国土の大半がヘンリーとエレノアの夫婦に帰してしまった。ヘンリーに愛人ができると愛想を尽かし、単身アキテーヌに帰ってしまい、息子たちを煽ってヘンリーに対し反乱を起こす。自らもこれに加わるが捕らえられ、10年近く軟禁状態に置かれる。1189年にヘンリー2世が死去すると、リチャード1世の即位と同時にソールズベリー城で軟禁状態から解放される。息子が第3回十字軍を率いて遠征すると、摂政としてアンジュー帝国を統治。80歳を超える当時としては稀な長寿を全うし、末子のジョンがイングランド王の時、隠棲先のフォントヴロー修道院で死去。



リチャード(後のイングランド王リチャード1世、作品中での年齢 26歳)[獅子心王]
リチャード

ヘンリー2世の三男(第4子)で母エレノア(アリエノール)はリチャードを偏愛していた。
母親の気質を最も濃厚に受け継いだ人物といわれている。

即位後リチャードは長年の婚約者であったフランス王フィリップ2世の姉アリースとの婚約を破棄し、ナバラ王女ベレンガリアと結婚。彼女は転戦に伴いリチャードと共に各地を転々とする。子を授かることなくリチャードはアキテーヌで戦死。その後、彼女はナバラには戻らず再婚もしなかった。リチャードの後を継いだ義弟のジョン王は当初ベレンガリアに寡婦年金を送ってこず、教皇や司教たちが仲立ちをした。ジョンの息子のヘンリー3世の時代になると、彼女は妹のもとに身を寄せ生活した。その後やっと送られてきた年金をもとにシトー修道会の尼僧院を建て信仰生活に入った。彼女はイングランド王妃となったが一度もイングランドの土を踏むことがなかった。
リチャードはその勇猛さから獅子心王と称されるようになる。



ジェフリー(ブルターニュ公ジョフロワ2世、作品中での年齢 25歳)
ジェフリー

子供のときからリチャードを偏愛する母とジョンを偏愛する父を見て育ったジェフリーは、
自信に対する愛情の欠如を権謀術数の才で補っていた。
家庭崩壊の機に漁父の利を得て、自らが王権の継承者たらんと画策する。

この物語の後、父ヘンリー2世から離れフランス王フィリップ2世(尊厳王)のもとへ身を寄せる。
僅か3年後(1186年)彼はフィリップ2世が開催した馬上槍試合での怪我がもとで急死する。28歳没。
遺児アルテュール1世 (ブルターニュ公)がいたがジョンの軍勢に捕らえられ、ルーアンに幽閉されてしまう。1203年4月、アルテュールは消息不明となり、ジョンの指示によって暗殺されたのだという噂が流れた。



ジョン(後のイングランド王ジョン、作品中での年齢 16歳)[欠地王][失地王]
ジョン

甘えん坊で愚鈍な末っ子。母エレノアの軟禁後ヘンリーの愛情を一身に受けて育つ。
父が最も愛する息子であることを過信するあまり、プライドばかりが高い性格に。
末っ子の為領土を分配されなかった。アイルランド領主となったが統治できずに逃げ帰ってきている。

ヘンリーはなんとか領地を与えたいと考えていたが王が生きているうちにそれを現実にする事はできなかった。父が亡くなった後、リチャードが即位するが彼は戦いに明け暮れ長くイングランドを留守にしたため、イングランド王の勢力を削ごうとフィリップ2世は王位簒奪をそそのかしていたが1199年にリチャード1世が嫡子のないままアキテーヌで戦死。王位に就いたジョンは、フランス国内の領土をめぐってフィリップ2世をはじめとするフランスの諸侯と対立、ジェフリーの遺児アーサー(アルテュール)がジョン支持派に暗殺されたことが発端となりアーサーの後見人を自負するフィリップ2世との全面戦争に突入する。ジョンはその戦いにことごとく敗れ、1214年までにフランスにおけるイギリス領をほとんど喪失した。その後、教皇と対立、外交政策の失敗、軍役代納金・課税をめぐってイングランド国内の諸侯から反発を招くなど数々の失態ののち国内の貴族たちによる反乱が起きる。
その戦乱の中、1216年10月赤痢により死去


