アクセスランキング
--------(--)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2014-05-25(Sun)

キャプテン・フィリップス/21世紀海賊の執着と逞しさ

2013年 アメリカ
キャプテン・フィリップ2009年にソマリア海域で実際に起きた人質事件がモチーフになっている作品。犯人は、いわゆる「現代の海賊」で、その多くはソマリア人。大昔の海賊と違うのは、物資を奪うのではなく、人質を取り、その保釈金を得ること。2000年頃から容易に、しかも成功率が高く、高額なお金を取れた事例ができてしまった為、海賊は数を増していた。この事件で人質として捕らえられた船長が題名の「キャプテンフィリップ」です。ソマリアの海賊たちは、まるで 鯨とりにでも行くかのように海岸から出発します。放水されても、船を揺らされても、恐ろしいほどの執着で船に乗り込み、船長だけが、人質となり救命艇の中に捉えられます。救出されるまで、彼らとのやり取りをリアルに再現。トム・ハンクスが主演なので、その演技も、期待通りです。表面的には緊迫感があり、それなりに楽しめますが、でも、それ以上に観た後にいろんな疑問が沸いてしまった作品。 私が思うに、これは、単なる伝記映画などではありません。

何故、彼らは海賊をするのか、
何故、犯人役に「痩せすぎの役者」を起用しているのか、
何故、犯人の少年の裸足を強く強調しているのか、
何故、メンバーの一人が身代金強奪に成功した事を告げた時に、
              「じゃあ金持ちだ」と言うと、男は黙りこんでしまったのか?

                       ・・・そして、奪った大金はどこへ行くのか?


犯人達の言葉の中で、聞き流してはいけないと思うセリフが多くあります。「海のプロ」であるはずの船長さえも、彼らの事を判っていませんでした。ソマリア人の彼らは「猟師」だという。船長が言う「魚をとって、普通に生活する。それじゃいけないのか?」犯人は「アメリカならな、・・・アメリカなら。」組織化している海賊グループ、危険を承知で実行するメンバーはきっと末端の人間なのだろう。船にあった3万ドルで彼らは手を打たなかった。たった4人の海賊、普通なら充分な金額なはず。組織への忠誠とか、組織からの圧力の強さを想像させる。犯人の一人の男が「アメリカに住んで車を買うんだ」と言った言葉が空しい。現実、単なる金儲けの為に海賊を行うというのも事実、貧困の為に海賊をするというのも事実だろう。これを観て、もしも疑問が残ったら、是非、その答えを探るべきだと考えました。

hanachanono-img450x600-1395123938oxszqn66813_20140525045755195.jpg

この作品は、事件の背景に潜んでいることを教えてはくれないけれど、あえて「伝えたいことのヒントを」を残して作られていると思います。 単なる「船長救出大作戦」的な作品などではなく、間接的に、将来の地球に向けた、メッセージが込められているのではないでしょうか。

hanachanono-img600x450-1397116858c6exsa18021.jpg

最後に、救出されたフィリップが現実世界に戻れない時間がよく表現できていて、良かったです。やっぱ「トム・ハンクス」ですね。お見事。

キャプテン・フィリップス [DVD]

[監督]
ポール・グリーングラス
[出演]
リチャード・フィリップス   トム・ハンクス
アンドレア・フィリップス  キャサリン・キーナー
ムセ             バーカッド・アブディ
ビラル            バーカッド・アブディラマン
ナジェ            ファイサル・アメッド


★外部関連記事★

マスコミに載らない海外記事/なぜソマリア人海賊がいるのかを説明しない『キャプテン・フィリップス』
ソマリアを、沿岸警備隊を持つことができない破綻国家する上でのアメリカの役割への言及は皆無なのだ。その結果、漁業海域は、外国人による乱獲や、ヨーロッパ、アジアや、湾岸の企業による、ソマリア沿岸の海への毒物や放射性廃棄物廃棄によって壊滅されてしまったのだ。どこか他で廃棄物投棄をするには膨大な金額を払わなければならないはずの企業にとって、警備されていない海域は、無料ごみ捨て場だ。国連ソマリア特使のアフメド・ウルド-アブドゥラーは“ウラン放射性廃棄物がありました。鉛がありました。カドミウムや水銀等の重金属がありました。産業廃棄物、医療、化学廃棄物がありました”と語っている。彼は更に続けて言う。“放射性廃棄物はソマリア人を殺している可能性があり、海を完全に破壊しています。”20年間、飢餓、内戦、海洋の破壊が続いた後、漁民に残された選択肢はごくわずかだった。

スポンサーサイト
ブログ内検索
ブログ内ページランキング
外部アクセス元ランキング
プロフィール

ちゃのりん

Author:ちゃのりん
映画から歴史を探るのが好きです。
俳優&映画紹介と、ノンフィクション映画の実在の人物像も探ります。


★好きな俳優★

ジョナサン・リースマイヤーズ

ssssj.jpg


お気楽ブログ55011enn_20150420222943fef.jpg


アクセスランキング
[ジャンルランキング]
映画
169位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
洋画
17位
アクセスランキングを見る>>

にほんブログ村 映画ブログ 外国映画(洋画)へ
にほんブログ村 歴史ブログ 世界史へ

新作映画情報「ぴあ映画生活」ドラマ
アクセスカウンター



RSSリンクの表示


お役立ち
ブログ翻訳
favorite
・★前田有一の超映画批評★

・映画ライター渡まち子の映画評

・死ぬまでに一度は行ってみたい場所

・イナダ・ラングエイズ研究財団(ILFAR)稲田頼太郎

・NPO法人イルファー稲田頼太郎
(One Coin のご寄付を!)

・薬屋のおやじのボヤキ

・世界飛び地領土研究会
・欧州:世界遺産めぐり

・不思議館 古代の不思議

・KIKIの今日

・面白いおすすめ映画20選!騙されたと思って観て欲しい【最新版】

カテゴリ
最新トラックバック
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

アクセスランキング
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。