フィリップ(フランス王フィリップ2世、作品中での年齢 19歳)[尊厳王]
フィリップ2世
エレノアの前夫でヘンリーが事実上攻め滅ぼしたルイ7世の子。父のルイ7世はアリエノール・ダキテーヌ(エレノア)との婚姻で一時はアキテーヌ公領を支配下に加えたが離縁、彼女はイングランド王ヘンリー2世と結婚してしまいイングランドから南フランスまでを領有する強大なアンジュー帝国を誕生させてしまった。ルイ7世には男子の跡継ぎもなく、このままプランタジネット家に併合されるかという時に誕生したのが彼だった。フィリップは父の死により15歳で即位。フランスは前王時代からヘンリー2世とその息子達が不仲なことを利用する方策が取られておりフィリップ2世もこの方策を受け継いだ。元々フィリップ2世とプランタジネット家の息子達とは兄弟のような関係であり(ルイ7世とアリエノールの間に生まれた共通の異母姉・異父姉を持つ)特に4男のブルターニュ公ジョフロワ(ジェフリー)と親しく一時は兄弟同様に過ごした。ジョフロワが馬上槍試合で死去すると今度はその兄リチャードと親しくなった。再びヘンリー2世との戦争が始まると、リチャードに父への謀反を起こさせヘンリー2世を死に追いやることに成功。ジョンがイングランド王になるとジョンとの抗争に勝利しその広大な領地の大部分をフランス王領に併合した他、アルビジョア十字軍を利用して、王権をトゥールーズ、オーヴェルニュなどフランス南東部から神聖ローマ帝国領にまで及ぼした。この結果フランス王権は大いに強まり、フランスはヨーロッパ一の強国となった。フランス最初の偉大な王と評価され、尊厳王と呼ばれた。


アリース(フランス王女アデル、作品中での年齢 23歳)

フィリップの異母姉で、元々はリチャードの婚約者としてヘンリーとエレノアに幼少期より育てられたが、エレノアの軟禁後、ヘンリーは成長したアリースを自分の妃同然に愛するようになっていた。しかしアリースを妻とするのは将来のフランス王位継承権を左右することに繋がりかねないことから、リチャードとジョンもアリースをわが妻にと訴えていた。しかしヘンリーの死後、王位を継いだリチャード1世によってイングランド側からの1万マルクの違約金とともに、この婚約は正式に破棄された。フィリップ2世はリチャードが十字軍で遠征している隙に、リチャードの弟ジョンにアリスとの結婚とリチャードへの謀反を誘ったが、摂政として国を護っていた母アリエノール(エレノア)に阻止される。1195年、彼女は二十数年ぶりにフランスへ帰国し、フィリップ2世によりただちに自国の小貴族で20歳近く年下のポンチュー伯ギヨーム4世のもとへと嫁がせられた。(・・・初老の義父の次は子守とは・・・気の毒なアリース)






◆内部関連記事◆

・イングランド王リチャード1世が登場する、ケビン・コスナーの『ロビン・フッド』(1991年) 
・王子が沢山いても王位継承は大変です。16世紀のヘンリー王のほうは王子が生まれなくて王が暴走し大変でした。
チューダーズ <ヘンリー8世 背徳の王冠


★外部関連記事★

日日是好日(?)日記 Crazy for JRM
「冬のライオン」は、JRMというよりは、主演のパトリック・スチュワートとグレン・ クローズの愛憎入り乱れる掛け合いがなんとも強烈。終わり方がなんか中途半端なん ですけども。 観ていると、JRMという俳優さんは、時代モノが多いみたい ...

2012-12-30(Sun)

フィリップ、きみを愛してる ジム・キャリー/IQ169・懲役167年・刑務所で恋に落ちた天才詐欺師(♂+♂)

2009年のアメリカ・フランス映画
LoveYou0.jpg懲役167年の刑で現在も投獄中のスティーヴン・ラッセルという男のウソのような本当のお話。
「天才オバカ」が恋に落ちてこんなピュアで笑える映画になりました。

IQ169の天才詐欺師、同性愛者のスティーヴンを演じるのはジム・キャリー。
この作品はジム・キャリーが「製作費を出してもいいからこの作品に出たい」と自ら申し出たもの。
脚本に惚れ込んでの出演でした。スティーヴンが恋したフィリップ役はユアン・マクレガー、
彼の「乙女ちっく&キュートなクネクネ」演技もおかしくて笑っちゃいます。

スティーヴンがフィリップと出会ったのは刑務所の中。たちまち二人は幸せ♪でもそんな日々は、スティーブンが出所することになり終わります。しかし先に出所した彼は弁護士になりすましフィリップを釈放させます。出所した二人は、またまたラブラブ♪の生活を過ごします。もともと詐欺師だったスティーヴンはフィリップに何不自由ない暮らしをさせたいと思い、詐欺を積み重ねてしまいます。そして再び投獄。さらに獄中にいながらもフィリップが生活に困らないようにと彼の口座を勝手に開設し、詐欺で稼いだ金を送金していた為、無実のフィリップまで共犯として投獄されてしまいます。(キヤー!何故私まで???)自分も騙されていたと知ったフィリップは彼に会おうとしなくなります。(ホントに怒っちゃったんだから!隠し事するなんて!プンプン!)
スティーヴンは一言「愛してる」と伝えたい一心で、人生を賭けた大勝負に出ます。





   皆さま、スティーヴンには騙されます。

          ホント びっくりですよ

           IQ169ってどういう頭の構造?

                    ご注意を・・・


 
      何度やっても懲りないスティーヴン・・・
      カラクリは見てのお楽しみ。
      天才と馬鹿は紙一重ってこんな人物のこと?


 

2589999.jpg
甘えるユアンの演技がオモロイです。                       ユアンの色っぽい手つきにも注目。ちょっと気持ち悪い・・

アツアツすぎる恋人同士♂+♂ もう好きにして 勝手にやってぇ。天才オバカのスティーヴンさん解放してあげたーい。と多くの人が思ったに違いありません。この映画を見て、男女間との恋愛の違いって何だろうなんて真面目に考えちゃいました。まぁ、今は自由な時代。
いいんじゃないでしょか。面白いし・・。

フィリップ、きみを愛してる! [DVD]
監督 グレン・フィカーラ
[出演]
スティーヴン・ラッセル  ジム・キャリー
フィリップ・モリス  ユアン・マクレガー


実際のお二人
1122336_201312061216099fd.jpgスティーヴンの母親は彼の父親と別れた後、彼を養子に出しました。成長した彼が警察官になったのは母親を見つけ出すためだったという。ようやく見つけた母親はスティーヴンの実の父親と再婚しており、彼の兄弟でもある子どもが3人いることを知る。母親に拒絶されたと考えた彼ははあっさりと警察官を辞めてしまいます。彼は母親を探す過程で、警察の犯罪データベースに自在に侵入できるようになっていました。そしてスティーヴンは「詐欺師の王様(キング・コン)」とまで称されるほどの腕を身につけました。フィリップ・モリスに愛を伝えるために脱獄と詐欺を繰り返すスティーヴンだったが、実はその原点は母親探しであった?

フィリップ・モリスさんこの映画にカメオ出演しています。裁判中の画像にチラッと・・彼らの愛はいまも続く??・・・。


スティーヴン・ラッセル       フィリップ・モリス


◆内部関連記事◆

アメリカ・ヨーロッパ中を飛行機でタダで飛び回り、小切手偽造詐欺で400万ドルを奪ったリアル17才の家出少年
                   →キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン ディカプリオ が演じるセンチメンタルボーイ


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●映画感想 * FRAGILE
フィリップ、きみを愛してる!/乙女彼氏と嘘つき彼氏

2012-12-28(Fri)

ブーリン家の姉妹/情婦メアリーの平穏、淑女アンの野心

2008年のイギリス映画
0147pp.jpg
舞台は16世紀イングランド。時の王は「ヘンリー8世」
出世欲に駈られた大人たちに翻弄された実在した二人の姉妹を描いた作品。

二人の姉妹の父親ブーリン卿は一族繁栄のために娘のアンを国王ヘンリー8世の愛人に差し出すことを目論みます。しかし、王が目をかけたのはアンではなく、既に結婚したばかりの次女メアリーのほうでした。メアリーは夫から引き離され王のもとに侍らせられます。そうして一家は宮中に移り住み、アンはフランスへ。やがてメアリーは王の子を身籠りますが、王の気持ちがメアリーから離れつつある事を察知したブーリン卿は、今度は再びアンを呼び戻し、王の愛人になる事を勧めます。野心家のアンは良心の呵責もなしに妹を出し抜き、王の心を奪います。妹を思う感情など微塵も感じられません。そればかりか、アンの勝ち誇った態度にメアリーは落胆します。彼女は大胆にも王妃の座を狙い駆引きと策略を巡らし、ついに王妃の座を獲得します。やがてアンはエリザベスを出産。しかしその後、彼女にも王子が生まれないことや、アンの侍女をしていたシーモアにヘンリー8世の気持ちが移ったことなどで、王は邪魔になったアンに姦通の罪を着せ死刑を宣告。メアリーの嘆願も報われることなく、アンは幼いエリザベスを残し死刑台へのぼります



[あとがき]
ブーリン家は縁組により爵位や領地を増やしていった家系であり、わずか4代前まで庶民でした。姉妹の関係ですが、この作品の中ではアンが姉・メアリーが妹となっていますが正確なところは判っていません。彼女ら二人は幼い頃、ヘンリー7世の王女メアリーがフランスに嫁ぐ時に、その侍女としてフランスに渡りました。メアリーはフランス宮廷で侍女をしていた際にフランソワ1世の愛人となり、その後次々にフランス貴族の愛人となり、誰とでも寝る女として不評を買います。その後、二人はイングランドに戻りキャサリン王妃の侍女になりました。その後、メアリーがヘンリー8世の愛人となり子供を宿します。しかし、ヘンリー8世はメアリーに飽きて、次に目を付けたのは姉妹であるアンでした。

アンはノーサンバーランド伯爵の息子のヘンリー・パーシーと恋仲となっていて結婚をするはずでした。ヘンリー8世は、口説いてもなびかないアンに対し、圧力をかけその婚約をぶち壊してしまいます。アンは、メアリーのように慰み者にされ「すぐに飽きられて捨てられるのはまっぴら」と、宝石や金貨などプレゼントを積み上げて繰り返し口説かれても靡きません。プライドの高さからで、最初は駆引きなどではなかったのかもしれません。一方父親は、何とか我が家の繁栄に繋げられないものかと策を練り、どうにかアンを説得します。婚約をぶち壊され、開き直ったアンのとった行動は自分が王妃になることでした。アンを我が物にしたいヘンリーはとうとう、ローマ・カトリック教会から離脱し、イングランド国内において国王こそ宗教的にも政治的にも最高指導者であるという、国王至上法まで作ってアンと結婚をしてしまいます。アンは、国の法律を大きくを変えた要因となった女性でしたが、二人を結婚させたその法律によって、結局、自ら切り裂かれる運命を辿ったのです。一方、メアリーが生んだ男子は、大人になってからは、エリザベス王女に仕えたといわれています。メアリーは貴族であった夫と離婚したのち、平民の男性と恋愛をして結婚。その後は平凡な人生を送ったようです。尚、メアリーの孫に当たるエリザベス1世の寵臣で有名な「エセックス伯」は謀反により死刑となります。また、近年の有名人「エリザベス王太后、ダイアナ妃、セーラ妃」は彼女の子孫であるという。もしも、メアリーが最初に生んだ、認知されなかった子がヘンリー8世の子だったなら、チューダーの血は現代に繋がっているということになります。


ブーリン家の姉妹 コレクターズ・エディション [DVD]


[監督]
ジャスティン・チャドウィック
[出演]
アン・ブーリンナタリー・ポートマン
メアリー・ブーリン   スカーレット・ヨハンソン
ヘンリー8世エリック・バナ
ジョージ・ブーリン    ジム・スタージェス
トーマス・ブーリン    マーク・ライランス
エリザベス・ブーリン  クリスティン・スコット・トーマス
ノーフォーク公      デヴィッド・モリッシー
ウィリアム・ケリー    ベネディクト・カンバーバッチ
ヘンリー・パーシー   オリヴァー・コールマン
キャサリン・オブ・アラゴン アナ・トレント
ウィリアム・スタッフォード エディ・レッドメイン
[検索用]ナタリー・ポートマン/スカーレット・ヨハンソン/エリック・バナ/ジム・スタージェス/クリスティン・スコット・トーマス/マーク・ライランス/デヴィッド・モリッシー/ベネディクト・カンバーバッチ/オリヴァー・コールマン/アナ・トレント/エディ・レッドメイン

◆内部関連記事◆

ヘンリー8世と6人の后についての物語はコチラで詳しく紹介してます。→チューダーズ <ヘンリー8世 背徳の王冠>
アンブーリンの娘エリザベス前半生はこちら→エリザベス
アンブーリンの娘エリザベス後半生はこちら→エリザベスゴールデンエイジ

★外部関連記事★

●『ブーリン家の姉妹』 The Other Boleyn Girl2008年・イギリス/アメリカイングランドの女王エリザベス一世を産んだ王妃アン・ブーリンとその妹メアリの愛憎劇。原題は、もう一人のブーリンの娘。まず、これは史実を基にした、大分脚色されたフィクションであることはお断りしておくよ。だって、映画ではアンが姉でメアリが妹になってるけども、史実では逆。アンは妹さんにゃん。それにアンがフランスで暮らした期間は映画では(...
ブーリン家の姉妹

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映画から歴史を探るのが好きです。
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